● 年・月・日の干支が…!
ここのところ暦の話題ばかりしてる気がしますが…
まあ、色々書きたい事はあるのですが、このご時勢もあってなかなか…というのもあって、
今回もまた暦に関するお話を一つ…
干支と八卦の四維(艮・巽・坤・乾)で方位を現す「二十四山」(濃い赤は令和4年の「恵方」)
以前、「ところで今年の干支は…?」という記事でも触れた話題なのですが、
今、本稿作成時(2/15)は旧暦でいうと1月15日に当たります。
本令和4年の干支は「壬寅」(じんいん / みずのえとら)で、1月の干支はやはり「壬寅」、
そして本日の干支は「己亥」です。
十干十二支は、それぞれ一つずつ回って行きますので、
3日後の 2/18 日の干支は「壬寅」となり、即ち年・月・日の干支が揃う事になります…!
これ実はそんなには無い事なんですよ。
御存知の様に、干支というものは10と12の最小公倍数である60で一回りですから、
先ず月と日の干支が合う事からして、毎月ある訳ではないのはお解かり頂けるでしょう。
現に新暦では1月中に「壬寅」は巡って来なかったワケで…
況して、特定の干支に注目すれば、年まで揃うのは60年に一度、
まあ、この様な物は元来旧暦で行われた物なので、
ここは新暦で揃わなかったとしても、目出度い(?)事と捉えても良いでしょう…!
いや、なんでそこまで「壬寅」に拘るのかといえば、
これも先述の過去記事で言及した様に、
この干支が「旧暦」事、天保暦(天保壬寅元暦)が完成した年であるから、只それだけなんですけどね…
ところで、前回の「壬寅」の三つ揃えは何時なのかというと、
60年前の1962年1月4日の様です。
その更に前は、最早120年前となる1902年1月19日となっています。
因みに、直前の「壬寅」の日は新暦では2021年12月20日でした。
こうして見ると、60年で日の干支の日にちが15日ずつズレて行くのが解りますね。
ついでなので、他の干支についてもちょっと見てみましょう。
先述の通り、2021年12月20日の干支は「壬寅」ですから、
前日の19日は「辛丑」です。
即ち、2021年12月19日は、年・月・日の干支が「辛丑」で揃う事になります。
ではその前年、2020年はというと、年の干支が「庚子」ですから、
そもそも月の干支が揃いません(この辺りの事情は https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B2%E6%94%AF#%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%B9%B2%E6%94%AF 辺りをご参照下さい)
更に前年の2019年とはというと、年の干支は「己亥」ですが、
こちらもまた月の干支は揃いません。
と、以上の事実からも、年・月・日の干支が揃う事自体がソコソコ稀な事である、というのが解りますね。