長谷川邸(はせがわてい)は、新潟県長岡市塚野山にある江戸時代から近代にかけての豪農、長谷川家の旧宅である。国の重要文化財。
概要
江戸時代初め頃から庄屋を務め、幕末から明治にかけては近郊4か村の耕地や山林の7割を独占していたとされる長谷川家の邸宅である。
街道に面し堀に囲まれた敷地は間口約70 m、奥行120 mに及び、内側には土塁生垣、正面には茅葺寄棟造りの表門がある[1][3]。茅葺寄棟造りの主屋は1706年(宝永3年)の大火で焼け、1716年(享保元年)に再建されたと伝えられている。
邸宅の周囲は旧魚沼街道(銀山街道)の塚山宿である。
施設は冬季を除き一般に開放されており、入館料を要する[1]。長谷川家収蔵品展示室では、長谷川家に伝わる書画や調度品などが展示されている。
新潟県内には伊藤邸(北方文化博物館)や笹川家住宅、市島邸、目黒邸をはじめ「豪農の館」と呼ばれる邸宅が多く残っているが、現存するものとしては長谷川邸が最古と言われている。
交通
JR信越本線 塚山駅より南西へ約1 km(徒歩約12分)
越後交通 長岡駅前=親沢=塚山=小国 線 「長谷川邸前」バス停より徒歩すぐ
駐車場あり(車59台、バス8台)
所在地 新潟県長岡市塚野山773番1
位置 北緯37度20分50.6秒 東経138度43分23.5秒
建築年 1716年(享保元年)
文化財 国の重要文化財