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2023年01月24日

1,000人を殺害した男の話

IMG_3545_2.JPG

今日はこの前の戦争の時に起こった、ロシアとフィンランドの間の戦争のことですね。それを参考にしまして、戦争というものとか、殺人というものとか、戦争は残酷なのかどうかということについて、少し考えてみたいと思います。

Simo_hayha_honorary_rifle.jpg

タイトルは「シモ・ヘイへはなぜ殺人鬼でないのか?」というふうに書きました。
この写真を載せましたけども、フィンランドの人ですね。

当時ロシアがですね、スターリンの時代、ソ連がですね、第二次世界大戦の始まりのどさくさに紛れて、フィンランドを占領しようと思ったんですね。ロシアっていう国も、それから今の中国もですね、アメリカも膨張主義なんですね。ちょっとしたことがあれば、とにかく自分の国をもっとでかくしたいという非常に強い欲求がある国が3か国。昔はイギリスもそうだったんですね。フランスもそうだったんですけど。
今の国連の安全保障理事会の常任理事国っていうのは拒否権という特別な権利をもらって、世界の平和を保つようになってるんですが、まあそうじゃないですね。逆なんですね。戦争の前は国連ありませんが、このロシアがフィンランドを攻めたんですよ。ものすごい兵力でね。で、フィンランドは小さな国ですから。だいたい現在で人口が550万人。国土面積はだいたい日本と同じなんで、人口密度は日本の22分の1なんですね。
私もフィンランドの大使館と時々共同研究なんかしてましたので、フィンランドの人の生活とかなんとかっていうの、ある程度知ってるんですけども、森の国と言われる通り森と湖ですね。そういう北方の非常に寒い国に住んでおられる。

第2次世界大戦の時に、そのフィンランドに、シモ・ヘイへっていう人がいたんですよね。
背の高さがフィンランド人は非常に背が高いですから、それから見れば152cmと言いますから、格別に背の低い人で、フィンランドの純粋な血だったか、もしくはエスキモーとかいろんな血が入ってるのかもしれませんが、152cmの人だったんですね。で、この人は狙撃兵。普通の歩兵というのは隊列を組んで、小隊とか中隊ごとに敵の陣地とかそういうのを攻めるのが普通の歩兵なんですけども、狙撃兵というのは陰に隠れて、敵を撃つという、そういうものなんですね。それでこのヘイへさんが現れるまでは、狙撃っていうのは戦争においてすごく脇道で、優れた狙撃兵がいるから戦争の帰趨がどうなるかなんていうことじゃなくてですね、まあ狙撃兵がいるからみんなお互いに気を付けるっていうことだったんですけどね。このヘイへさんだけは全然違うんですね。
雪の中に、この写真で分かるように白い服を着ましてね、顔にも白い布を当て、息が白いとそれでバレますからね、どこにいるか。だから氷をこう口に入れながら、白い息にならないように。それから銃にも、照準をつけるようなレンズなんか付けますとそれが反射するんですね、太陽の光に。それでバレますので、照準の望遠鏡も付けないってことで、ただ銃だけを持って、それで雪の中に、いわば埋もれて、何も分からないんですよ。
それでだいたい敵が500mとか300mとか来ると、そこでバンっと撃つんですね。百発百中なんですよ。しかも彼は弾込めにほとんど時間がかからない。連射ができるんですね。
命中率100%。オリンピックに出れば金メダル、射撃に出れば金メダルって感じの人なんですね。
その人がフィンランド軍にいたんですよ。

そこに大量の、4,000人だったかな、ロシアの第一陣が来るんですね。
川を上っていくんですよ。そうすると、どっからともなく弾が飛んできて、頭を撃ち抜かれるんですね。
彼はものすごく名手ですから、下手なところに撃ってってんじゃないんです。頭をバチーンと撃ち抜くんですね。その時に即死ですよ。でまた、ものすごい早いもんですから、一度に10人とか20人とか。狙撃っていうのは、ひとり撃ったらしばらく隠れて、それでまた頭が出てガーンと撃ったらまた隠れるというので、10分にひとりの命を奪うというのはなかなか難しいんですけどね、敵の命を。
とにかくなんか中隊が攻めてくると、もう20人の部隊だったら、そのうち10人が立ち所に死んじゃうって、そういうやつですからね。もう大集団の戦争と同じようになっちゃったんですね。1対4,000っていう感じなんですけど。もう軍隊どうしでぶつかってるような感じになっちゃったんです。
そのうちソ連は、フィンランドを攻められなくなっちゃったんですよ。彼1人のために。みんな怖がってフィンランドに入れないんですよ。入ってある程度行くと、どっかから、どこだか全然見えない。それは彼の用意周到なね、白い服、白い顔、息も白くなんないようにいろんな工夫をしてですね、絶対に自分の居場所が分からないようにして、とにかく弾だけ飛んでいくんですから、どうにもならないですね。
それでまあ本当にこう素晴らしい国を守ったわけですよ。
フィンランドは結局この人一人のおかげと言ってもいいんですけど、国を防衛することができて。
多少割譲されてですね。いいところは奪われて、今でも奪われたものだと思うんですけども、そういうことはありますけどね。ソ連はでかいから。でかい国だからって小さい国をいじめちゃダメだって、僕あの力づくの社会はダメだって言ってるんですけどね。力づくが好きな人がいましてね。困っちゃうんですけど。

