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2018年07月07日
7月7日は何に陽(ひ)が当たったか?
1977年7月7日は、アメリカのロック・グループ、Styx(スティクス)の7枚目のスタジオ・アルバム"The Grand Illusion(邦題:大いなる幻影)"がリリースされた日です。このアルバムで、ついにStyxはスターダムへの昇り口に達しました。自身が贔屓しているバンドなので、ブログでは4度目の登場となります。
A&M移籍後、"Equinox(1975。邦題:分岐点)"、"Crystal Ball(1976。邦題:クリスタル・ボール)"と順調に成長していったStyxですが、前、前々アルバム間にギタリストのJohn "JC" Curulewski(ジョン・クルルウスキー。gtr,vo)からTommy Shaw(トミー・ショウ。gtr,vo)に交代、前アルバムからはTommyがヴォーカルをとる"Mademoiselle(邦題:マドモアゼル)"がBillboard HOT100シングルチャートで36位を記録しました。
バッハやヘンデルを採り入れてロックとクラシックの融合に挑戦してきたStyxですが、前作ではドビュッシーを採り入れ、ドラマティックなサウンドを展開してきましたが、このドラマティックさは、本作ではジャケットから表現された形となりました。それは、シュールレアリスムを表現するベルギーの画家、Rene Magritte(ルネ・マグリット。1898-1967)の作品、"Le Blanc-Seing(邦題:白紙委任状。画像はこちら。[Rene Magritte: 100 Famous Paintings Analysis, Complete Works, & Bio]より)"を採り入れてる点で(デザインはAlton KelleyとStanley Mouseによって作成)、大いに期待させられました。
A&M移籍後はプロデュースはセルフで行っていますが、Wooden Nickelレーベル時代のデビュー作から、彼らの成長を見届け、ミキシングやエンジニアを担当してきたBarry Mraz(バリー・ムラッツ)の、本作でのプロデュース・アシストの功績も大きく、第6のStyxメンバーといっても過言ではありません。
さて、曲目の紹介ですが、以下の8曲になります。
A面(アナログ)
1."The Grand Illusion(邦題:大いなる幻影)"。Dennis DeYoung作(デニス・デヤング。vo,key)。
2."Fooling Yourself(The Angry Young Man)(邦題:怒れ!若者)"。トミー作。
3."Superstars(邦題:スーパースター)"。James "JY" Young(ジェームズ・ヤング)、デニス、トミー共作。
4."Come Sail Away(邦題:永遠の航海)"。デニス作。
B面
5."Miss America(邦題:ミス・アメリカ)"。JY作。
6."Man in the Wilderness(邦題:荒野の旅人)"。トミー作。
7."Castle Walls(邦題:幻想の城)"。デニス作。
8."The Grand Finale(邦題:幻影の終わりに)"。デニス、JY、トミー共作
邦題が原題にこれほどマッチしたものはないと思うぐらいに、幻想的かつ寓話的なロック・ナンバーが続きます。また過去に見られないほどシンセサイザーが多用に採り入れられており、トミー、JYのダブル・ギターに引けを取らないほどの活躍です。鍵盤は主にデニスが担当していますが、"Come Sail Away"ではJYがARP Odysseyを担当し、船がファンタジックに出航する様を音で聴かせてくれます。
1曲目のタイトル曲は、ヘビー且つユニークなコード進行でずっと耳に残る不思議なナンバーです(個人的には間奏部分のJohn Panozzoのドラミングが最高です)。かと思いきや2曲目はアコースティック・ギターとシンセ・サイザーが大活躍するロック・ナンバーで、セカンドシングルに選ばれ、Billboard HOT100シングルチャートで29位を記録しました。3曲目は非常にポップなナンバーで、終盤のChuck Panozzo(bs)のベース音のフェイド・イン後に始まるデニスの"演説"における最後の"We Are Superstars"が印象的です。
4曲目はHOT100で8位を記録し、Styxにとっては1975年に6位を記録した"Lady(邦題:憧れのレディ。もとは1973年のリリース。このヒットがA&M移籍のきっかけとなる)"以来のトップ10入りとなりました。5曲目はJYが歌うヘヴィーな作品で、A&M移籍後はリード・ヴォーカルのパートは極端に減ったものの、Styxのヘヴィー部門としての役割が非常に大きいです。
6曲目は個人的にも非常に気に入っているトミーの作品。バラード進行から間奏部分はいっきにヘヴィーに移り、トミーのリード・ギターとJYのリズム・ギターがスリリングに響き渡ります。後半になるにつれてドラマティックな展開を聴かせてくれます。2004年にリリースされたコンピレーション盤"Come Sail Away – The Styx Anthology"では、この曲のExtended versionが聴けます。
7曲目はStyx風のプログレ・ナンバー。6曲目に負けず劣らずのドラマティックな作品に仕上がっております。ジャケットに描かれていない、馬を走らせる幻影の行き先にタイトルの"幻想の城"壁があるのでは、と想像したくなります。
8曲目はアルバムを締めくくるフィナーレで、収録曲のリプリーズが随所に組み込まれています。前述の"Superstars"後半でのChuckのベース音がイントロで登場、"Come Sail Away"と"Superstars"のサビ部分を歌い上げ、"The Grand Illusion"の節に移り、トミーとJYのダブルギター、デニスのシンセの絡みでドラマティックに終幕します。2分足らずの短品ですが、これ1曲だけ聴く価値は大いにあります。
