2018年10月14日
10月14日は何に陽(ひ)が当たったか?
1989年10月14日は、イギリスのポップ・ロック・グループ、Tears for Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ)のシングル、Sowing The Seeds Of Love(邦題:シーズ・オブ・ラヴ)がBillboard HOT100シングルチャートでトップ10入りを果たした日です。
Tears for Fearsは、1983年のデビュー作"The Hurting(邦題:チェンジ)"同様、Roland Orzabal(ローランド・オザバル、gtr,key,vo)、Curt Smith(カート・スミス。Bs,key,vo)、Ian Stanley(イアン・スタンレー。key)、そしてManny Elias(マニー・エリアス。drms)の4人編成、エンジニアにDave Bascombe(デイヴ・バスコム)、そしてドラムも担当したChris Hughes(クリス・ヒューズ)のプロデュースで、1985年に2枚目のスタジオ・アルバム"Songs from the Big Chair(邦題:シャウト)"をリリースし、全体としてはポップな作風の中にもアート・ロックやプログレッシブ・ロックの香りを漂わせる技巧を凝らした制作で、数々の大ヒット曲を世に送り出し、英米でビッグ・ネームの仲間入りを果たしました。
その後、Manny Eliasは脱退し、3枚目のアルバム"The Seeds of Love(邦題:シーズ・オブ・ラヴ)"の制作に取りかかりますが、Ian Stanleyが途中で離脱することになり、Mannyの代わりにドラムを叩く予定だったChrisも1曲参加のみで降板したため制作が難航し、残ったメンバーとDave Bascombeが共同プロデュースすることになり、予算以上のコストもかかって、結果的にはリリースに4年を費やすことになりました。第1弾シングルに選ばれたのが今回紹介する"Sowing The Seeds Of Love"で、Ianのキーボード、Chrisのドラムを聴くことができる他、音的には隙の無い展開を見せる、前衛的でスケールの大きな仕上がりになりました。
"Sowing The Seeds Of Love"だけでなく、アルバム" The Seeds Of Love"は非常にプログレッシブで奥行きの広い作品が多く収録され、8分以上におよぶジャジーな"Badman's Song(邦題:バッドマンズ・ソング)"、Phil Collins(フィル・コリンズ)がドラマーで、Oleta Adams(オリータ・アダムス)がヴォーカルで参加したソウルフルな"Woman in Chains(邦題:ウーマン・イン・チェインズ)" 、大人のムードが漂う落ち着いた作風の中に心の中まで響き込む力作"Advice for the Young at Heart(邦題:アドヴァイス・フォー・ザ・ヤング・アット・ハート)"など、前作のような若さをメインに人気を上げていった勢いとは打って変わり、"音"で勝負する力感が伝わる作品群です。
さてその中でファースト・シングルに選ばれた、アルバムタイトルのフレーズを含む"Sowing The Seeds Of Love"ですが、6分を超えた長尺曲ですが、シングルでは若干削られたエディット・ヴァージョンでリリースされました。この曲は極上のポップスともいうべきあり、60年代のビートルズをも彷彿させる馴染みやすい音楽でありながらも、シンセサイザー・ソロや力強いRolandのヴォーカル、ドラマティックなサウンド展開が充実し、また映像もJim Blashfield(ジム・ブラッシュフィールド)が手掛ける幻想的なアートが楽しめるプロモーションビデオも話題になりました(映像はこちら。Youtubeより)。Jim Blashfieldは1985年にTalking Heads(トーキング・ヘッズ)の"And She Was(1985)"や Nu Shooz(ニュー・シューズ)の"I Can't Wait"、そして同1989年にはMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)の"Leave Me Alone"のプロモーション・ビデオを手掛けた映像監督で知られ、"Sowing the Seeds of Love"においても1990 MTV Video Music Awardsにおいて、Best Group Video、Best Post-Modern Video、Breakthrough Video、Best Special Effects in a Videoに4部門にノミネートされ、そのうち後者2部門を受賞しました。
"Sowing The Seeds Of Love"は1989年9月2日付のHOT100シングルチャートに53位とハイ・ポジションでエントリーしました。前作から4年、聴者が待ち焦がれていたランクインでした。2週目でTop40入りを果たす40位にランクイン、その後36位→26位→18位→13位と順調に上昇し、陽の当たった10月14日付に6位にジャンプアップして、見事Top10入りを果たしました。その後3位→2位と上昇して1位に到達するかと思いましたが、この頃の上位にはJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の"Miss You Much"やNew Kids On The Block(ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック)の"Cover Girl"、当時新鋭のRoxetteが放った"Listen To Your Heart"など、強豪がひしめき合うような争いだったため、10月28日付の2位を最高に翌週は4位へ後退、そのまま下降していきました。結果的には15週チャートインにとどまり、1989年のYear-Endチャートも100位中58位を獲得しました。ただしBillboardではありませんが、当時あった全米Cash Boxのシングルチャートでは1位を記録した他、Billboard メインストリームロックチャート(当時はAlbum Rock Tracks)では4位、Alternative Songsチャートの Modern Rock Tracks Chartでは堂々の1位、UKシングルチャートでは5位、カナダでは1位を記録し、人気の高さを証明しました。
