斜め上を行く言語聴覚士の日々

一ヶ月以上もブログを放置して
しまいましたね・・・しかしながら、
空白期間において読者の皆さんに、
変わらずの御支持を頂き感謝しています。

そして改めて、お待たせして
大変申し訳ありません。
更新が滞った大きな理由は
先月から私にとって人生上、
大きな転換期が訪れていました。

状況を端的に申し上げますと、
嫁さんが妊娠しました。
妊娠初期の『つわり』がひどく、
肉体的・精神的に不安定な嫁さんと喧嘩が
絶えなかったです。
と、いったところでしょうか。


この事実はまだ親族と職場ではごく一部の
方にしか公表してないのですが、
本来は喜ぶべき出来事なのに、
中々どうして、試行錯誤な毎日を
送っていました（苦笑）。

最近はようやく安定して、私自身にも
平穏が訪れましたので、回想という
形で今回はご報告させて頂きます。


まず、我々男性が『つわり』に際して、
根本から意識を改めなければ
ならない事がありました。それは・・・


�@『つわり』は個人差がある。
　⇒勤務先は妊娠中仕事をしている方も
　　多いですが、『つわり』には個人差があり
　　私の妻の場合、嘔気がひどすぎて
　　臥床傾向になりました。
　　精神的な要素もあるのかもしれませんが、
　　この時期の仕事は強要しない事です。

�A常に嘔気があり、リミッターを超えると嘔吐する。
　⇒食べると嘔吐する、のではなく食べなくても
　　常に気持ち悪いのが『つわり』だそうです。
　　また何か口に入れていないと気持ち悪くなる
　　『食べづわり』も存在するようですね。

�B『つわり』のトリガーの食材がある。
　⇒よく炊き立てのご飯の匂いが駄目という
　　話を耳にしますが、特定の食材（の匂い）が
　　嘔吐の引き金になる場合があります。
　　こちらも個人差が著明です。


特に夫婦の価値観の違いが
生じやすいのが�@だと思います。
今のご時世、夫婦共働きが
当たり前のようになってますからね。

しかし、妊娠初期は胎盤形成の
大事な時期ですので、血流によって
胎盤に栄養補給する必要があります。

一説によると臥床している時と比べて、
離床している時の門脈から肝臓への
血流量は20〜30%に減少するようです。
『つわり』の時期に横になるという行為は
実は理にかなってるんですね。

その意味で、パートナーの体調面と
仕事に対する意欲を理解してあげて
場合によっては退職することも視野に
入れる必要があると思います。


ちなみに私の場合は寝たきりだった妻に
当初、怠けているという印象を
持っていましたが、視点を変えて労ってあげる事で
夫婦間の喧嘩は減少しました。

その他、『つわり』に対して、具体的に
どのような対策が有効だったか、
一般情報を交えて下記に紹介します。


【つわりの対策】

�@少量時間差の食事を心掛ける。
　⇒3食分の量を5〜6回に
　　分けると嘔吐しずらいようです。

�A本人が食べられる物を摂取する。
　⇒つい栄養のバランスを考えがち
　　ですが、『つわり』で十分な摂取量が
　　摂れないのであれば、本人嗜好の
　　食べ物に絞って摂取も良いとの事です（医師談）。

�B摂取しやすい食べ物を知る。
　⇒根強い人気なのが、サイダー等の炭酸水、
　　トマトやきゅうり等のさっぱりした野菜、
　　みかんやヨーグルト等の柑橘・乳酸菌系、
　　フライドポテト等のしっかり系も支持があるようです。

�C禁忌？の食べ物を知る。
　⇒水銀を含む可能性のあるマグロや
　　リステリア食中毒の恐れのあるチーズ、
　　サルモネラ菌感染の恐れのある生卵、
　　子宮収縮の恐れのあるウコン・シナモン・バジル等、
　　他、低脂肪ヨーグルト（低脂肪乳製品）、
　　カフェイン、酒・タバコ類、が挙げられます。

�D身体を冷やさない。
　⇒冷やすことによる血流の増悪＝胎盤形成
　　の妨げになります。

�Eひたすら横になる。
　⇒上述の理由からです。この時期は
　　家事の一切はせず、御主人に
　　協力を仰ぎましょう。
　　
�F無臭の空間を構築する。
　⇒食べ物だけで無く、芳香剤等
　　『つわり』全盛には匂い全般に
　　過敏になります。匂いの相性を
　　知ることよりも極力それを
　　廃した環境調整が一番確実かと思われます。


以上、まだまだ勉強不足なのかもしれませんが
私がこの時期に学んだことです。
『つわり』自体はやはり個人差が
ありますので、対策法はこの限りでは
ありませんが、同じ境遇の方で
少しでも参考になれば幸いです。

ちなみに出産は来年の4月頃を
予定しています。
読者さんによっては興味ないかも
しれませんが、これからブログで
その点につきましても時々にですが
触れていきたいと思います。