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2014年05月09日

刺激・促通法

油断すると普通のブログ化
してしまう今日この頃、
本日は初心に帰り、言語聴覚士の
方々の失語症治療において最も
代表的な技法を復習・紹介します。

紹介するのはWepman & Schuell
らによって提唱〜確立された
今回のタイトルである

刺激・促通法

この技法の特徴としては
失語症患者の個々の言語症状に
合わせて、質・量共に調整
された言語機能を与えることにより、
障害された言語機能の再統合を
促進させるものです。


この技法の基本6原則(詳細は割愛)
は以下の通りです。


@適切な言語刺激を与える。
⇒適切な言語刺激とは正反応に至らずとも
  完全には誤らず、そこから自己修正可能な
  レベルの課題である(Rosenbekら 1989)
 ※提示の刺激速度と休止の挿入【保続は禁止】
 ※聴・視覚的知覚の明瞭性【現実に近い刺激】


A強力な言語刺激を与える。
⇒聴覚刺激と同時に視覚・触覚・嗅覚
 などを併用すると正しい反応が得られ易い。
 ※患者の反応も音声に限らず、残存能力
  【文字やジェスチャー等】も強化が必要。


B刺激を反復して与える。
⇒重症度の高い失語症患者ほど
  刺激を反復することで、反応を得られ易い。

C刺激に対し、何らかの反応を引き出す。
⇒指差しや復唱・音読・発話・書字といった
  反応をさせることで、フィードバック回路全体を
  活性化、次の反応を促進させる。
 ※個々の患者にとって容易な反応から
   段階的に難易度を上げていく。


D得られた反応を選択的に強化する。
⇒患者から得られた正しい反応に対し、
  肯定的なフィードバックを与える。失敗した場合には
  正しい目標語を与えること。 
 ※成績または進捗のフィードバックも患者にとって
  動機付けとなる。


E矯正するよりも刺激を与える。
⇒反応が得られない場合、与えた刺激が
  不適切であると考える。矯正することは
  患者にフラストレーションを与えるので避ける。
 ※誤った場合にはヒントを与え、正答に導く。


以上です。言語治療としてはこの他、
遮断除去法や認知神経心理学的方法
といった多種多様な技法がありますが、
私個人としては刺激・促通法は患者への
心理的側面に配慮している点において
優れていると思います。

いずれにせよ、患者にとって改善が見込める
最適な治療技法を選択的に
用いることがセラピストにとっては
重要になってきます。
↑↑
刺激・即通法ではありませんがおススメの書籍です。
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