夏油温泉は以前、日帰り入浴したろ!と思って何の情報も調べずに来た時はシーズンオフ期間だったので入れなかったというほろ苦い記憶があります。
なので行きたかった温泉の一つです。
ここから夏油温泉観光ホテルが最安で予約できます
ここは湯治部の素泊まりで3400円(税込)ほどで、このブログではスーパー高級宿にカテゴライズされているので紹介しようかどうか迷ったんですが紹介します。(笑)
しかも今回、山奥にある温泉宿というコトで周りに食べる所が一切ない(鳥貴族とか和民とかも当然ありません)ので朝夕のごはんも付けました。
一泊二食付きです。
なので合計金額は... 5400円(税込)です。
これはこのブログ始まって以来の最高級な宿です。
このブログのカテゴリーでは神宿にカテゴライズされます。
料金的には神宿に属するのに一泊二食付きの一般的な旅館からすればほぼ最低のランクですけどね...。
民宿の一泊二食付きの価格と同等くらいです。
てな具合でいつも泊まっているゲストハウス、カプセルホテルの類がいかに安いかが伺いしれようもんです。
更に予約してから気付いたんですが、公共の交通機関は3年前に廃止されたので夏油温泉の無料シャトルバスかマイカーで行くかタクシーで行くしか方法がなく、青春18きっぱーの自分は当然無料シャトルバス一択だったんですが、行きのバスはあっても帰りのバスがないコトが判明しました。
帰りは歩いて北川駅まで行くのもアリだったんですが、30qくらい離れているしその日のうちに東京まで戻らないといけないコトもあったんで宿に電話して相談すると、帰りは1000円で北川駅まで送ってもらえるとのコトでした。
なので合計金額は
5400円(宿泊料金)+1000円(送迎)+150円(入湯税)= 6550円
と5000円をゆうに超えて6000円オーバーになりました。
これは激安宿(1000円以下の宿)だと6泊以上出来る値段です。
入湯税の150円加算も激安宿だったら「ちょっと高いな...」とちょっと思案してしまうレベルなのに、6000円という料金から考えたら「150円アップ?ほーん、ま、いっか」ていうほぼ脳内に入るまでもなく無視出来てしまうようなレベルです。
これは200万円の車を買う時に「この際カーナビも付けとくか!」と気が大きくなって10万円のカーナビをポーンと付けてしまうようなもんです。
カーナビ単体だったら「10万円!?高っか!!」てなるのに、対象物が高額になればなるほど気分も大きくなって、普段高いと思う金額でもその金額に比べて十分小額なら思考が麻痺して高いとは思わなくなってついつい財布の紐もユルんでしまう効果(高価効果、または財布の超ヒモ理論と呼称しようと思ってます)によるものかな、と思われます。
借金も200万円あったら「あと10万くらいなら大丈夫やろ。よし借りたろ!」ってなる心理にも通じるような気がします。
外観
さて宿のレビューなんですが、JR北川駅からは無料のシャトルバスで夏油高原スキー場まで行って、そこから夏油温泉観光ホテルの車で迎えにきて頂きました。
朝の11時くらいだったんですが、チェックインして部屋も使わせて頂けました。
館内
館内は老朽化が進んでいる感じは否めないところがあって、いろんなところで手作り感があります。
宿の人曰く、ここは2014年に廃業したらしいのですが、不動産会社に売りに出したところ買い取り手が見つからなかったということで不動産会社が買い取って運営されているようです。
運営といっても大幅に改装するんじゃなくてユルい感じでオーナーの趣味の範囲で手作りで作業をしているっぽいです。
まだまだリノベーションは続くと仰ってました。
共用スペース
ロビーです。
入館時はアナログのレコードで雰囲気のあるジャジーな音楽が流れていました。
が、その一回のみでその後はずっとチェックアウトまで音楽は止まってました...。
共用スペース
漫画が充実しています。
料理人を主人公にした漫画が多かったです。
部屋
自分の泊まった部屋は自炊部(湯治部)の8号室です。
自炊部なので当然というかタオル、浴衣、歯ブラシといったアメニティがありません。
そして夏は基本、高原で涼しいのでエアコンがありません。
扇風機だけで夏場は過ごせるようで、冬になったらストーブ(500円)の貸し出しがあります。
確かに今の季節は涼しいというか寒いくらいなんでエアコンなしでも大丈夫でした。
大丈夫と言っても部屋では布団を被らないと寒いです。
ま、寒くなったら温泉に入りに行けばいいので問題はありません。
ただ冬場はストーブ代500円をケチると生死に関わるかもしれません。
もっとも真冬になるとシーズンオフで営業は終了するので問題なさそうですが。
部屋
布団は自分で敷くしきたり(ハウスルール)です。
自炊部なので当然です。
布団はやけに重量感があります。
ゲストハウスの軽いエアリーな布団に慣れていたので凄く重く感じます。
鉄かバラストかが入ってるんでしょうか?
