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2019年07月31日

【お買い物リポート】ユニット クールベスト HO-790 / 800【冷感グッズ】

● いよいよ本格的な夏の到来!と、いう事で…

新時代「令和」を迎えた本年は全国的に入梅が遅れ、 出梅も平均して大体1週間程度後ろにズレ込んで仕舞いましたが、 ようやく全国ほぼ梅雨明けとなり(未だ出梅していない地域もありますが…もう少しの辛抱です!) 本格的な夏の訪れを迎えました!

さて、本年は「災害」とも喩えられた昨年とは打って変わって冷夏傾向とも云われて居ますが、 それでも矢張り暑いものは暑い! …と、いう事で今回はかなり久々に「お買い物リポート」として、 暑い夏を快適に過ごす為の「冷感グッズ」をご紹介致します。


● お買い物リーポート・『ユニット 「クールベスト」 HO-790 / 800』

  • amazon.co.jp
  • rakuten_banner_new_logo_120x60.jpg
  • Yahoo! ショッピング

■ 序

(工事資材コム Yahoo!店)

実は本製品を購入したのは2年前に遡ります。 諸般の事情…と言いますか、単に折角撮った画像が所在不明になったり、 バタバタしているウチに遅れに遅れ時期を逃しただけなのですが… まあ、長期リポートとお考え頂ければ幸いです。

先ず、類似品数多ある中本製品を選んだ理由についてですが、 何と言ってもそれらの中にあって、比較的低価格であった事です。 最安で送料込で ¥3,000 前後位でしょうか。 筆者はYahoo!ショッピングのとあるショップで購入したのですが、 そちらのショップは現在少なくともYahoo!には出店して居ない様です。(2年も経つと色々変化しますね…) ところで、このHO-790 と HO-800 の違いですが、HO-800 が「ラージサイズ」となって居ります。 筆者は 800 の方を購入したのですが、現在、800 はかなり希少な様子で、 もしかすると手に入手し難いかも知れません。

fig01.jpg
fig.01 製品セット内容
fig02.jpg
fig.02 同梱の注意書き

余談ですが、筆者はこれを「ミドリ安全」の通販サイトでみつけたので、 当初、てっきりミドリ安全の製品かと思って居たんですよね… 実際には、本品は「ユニット株式会社」の製品です。

■ 製品概要

メーカーページに拠りますと、本製品のサイズは…

HO-790
520×590mm・ウエスト〜96cm / 約720g
HO-800
600×610mm・ウエスト100〜120cm(3L〜5Lに対応) / 約750g

と、なって居ります。 HO-800 に関しては、普段 3L サイズの上着を着る筆者の感覚では、 下にTシャツ1枚であれば後少し余裕があるかな?といった感じですので、 余程太った人で無い限りは問題なく着られると思います。

fig03.jpg
fig.03 製品タグ
fig04.jpg
fig.04 袷の面テープ

本製品の素材はポリエステルで、着始めた当初は何と言うか、少々ゴワッとした感じがしますが、 強度は十分な感じです。 縫製もしっかりして居り糸がほつれた様な所もありません。

fig05..jpg
fig.05 背中側ポケット

本製品は、その名の通りベスト(チョッキ)その物の形状をして居り、 前の袷を白い面テープ(マジックテープ・ベルクロ)で留めます。 これは上側(左前身頃)がオス(カギ状の側)になって居ますので、 ウエストサイズが大きくこの部分が内側に露出して仕舞う場合、 下にメッシュシャツ等を着ていると引っ掛かって毛羽立って仕舞うかも知れません。

肝心の保冷財は、銀色の断熱シートに覆われた専用の物×3が付属します。 この保冷財を入れるポケットが背中(両肩甲骨の間辺り)と両のわき腹に付いて居ます。 前身頃には全くポケットは付いて居ません。 この配置はもしかすると心臓や腹、腰の付近を冷やすと好くないという理由なのかな? と思ったのですが、実際どうなのでしょう?

保冷材のサイズは、メーカーページに拠ると、約130×190mm / 200g となって居ます。

■ 所感

本製品はメーカーサイトでは「熱中症予防対策用品」「涼感衣類」に分類されて居ます。 また、販売店サイトでも主に農作業、ガーデニング等の屋外作業時の熱中症対策向けとして推されて居ります。 が、筆者のテスト目的は(それも視野には入れておりますが…)少々そこからは外れており、 冷房なし、或いは冷房が効かない部屋で如何にしてより快適に過ごせるか? という辺りに興味が集中して居ります点を、予めご承知置きしつつ読み進めて頂ければ幸いです。

1. 冷房無しの部屋で快適に過ごせるか?

で、実際試した感想ですが、結論から言えば、これはあくまで熱中症予防と言う目的に効力を発揮するものであって、 感覚的な快適さ、清涼感を得る為の物ではない、と言う事です(まあ、当たり前ですね…) 筆者は相当条件の悪い部屋で本製品を着用して暫く過ごしてみたのですが、 さすがにこれを着けたからといって、涼しく快適に過ごせるか?といったら、そんな事はありませんでした… 扇風機を併用しても駄目です。

と、いう事で、本ブログとしては本製品は本来の用途(作業時の熱中症対策)での使用を推奨します。 具体的には長袖作業衣、ジャケット必須の作業時に下に着けていると、確かにその恩恵に預かれる様です。 昨今急速に普及してきたファン付きのジャケット(この種の製品も何れテスト・報告出来ればと思って居ます)等と併せれば更に効果的でしょう。 …と、言ってもあくまで程度物ですから、作業時には適度な休憩をとり、 しっかりと水分、塩分(ミネラル)を補給しつつ勤しみましょう!