それでこの人はまあ今度第3波ぐらいが来た時に、もうみんながとにかくヘイへひとりを潰そうと思って、軍隊が何千人と来てるわけですから。顎を撃ち抜かれましてね。瀕死の重症で、回復しました。だからヘイへさんの顔は、撃たれる前と撃たれた後でですね、ちょっと違っておりまして。撃たれた後の顔が勲章もらった後ですから有名なんですけど、ちょっとこう顔がもうほとんどないんでかわいそうですね。
だけどフィンランドではもうヘイへさんというのは英雄なんですよ。それで顎を撃ち抜かれてるからもういいよということで、フィンランド国家も彼に休ませて、農場を与えて、彼は農場で暮らしながら一生を終わりますね。

特殊能力ですね。1メートル52であるってことで、運動神経がものすごく良くて視力もすごくいいんですね。
彼が小銃で狙撃した敵兵は460人とか言われてますね。で機関銃を使ってたんで、機関銃はよく狙撃された人が分かんないですけど、まあ合計で1,000人近くは敵兵を殺してるんですね。なのに彼は英雄であって、殺人鬼ではないんですよ。

ここでですね、僕はなぜヘイへが殺人鬼じゃないのかと書いたらフィンランドの人ものすごく怒るんじゃないかと思ったんですね。英雄ですから。国の英雄ですよね。国を守った英雄ですよ。もしヘイへがいなくてフィンランドがソ連に占領されてたら、ものすごく大勢の人が死んだでしょうね。ソ連兵に殺されたでしょうね。女子供も含めて。
だからこのヘイへさんはもう我が身を捨ててですね、自分の国の人たちを救ったわけですから、それは英雄ですよ。しかし皆さんここで考えてくださいね。なぜ戦争で人を殺したら、1,000人殺しても殺人鬼じゃなくて英雄なのに、日頃のこういう生活の中で人を殺せば殺人鬼ですよ。1,000人も殺したらもちろん殺人鬼ですね。違いはどこにあるのか。

これは今戦争を反対したり、戦争は残酷であると言ったりした人に僕一所懸命言ってるんですけど、違うんですよ。
戦争っていうのはですね、人間が避けられないものとして規則があるんですね。お互いに相手を殺す武器を持ってること、軍隊であること、それからダメな時は降伏できること。この2つがですね、戦争というものをあまり残酷にしないで、なんとか。いいことじゃないですよ、なんとか人間の活動として、今まで何千年とやってきたってことなんですね。
ですから日本の広島、長崎の原爆とか、東京大空襲とかですね。沖縄戦もややそういう傾向があるんですが、一般市民を殺すっていうのはこれはもうこれは犯罪なんですよ。殺人なんです。
僕はあまり過去のことは言いたくないんで、過去に遡ってアメリカを非難するってことはしません。これはあのちょっと朝鮮の人なんかと僕と考えが違うんですね。
朝鮮の人は1,000年の恨みなんて言ってますけど、私はね、過去ってもう過ぎ去っているんでね。いろいろこういう考えは言わなきゃいけませんが、だからといって恨みを持つってことはあんまりしたくはありません。

しかしアメリカが日本に対して、1945年の3月15日から8月15日までやったことは戦争じゃないってことなんです。それがこのシモ・ヘイへさんの行動と勇敢な戦いと、なんでフィンランドがシモ・ヘイへさんを英雄扱いをして、ちゃんと勲章を渡し、農家を提供して、この人96歳まで生きたんですけどね。立派な人生を送ってもらった。これはなぜか。なぜ1,000人も殺した人が、英雄なのかというとですね、戦争はそういう仕組みであってですね、もちろんこの世の中が、他国を攻めるような人はいなければいいんですよ。今日本で言えば、中国とか北朝鮮とかこういう人達がいなければ、それはあの防衛軍もいらないんですけども、いるんですよ、現実に。

そういう人達こそ他国を攻めたら、略奪したり人殺したり虐殺したりする人達なんですよ。どうしても我々はそういう人間の業を背負っております。
ぜひ平和を愛する皆さん、戦争と平和っていうのは、これは両方とも残酷でありません。残酷なのは虐殺です。道端で縄跳びをしている小学校の女の子を、完全武装の兵士がライフルで打ち殺した。これは許されないんですよ。これと同じことが広島、長崎、東京大空襲、それから日本の各地の海岸線で行われたアメリカ軍の飛行機による機銃掃射。これらはそうですね。だからこれに対してはもう絶対にダメだ。今で言えば、中国が日本の各都市に対して核ミサイルの照準を合わせているというふうに言われておりまして、場所も特定されておりますが、これも虐殺ですから戦争ではありません。だから中国が日本に向けている核ミサイルは兵器ではありません。兵器っていうのは戦争で使うものであって、虐殺道具っていうかね、そういうもんであります。これを、シモ・ヘイへの話を少しみんなで考えてみたいなと思っております。

武田邦彦 ヒバリクラブ
日本と科学(16)「シモ・ヘイヘはなぜ殺人鬼でないのか?」令和5年1月16日
https://youtu.be/LZJtNQbg1Yg

画像
Simo_hayha_honorary_rifle.png: Finnish Military Archivesderivative work: Materialscientist このファイルの派生元: Simo hayha honorary rifle.png:, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=18849139による


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