アルバム、"The Grand Illusion"はBillboard200アルバムチャートでは初のトップ10入りを果たし、1978年2月25日付から2週連続6位を記録し、127週チャートインして、名実ともに"We Are Superstars"となったのでした。
A&M移籍後、"Equinox(1975。邦題:分岐点)"、"Crystal Ball(1976。邦題:クリスタル・ボール)"と順調に成長していったStyxですが、前、前々アルバム間にギタリストのJohn "JC" Curulewski(ジョン・クルルウスキー。gtr,vo)からTommy Shaw(トミー・ショウ。gtr,vo)に交代、前アルバムからはTommyがヴォーカルをとる"Mademoiselle(邦題:マドモアゼル)"がBillboard HOT100シングルチャートで36位を記録しました。
バッハやヘンデルを採り入れてロックとクラシックの融合に挑戦してきたStyxですが、前作ではドビュッシーを採り入れ、ドラマティックなサウンドを展開してきましたが、このドラマティックさは、本作ではジャケットから表現された形となりました。それは、シュールレアリスムを表現するベルギーの画家、Rene Magritte(ルネ・マグリット。1898-1967)の作品、"Le Blanc-Seing(邦題:白紙委任状。画像はこちら。[Rene Magritte: 100 Famous Paintings Analysis, Complete Works, & Bio]より)"を採り入れてる点で(デザインはAlton KelleyとStanley Mouseによって作成)、大いに期待させられました。
A&M移籍後はプロデュースはセルフで行っていますが、Wooden Nickelレーベル時代のデビュー作から、彼らの成長を見届け、ミキシングやエンジニアを担当してきたBarry Mraz(バリー・ムラッツ)の、本作でのプロデュース・アシストの功績も大きく、第6のStyxメンバーといっても過言ではありません。
さて、曲目の紹介ですが、以下の8曲になります。
A面(アナログ)
1."The Grand Illusion(邦題:大いなる幻影)"。Dennis DeYoung作(デニス・デヤング。vo,key)。
2."Fooling Yourself(The Angry Young Man)(邦題:怒れ!若者)"。トミー作。
3."Superstars(邦題:スーパースター)"。James "JY" Young(ジェームズ・ヤング)、デニス、トミー共作。
4."Come Sail Away(邦題:永遠の航海)"。デニス作。
B面
5."Miss America(邦題:ミス・アメリカ)"。JY作。
6."Man in the Wilderness(邦題:荒野の旅人)"。トミー作。
7."Castle Walls(邦題:幻想の城)"。デニス作。
8."The Grand Finale(邦題:幻影の終わりに)"。デニス、JY、トミー共作
邦題が原題にこれほどマッチしたものはないと思うぐらいに、幻想的かつ寓話的なロック・ナンバーが続きます。また過去に見られないほどシンセサイザーが多用に採り入れられており、トミー、JYのダブル・ギターに引けを取らないほどの活躍です。鍵盤は主にデニスが担当していますが、"Come Sail Away"ではJYがARP Odysseyを担当し、船がファンタジックに出航する様を音で聴かせてくれます。
1曲目のタイトル曲は、ヘビー且つユニークなコード進行でずっと耳に残る不思議なナンバーです(個人的には間奏部分のJohn Panozzoのドラミングが最高です)。かと思いきや2曲目はアコースティック・ギターとシンセ・サイザーが大活躍するロック・ナンバーで、セカンドシングルに選ばれ、Billboard HOT100シングルチャートで29位を記録しました。3曲目は非常にポップなナンバーで、終盤のChuck Panozzo(bs)のベース音のフェイド・イン後に始まるデニスの"演説"における最後の"We Are Superstars"が印象的です。
4曲目はHOT100で8位を記録し、Styxにとっては1975年に6位を記録した"Lady(邦題:憧れのレディ。もとは1973年のリリース。このヒットがA&M移籍のきっかけとなる)"以来のトップ10入りとなりました。5曲目はJYが歌うヘヴィーな作品で、A&M移籍後はリード・ヴォーカルのパートは極端に減ったものの、Styxのヘヴィー部門としての役割が非常に大きいです。
6曲目は個人的にも非常に気に入っているトミーの作品。バラード進行から間奏部分はいっきにヘヴィーに移り、トミーのリード・ギターとJYのリズム・ギターがスリリングに響き渡ります。後半になるにつれてドラマティックな展開を聴かせてくれます。2004年にリリースされたコンピレーション盤"Come Sail Away – The Styx Anthology"では、この曲のExtended versionが聴けます。
7曲目はStyx風のプログレ・ナンバー。6曲目に負けず劣らずのドラマティックな作品に仕上がっております。ジャケットに描かれていない、馬を走らせる幻影の行き先にタイトルの"幻想の城"壁があるのでは、と想像したくなります。
8曲目はアルバムを締めくくるフィナーレで、収録曲のリプリーズが随所に組み込まれています。前述の"Superstars"後半でのChuckのベース音がイントロで登場、"Come Sail Away"と"Superstars"のサビ部分を歌い上げ、"The Grand Illusion"の節に移り、トミーとJYのダブルギター、デニスのシンセの絡みでドラマティックに終幕します。2分足らずの短品ですが、これ1曲だけ聴く価値は大いにあります。
アルバム、"The Grand Illusion"はBillboard200アルバムチャートでは初のトップ10入りを果たし、1978年2月25日付から2週連続6位を記録し、127週チャートインして、名実ともに"We Are Superstars"となったのでした。
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posted by ottovonmax at 00:00| 洋楽