満願寺(まんがんじ)は、熊本県阿蘇郡南小国町満願寺にある高野山真言宗の寺院である。山号は立護山。本尊は地蔵菩薩。九州観音霊場三十三ヶ所第16番。
歴史
小国郷は鎌倉時代に承久の乱により公家の葉室氏から北条氏の所領となった。満願寺は文永11年(1274年)、文永の役の際、鎮西奉行北条時定が国土安泰を祈願して建立したと伝える。
文化財
重要文化財(国指定)
絹本著色伝北条時定像・伝北条時宗像 - 頂相(禅僧の肖像)形式の肖像画。伝時宗像は、実際には時定の嫡子・定宗の像と推定されている。
天然記念物(国指定)
金比羅スギ - 満願寺建立の折に時定が植えたと伝えられる杉。樹齢1000年、幹周り12メートル、樹高約30メートル。
所在地 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺2292番地
位置 北緯33度4分34.1秒 東経131度5分45.4秒
山号 立護山
宗旨 古義真言宗
宗派 高野山真言宗
本尊 地蔵菩薩
正式名 立護山滿願寺
札所等 九州三十三観音霊場第十六番札所
肥後三十三観音霊場第二番札所