2015年05月17日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part13 国体メンバー発表
1週間後、田岡より高頭に電話が入った。
正式に福田の国体出場辞退を田岡から高頭に伝えた。
田岡「しかし、高頭よ。補欠を入れておいてよかったな。
結果的には、戦力のバランスという意味ではこのメンバーの方がよかったかもな。」
高頭「・・・。すみませんでした。」
田岡「まあ、そう気にするな。福田も全治2週間だ。
アイツも課題を見つけた。守備を向上させるにはどうしたらよいかということを
聞きに来た。そういう意味では、今回の合宿はプラスになった。」
高頭「そうですか、冬は手ごわくなりそうですね。」
田岡「負けんぞ!しかし、その前に、池上、仙道をよろしく頼む。」
高頭「わかりました。全力で勝ちに行きます。」
次の日、合宿に参加していたメンバーが集められた。
高頭「集合だ。」
--
その頃、
桜木はリハビリに専念していた。
合宿のメンバーの動きを見ているとバスケをしたくてたまらなくなってきていた。。
桜木「筋肉オヤジ(桜木の主治医のこと)!俺の完治はいつだ!」
筋肉オヤジ「フフッ。そう急ぐな。せいてはことを仕損じるだ。
あと一か月みっちりリハビリと柔軟体操、そして再発防止のために、
背筋をさらにつければ、俺のようなアイアンボディーになれる!」
桜木「ちがーーーーう!アイアンボディーになりたいわけではなーーーい!
バスケがしたいんだーーー!」
筋肉オヤジ「そうか!?俺の後継者になれるくらいお前の体には魅力があるがな。
はっはっは。まあ、バスケのゴール下も戦場だって何かの漫画で読んだぞ!
筋トレもしっかりしておけ。あと一か月しっかりがんばれ!」
桜木「くっそーーー。」
--
高頭よりメンバーが発表された。
国体 神奈川選抜メンバー
キャプテン 牧紳一
副キャプテン 赤木剛憲
海南大付属高校
神宗一郎
高砂一馬
清田信長
湘北高校
三井寿
宮城リョータ
流川楓
陵南高校
池上亮二
仙道彰
マネージャー
相田彦一
翔陽高校
藤真健司
花形透
清田「福田の代わりが相田?アイツは試合にすら出ていないですよ。他に補充する人がいるんじゃないですか?」
高頭「清田。相田はあくまでマネージャーであって、福田の補充ではない。
福田の補充は・・・・。」
牧「監督、そこからは俺が。」
清田「牧さん!?」
牧「清田よ。もともと合宿のメンバーが13人いたことに違和感がなかったか?
もともとお前は今回は補欠だったんだ。経験を積むために合宿に参加させていたんだ。
福田の怪我で急遽お前がメンバーに選ばれたんだ。」
清田「(ずーーーーーーん!!)」
三井・宮城「はっはっは。」
神「信長、しかし、1年で神奈川選抜に選ばれたんだ。それはすごいことだ。
繰上りとはいえ、立派だと思うよ。」
清田「(じーーーん)神さん。」
三井「どっちにしても出番はないから変わらないけどな。」
清田「そっちこそ3年のくせに補欠チームのくせに(ボソッ)」
三井「ああっ(地獄耳)」
藤真「まあ落ち着け、三井よ。お前は、しっかりアピールできてたと思うぞ。」
神「・・・。」
神の心境は複雑であった。
福田が怪我をした試合では、自分はいいところがなかったうえに、三井に活躍されていたからだ。
先日、牧と会話をしていた。
神「牧さん、どこが僕に足りないですか?」
牧「神・・・。お前に足りないところはない。海南ではな。」
神「海南では?どういう意味でしょうか?」
牧「そこは自分で考えてみるんだ。来年、お前はこのチームを支える必要がある。
自分を見直すいい機会じゃないかな?」
牧は、安西が言った言葉を思い出し、合宿は神にとってもプラスに働いているなと感じていた。
(続く)
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/3674862
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
いい意味でサクッとしていて、軽いスタンスで読むことの出来る良い作品だと思いました。
テーマが膨大なものなので、まとめることは難しいかもしれませんが、応援しておりますー。