2015年02月21日
生活保護のあれこれ
医療業界に勤務していると、
生活保護の方を良く見かけます。
病院のような止むを得ないケースは別として、
世間では明らかに支給されている事に
違和感を感じるケースも少なくありません。
母子家庭の生活保護の有無を
例にとると、生活保護受給世帯に
比べて労働世帯の大半の収入が低いのです。
事情があるにしても、これでは
あまりにも不公平極まりないですよね。
と、色々と物申したいのですが
今日はその生活保護の概要を
端的にまとめてみたいと思います。
生活保護は生存権保障(憲法25条)
を具体化したもので、健康で
文化的な最低限度の生活保障と、
就労や生活面での自立の助長(支援)を
目的としています。ではまず実際に
どのような保護を受けられるのか見ていきましょう。
@生活保護の種類と内容
・生活扶助⇒食費・被服費・光熱費等
・住宅扶助⇒アパートなどの家賃
・教育扶助⇒義務教育を受けるために必要な費用
・医療扶助⇒医療サービスの費用
・介護扶助⇒介護サービスの費用
・出産扶助⇒出産費用
・生業扶助⇒就労に必要な技能の修得にかかる費用
・葬祭扶助⇒葬祭費用
A公共料金と税金免除(NHK受信料、交通機関等)
B支給の保護費は返金しないで可(貯金は不可)
このように至れり尽くせりなのですが、
過去の裁判では保護費の使途は自由という
判決が下っています。
これが上記の貯金不可という条件と合わせて、
無駄にギャンブルや酒に入り浸る
といった使用をする保護受給者に対し
物議を醸している訳です。
酒やギャンブルが健康で文化的か
否かは別として、世の中にはその余裕すら
無い労働者は沢山います。その上での
適正か否かの議論は必要だと思います。
では続いてどのような場合に生活保護を
受給できるのか?端的にまとめると
@その世帯の最低生活費及び、医療費・介護費用を
満たすだけの収入や現金、預金がない場合。
A働ける方でも、低賃金で収入が少ない、
求職活動しても就職できない、
もしくは求職活動資金自体が無い場合。
=働けることが保護を利用することの妨げにならない。
B外国人は定住性のある在留資格を有する場合。
働けないシングルマザーや
鬱病で引きこもりの若者でも受給可能
になるのはこういった理由からなのでしょうね。
最後に、生活保護を利用する場合の
手続きについてですが、これは
自分が住んでいる地域を管轄する
福祉事務所で申請書を提出して行います。
ちなみに2014年7月からは扶養義務者
(配偶者等)に極端な問題があるケースでは
その旨の通知を出す事になったようです。
申請から保護の可否までの判断は
原則14日以内ですが、調査などが必要な
理由がある時には、
30日までの猶予期間があります。
以上、賛否両論があるこの制度ですが、
納税者の気持ちを一言で表すと、
『本当に必要な方だけに必要な額を支給
してほしい』ではないでしょうか?
余談になりますが、言語聴覚士の
国家試験が本日施行ということで、
受験生の方々は本当にお疲れ様でした。
模擬解答が出るまで、暫くは心身の
疲労をゆっくり癒してくださいね。
生活保護の方を良く見かけます。
病院のような止むを得ないケースは別として、
世間では明らかに支給されている事に
違和感を感じるケースも少なくありません。
母子家庭の生活保護の有無を
例にとると、生活保護受給世帯に
比べて労働世帯の大半の収入が低いのです。
事情があるにしても、これでは
あまりにも不公平極まりないですよね。
と、色々と物申したいのですが
今日はその生活保護の概要を
端的にまとめてみたいと思います。
生活保護は生存権保障(憲法25条)
を具体化したもので、健康で
文化的な最低限度の生活保障と、
就労や生活面での自立の助長(支援)を
目的としています。ではまず実際に
どのような保護を受けられるのか見ていきましょう。
@生活保護の種類と内容
・生活扶助⇒食費・被服費・光熱費等
・住宅扶助⇒アパートなどの家賃
・教育扶助⇒義務教育を受けるために必要な費用
・医療扶助⇒医療サービスの費用
・介護扶助⇒介護サービスの費用
・出産扶助⇒出産費用
・生業扶助⇒就労に必要な技能の修得にかかる費用
・葬祭扶助⇒葬祭費用
A公共料金と税金免除(NHK受信料、交通機関等)
B支給の保護費は返金しないで可(貯金は不可)
このように至れり尽くせりなのですが、
過去の裁判では保護費の使途は自由という
判決が下っています。
これが上記の貯金不可という条件と合わせて、
無駄にギャンブルや酒に入り浸る
といった使用をする保護受給者に対し
物議を醸している訳です。
酒やギャンブルが健康で文化的か
否かは別として、世の中にはその余裕すら
無い労働者は沢山います。その上での
適正か否かの議論は必要だと思います。
では続いてどのような場合に生活保護を
受給できるのか?端的にまとめると
@その世帯の最低生活費及び、医療費・介護費用を
満たすだけの収入や現金、預金がない場合。
A働ける方でも、低賃金で収入が少ない、
求職活動しても就職できない、
もしくは求職活動資金自体が無い場合。
=働けることが保護を利用することの妨げにならない。
B外国人は定住性のある在留資格を有する場合。
働けないシングルマザーや
鬱病で引きこもりの若者でも受給可能
になるのはこういった理由からなのでしょうね。
最後に、生活保護を利用する場合の
手続きについてですが、これは
自分が住んでいる地域を管轄する
福祉事務所で申請書を提出して行います。
ちなみに2014年7月からは扶養義務者
(配偶者等)に極端な問題があるケースでは
その旨の通知を出す事になったようです。
申請から保護の可否までの判断は
原則14日以内ですが、調査などが必要な
理由がある時には、
30日までの猶予期間があります。
以上、賛否両論があるこの制度ですが、
納税者の気持ちを一言で表すと、
『本当に必要な方だけに必要な額を支給
してほしい』ではないでしょうか?
余談になりますが、言語聴覚士の
国家試験が本日施行ということで、
受験生の方々は本当にお疲れ様でした。
模擬解答が出るまで、暫くは心身の
疲労をゆっくり癒してくださいね。
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