2015年10月12日
★鮫町・心優しき最終の町! 末廣寿司もまる仲寿司も今泉書店もなかった。喫茶ジュンは扉が鎖されていた
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◆【ドドドドドン!MEMO】――★鮫町・今泉書店の書架の前に立ち、背筋を伸ばす。
しばらく立ち読みしたあと、文庫本を一冊、買う。
鮫で本を買うという行為が、見過ぎ世過ぎの時の流れ(註@)から僕をポンと弾き出してくれるはずだ。
今泉書店を出て、鮫商店街(県道1号)をゆっくりと歩き、末廣寿司、そして喫茶ジュン(順)に向かう。
ジュンでは固い椅子に腰をおろし、コーヒーを飲む。
ジュンの台形のおしゃれな窓枠から鮫商店街の光景を眺める。
これが僕の【計画】だった。
★しかし、今泉書店(註A)はなかった。
閉店したのか? 移転したのか? 画像の白い車がある家のあたりが、書店のあった場所だ。
末廣寿司もなかった。
建物は解体され、床のタイルだけが地面にへばりついていた。
喫茶ジュンは、たまたま休みなのか? 閉店なのか? 扉は鎖されていた。
自動車が僕の身体スレスレに走り過ぎる。
だが、人影はない。
みんな、どこへ行ったのか?
そういえば、まる仲寿司もなかった。
無常迅速。
鮫町に流れた時間と同質の時間が僕のうちでもドドッと音を立てて流れた(註B)。
◇註@=見過ぎ世過ぎの時の流れ
註B=ドドッと音を立てて流れた
冒頭では、僕は時の流れの中に存在するという認識だが、まる仲寿司跡では、時は既に流れ去ったのだとショックを受けている……という意味か?
このところがまだよくわかっていない。
もう少し考えてみたい。
◇註A=今泉書店
夜、インターネットで今泉書店の消息をチェックしていたら、【最後の今泉本店】という記事を見つけた。
ここに閉店せざるを得なかった事情が詳細に語られている。
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