Tears for Fearsは、1983年のデビュー作"The Hurting(邦題:チェンジ)"同様、Roland Orzabal(ローランド・オザバル、gtr,key,vo)、Curt Smith(カート・スミス。Bs,key,vo)、Ian Stanley(イアン・スタンレー。key)、そしてManny Elias(マニー・エリアス。drms)の4人編成、エンジニアにDave Bascombe(デイヴ・バスコム)、そしてドラムも担当したChris Hughes(クリス・ヒューズ)のプロデュースで、1985年に2枚目のスタジオ・アルバム"Songs from the Big Chair(邦題:シャウト)"をリリースし、全体としてはポップな作風の中にもアート・ロックやプログレッシブ・ロックの香りを漂わせる技巧を凝らした制作で、数々の大ヒット曲を世に送り出し、英米でビッグ・ネームの仲間入りを果たしました。
その後、Manny Eliasは脱退し、3枚目のアルバム"The Seeds of Love(邦題:シーズ・オブ・ラヴ)"の制作に取りかかりますが、Ian Stanleyが途中で離脱することになり、Mannyの代わりにドラムを叩く予定だったChrisも1曲参加のみで降板したため制作が難航し、残ったメンバーとDave Bascombeが共同プロデュースすることになり、予算以上のコストもかかって、結果的にはリリースに4年を費やすことになりました。第1弾シングルに選ばれたのが今回紹介する"Sowing The Seeds Of Love"で、Ianのキーボード、Chrisのドラムを聴くことができる他、音的には隙の無い展開を見せる、前衛的でスケールの大きな仕上がりになりました。
"Sowing The Seeds Of Love"だけでなく、アルバム" The Seeds Of Love"は非常にプログレッシブで奥行きの広い作品が多く収録され、8分以上におよぶジャジーな"Badman's Song(邦題:バッドマンズ・ソング)"、Phil Collins(フィル・コリンズ)がドラマーで、Oleta Adams(オリータ・アダムス)がヴォーカルで参加したソウルフルな"Woman in Chains(邦題:ウーマン・イン・チェインズ)" 、大人のムードが漂う落ち着いた作風の中に心の中まで響き込む力作"Advice for the Young at Heart(邦題:アドヴァイス・フォー・ザ・ヤング・アット・ハート)"など、前作のような若さをメインに人気を上げていった勢いとは打って変わり、"音"で勝負する力感が伝わる作品群です。
さてその中でファースト・シングルに選ばれた、アルバムタイトルのフレーズを含む"Sowing The Seeds Of Love"ですが、6分を超えた長尺曲ですが、シングルでは若干削られたエディット・ヴァージョンでリリースされました。この曲は極上のポップスともいうべきあり、60年代のビートルズをも彷彿させる馴染みやすい音楽でありながらも、シンセサイザー・ソロや力強いRolandのヴォーカル、ドラマティックなサウンド展開が充実し、また映像もJim Blashfield(ジム・ブラッシュフィールド)が手掛ける幻想的なアートが楽しめるプロモーションビデオも話題になりました(映像はこちら。Youtubeより)。Jim Blashfieldは1985年にTalking Heads(トーキング・ヘッズ)の"And She Was(1985)"や Nu Shooz(ニュー・シューズ)の"I Can't Wait"、そして同1989年にはMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)の"Leave Me Alone"のプロモーション・ビデオを手掛けた映像監督で知られ、"Sowing the Seeds of Love"においても1990 MTV Video Music Awardsにおいて、Best Group Video、Best Post-Modern Video、Breakthrough Video、Best Special Effects in a Videoに4部門にノミネートされ、そのうち後者2部門を受賞しました。
"Sowing The Seeds Of Love"は1989年9月2日付のHOT100シングルチャートに53位とハイ・ポジションでエントリーしました。前作から4年、聴者が待ち焦がれていたランクインでした。2週目でTop40入りを果たす40位にランクイン、その後36位→26位→18位→13位と順調に上昇し、陽の当たった10月14日付に6位にジャンプアップして、見事Top10入りを果たしました。その後3位→2位と上昇して1位に到達するかと思いましたが、この頃の上位にはJanet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の"Miss You Much"やNew Kids On The Block(ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック)の"Cover Girl"、当時新鋭のRoxetteが放った"Listen To Your Heart"など、強豪がひしめき合うような争いだったため、10月28日付の2位を最高に翌週は4位へ後退、そのまま下降していきました。結果的には15週チャートインにとどまり、1989年のYear-Endチャートも100位中58位を獲得しました。ただしBillboardではありませんが、当時あった全米Cash Boxのシングルチャートでは1位を記録した他、Billboard メインストリームロックチャート(当時はAlbum Rock Tracks)では4位、Alternative Songsチャートの Modern Rock Tracks Chartでは堂々の1位、UKシングルチャートでは5位、カナダでは1位を記録し、人気の高さを証明しました。
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posted by ottovonmax at 00:00| 歴史