2. 保冷材

それはそれで良いとして、 次に本製品の要である付属の保冷材を見てみましょう。

2-1. 付属の保冷材

本品付属の保冷材は、先述の通り、中の保冷材を銀色の(アルミ?)断熱シートで包んだ様な形状になって居ります。 保冷材の持続時間は、あるショップには1〜3時間と記述がありますが、 これは筆者の試したところと一致します。 本材は、凍らすとガチガチに固まるタイプですが、 2時間くらい経った時点でも触ってみるとまだ中に芯がある様な感じで、 3時間くらいはヒンヤリ感が残って居ました。 尚、硬く凍結するタイプとはいっても、サイズが小さいですから、 とくに邪魔だとか、動きの妨げになる、等という事はありません。

2-2. 保冷材のスペアについて考える

これまた先述の通り、本製品には保冷材が1組(3個)付属しますが、 長時間に及ぶ作業の場合(当然適切な休憩を挟むにしても)この1組だけでは矢張り心許無く、 交換用の保冷材を用意したくなりますね。 純正品も安価な物ですから、是非そろえて置きたいところですが、 入手のし易さを考慮して所謂100円ショップで売られている保冷材が使えないか?と試してみました。

fig06.jpg
fig.06 比較テストに使用した保冷材
fig07.jpg
fig.07 fig.06 左の製品の裏側

今回テストに使用したのは代表的な100円ショップである「ダイソー」で購入した、 fig.06 に示す2製品、「アイシング保冷材」は片側の面がアルミの断熱シートで覆われた物×1、 一方の「保冷パックS」は透明なビニルのバッグに入った保冷材が剥き出しのタイプ×2個入りの計3個です。 尚、最近同ショップを覗いてみたところ、 「保冷パックS」の方は見当たりませんでした…まあ、似た様な製品は何かしら置いてあると思います。

fig08.jpg
fig.08 純正付属品(中央)との比較

この両製品はクールベスト用純正品(HO-792)よりもやや小振り(殊に「保冷パック」の方。 重量はパッケージに拠ると同じく 200g になっているのですが…)なサイズで、 クールベストのポケットに余裕で収まります。 で、テストの結果ですが、クールベスト用純正品と比べると持続時間がかなり劣る様です。 「アイシング保冷材」は以前ご紹介した「やわらかまくら」の様なガチガチに硬く凍らないタイプ、 「保冷パック」は硬く凍るタイプなのですが、 後者も1時間後にはすっかり融けてフニャフニャに柔らかくなって仕舞います。 断熱シートの効果は想像以上に大きい様ですね。

また、断熱シートの有無は(これも以前のやわらかまくらやアイスノンソフト等の比較記事で検証した通りですが)表面の冷たさにも結構影響します。 この点では断熱シートの入っていないタイプの物がより冷たく感じますが、同時に結露もし易く、 断熱シートありの物と比べると、下着の当たっている部分がより早く湿って来ます。

尚、本製品を長時間着用し続けて居ると、場合(体質・その日の体調、etc.)によっては体調を崩して仕舞うかも知れませんので気をつけましょう。 筆者は屋内で長時間着け続けて体調を崩してしまった事があります。 作業時であれば、適当に休憩を取りますので、その心配は少ないとは思いますが… その様な事があったので、後々その辺りについて少々検証してみたのですが、 どうも筆者の場合、両脇の保冷材を低い位置(腹や腰に近い位置)に当て続けると具合が悪い様でした。 (例えば椅子に腰掛けデスクに向かって作業していると、 やや背中が曲がる為か、保冷材が低い位置に下がって仕舞います) 理想的な位置は両脇の直ぐ下、広背筋に当たる位置の様です。 以上から、本製品に望む改良点としては、肩に面テープによる着丈の調整機構を取り付ける事を提案します。 (反射ベスト等に、その様になっている製品がありますね)

■ まとめ

では、最期にテストの結果得られた感想を箇条書きでまとめてみましょう。

  • なかなか丈夫で縫製も良し。 品質は高い。
  • 本製品は屋外作業時等の熱中症予防・対策等の目的に供されるべきもの。 感覚的な清涼感・快適性等を求める物では無い。
  • 付属保冷材の持続時間は(使用環境に因るが…)3時間前後。
  • 長時間に亘る作業の為には保冷材のスペアが欲しい。 より安価で入手容易な代替品も悪くないが、出来れば純正を用意する方がよい。 少なくとも断熱シートで覆われた物を使用したい。
  • 長時間着けっ放しは避けた方が良いかも。 また、保冷材が当たる位置にも気をつけた方が良い。
  • 前記の理由からも着丈を調整出来る様に改良されれば更に好し。

最後に、本製品・HO-790 / 800 の在庫状況です。 実は、先程確認したところ、筆者が本製品を知った「ミドリ安全.com」では、現在両製品供に欠品となって居ります… (本稿を書き始めた頃にはまだ在庫していたのですが…) Amazon.co.jp 楽天市場 Yahoo!ショッピング等のモール・ショップでは幾つか出て来るのですが、 HO-800 については何れも在庫が無い様子です…。

初めに記した通り、本稿は図らずも製品購入から2年越しのリポートとなって居り、 毎夏毎に各販売ページを確認する破目に(?)なっていたのですが、 やはりシーズン中には欠品している様でしたね… まあ、本品に対する人気と信頼の証、とも言い得るかも知れませんが…。

HO-790 / 800 を…

  • amazon.co.jp
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  • Yahoo! ショッピング

で、買う!


尚、本稿作成時に楽天市場にてこの様なより安価な類似商品を見つけました。 当方ではまだ利用テストしておりませんが、ご参考までに。 何れこちらの製品も機会があればテスト・リポートをしてみたいと思います。


P.R.


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