2010年07月05日
おじいさんへの手紙
初めてお手紙差し上げます。
梅雨明けが待ち遠しいこの頃、いかがお過ごしですか。
久しぶりに訪ねるとなんだか元気がなかったみたい。
わたしは相も変わらず毎日を楽しんでいます。
日々の暮らしは嬉しかったり、がっかりしたり、腹が立ったり、つまらなかったり、色んなことがありますが、それがまた面白ところです。
先日どこかのだれかがヒョッコリやって来て、並べてある商品の一つを買ってくれました。驚いたり、よろこんだり、勇気づけられたり、笑いすぎて入れ歯がはずれてしまいました。
歳でしょうかね。
時々来てくれる友人のために、門を掃き清めて、玄関まで雑巾がけして清潔をこころがけている今日この頃です。だけど、退屈だと見えて門前を通り過ぎることも結構多いみたい。
あなたの家は綺麗に整理されて、楽しくて羨ましく思います。美的感覚をお持ちなんでしょうね。それに手紙は優しくて語彙が豊富で、そんなあなたの人柄を想像しながら読むのも楽しみなんです。
先日は廃業を思いとどまって安心しましたよ。辞めるのはいつでもできますし、休業という手もありますからね。何よりこれまで蓄積したものがもったいないでしょう。他人の動向を気にせずに楽しんで下さいね。
時々寄らせて下さい。まるで泥棒猫みたいにこっそりとね。
そうそう、先日飲んだコーヒーはあまり美味しくなかったですね。紅茶の方が良かったみたい。
可笑しい、可笑しい手紙ですが、この辺で失礼します。ご自愛ください。
敬具
平成22年7月良い日
おばあさんより
おじいさんへ
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