7月26日の早朝、自ら切腹をした由比正雪以下8名の首は、しばらく塩漬けにされていたが、その後、幕府の命令で安倍川原にさらされた。
<安倍川>
一方、大阪にいた金井半兵衛は8月13日に正雪の死を知り、大阪天王寺で自害、8月10日には丸橋忠弥が品川で処刑され、これによりすべての計画は頓挫した。
7月23日の夜、丸橋忠弥らを捕らえてからの20日間ほどで、ほとんど捕らえられたか死んでしまった。
なるべく表ざたにしたくない幕府の処置は機敏であった。
政情不安に乗じ、浪人救済をしようという、いわゆる「慶安の乱」はあっけない幕切れとなった。
ところで、安倍川原にさらされていた正雪の首は、どうなったかというと、正雪の遠縁にあたる女性が、それを見かね首の払い下げを願い出たが、許されなかったので、番人がいないときに首を盗み出し、菩提樹院に埋葬したという。 *参考資料:中央公論社発行 日本の歴史19巻
<菩提樹院>
<由比正雪の像>
この事件は、静岡だけが舞台になるわけではなく、徳川御三家・紀州徳川家の家祖、徳川頼宣(家康の十男)も絡んでくるので面白い展開のドラマになること間違いありません。
いつか由比正雪が、NHKの大河ドラマになったらと思っています。
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