部屋の中では携帯電話(DoCoMo)の電波はほぼ入りません。ましてやWiFiなんかありません。
あるのは自然と温泉のみです。
都会の喧騒を忘れて温泉に入るコトだけに集中出来ます。
どうしてもスマホとか携帯電話を使いたければロビーまで行くと電波が1〜2本は拾えます。
夕食
朝食
夕食と朝食は高級旅館のように部屋食です。
部屋食、といってもフロントの人が弁当を部屋に持ってきてくれるだけですけど...。
ドアをノックされてフロントのスタッフに弁当をドア越しに手渡しされます。
テーブルに配膳されるワケでもなく配給と言った方が合ってるような気がします。
「はい、これメシな」 みたいな。
快活クラブで0円の無料モーニングサービスを注文するとブース越しにスタッフから「はい、これ今日の分のエサ」みたいに手渡されるという、あの屈辱的な感じにそこはかとなく似ています。(なら頼むなよ、みたいな)
意外とこの配給っぽい仕出し弁当(何処で作っているのか分からないけど)は美味しかったです。
特に夕食のアカムツみたいな謎の魚の照り焼き。
内風呂
肝心の温泉なんですが、昼間は隣の「夏油温泉元湯」に日帰り入浴に行きました。
レビューはコチラ。
https://ameblo.jp/netadi/entry-12404237422.html
内風呂は男女別なんですが、18時くらいに入れ替わります。
合計5種類の浴槽と泉質が楽しめます。
そう、ここは浴槽によって泉質が異なるのが最大の評価ポイントです。
こんな感じ。
古代ひのき風呂【源泉名:白猿の湯】
カルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉(低張性中性高温泉)
古代ひのき風呂【源泉名:蛇の湯】
含弱放射能−ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(低張性中性高温泉)
ブナ林露天風呂【源泉名:白猿の湯】
カルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉(低張性中性高温泉)
渓流露天風呂【源泉名:新太郎の湯】
カルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉(低張性中性高温泉)
もちろん全ての浴槽に浸かりました。
内風呂の総ひのきで出来た風呂はなかなか風情があります。
ただ... 自分の部屋の窓から風呂が丸見えでした。
いろいろとユルいです。
シャンプー類は「馬油」と書かれてましたが、いつもの見慣れたパッケージじゃないのと内容物はいつも慣れてるあの馬油のソレではありませんでした...。
湯上り処
ここは日帰り入浴も受け付けているので、ここで休憩出来ます。
冷たい水も置かれていてちゃんと温泉宿の基本は押さえてる感じがします。
ブナ林
渓流露天風呂は完全予約制となっていて、貸し切りとなっています。
予約する時は30分単位でホワイトボードに自分の名前を書くんですが、自分しか名前を書いてなかったのでおそらくこの日の利用は自分だけでした。
渓流露天風呂までは宿の裏口から外に出てブナの森の中を200mくらい進んでいった所にあります。
渓流露天風呂
渓流露天風呂は小さいですが、野趣満点です。
目に入る景色は自分と自然だけです。
自分の大好物系の温泉です。
温泉はぬるめ(40.1〜40.4度)なんで、長時間浸かってられます。
のぼせてきたら目の前の川にダイブ出来ます。
この時期でも川の水温は冷たかったです。
露天風呂
夜になったら渓流露天風呂は使えなくなるんですが、この露天風呂は24時間入れるようです。
ほぼ貸し切り状態だったのでこの露天風呂にもかなり長い時間入ってました。
ゆうてインターネット環境がないし、やるコトと言えば温泉入るか料理漫画読むかテレビ観るしかないですし。
足湯
玄関前に足湯があったんですが、一体誰が入るんでしょうか...。
ランドリー
洗濯機と洗剤は無料で使えます。
土産売り場
トイレ
炊事場
自炊館
日帰り客が自炊館をご自由にご覧になられると、泊ってる方としては落ち着かない気がします...。
少し宿泊料金が高い旅館部から物見遊山で
オープンデッキ
渓流露天風呂に行く途中にあるテラス(?)です。
一体誰が使うんでしょうか...。
日本野鳥の会のみなさんでしょうか...。
総評・備考
料金的に安宿ではないので総合評価ポイントが低くなっています。
温泉宿としてなら再訪は断然アリです。
総合評価 3.0
料金 0.1
快適度 2.5
設備 4.8
サービス 3.5
アメニティ ボディソープ、シャンプー、貸スリッパ
ファシリティ トイレ、風呂x3、洗濯機、キッチン、ロビー、土産物売り場、漫画(1000冊くらい)
ファシリティ(部屋) ACコンセント、照明、テレビ、扇風機、ケトル
サービス 冷水
セキュリティ 部屋ドアの鍵
部屋(部屋番号) 自炊部(8)
料金 6550円
予約 じゃらん
宿泊日 2018/9/9
チェックイン 16:00
チェックアウト 10:00
外国人:日本人比率 0:10
男:女比率 1:1
収容人数
Web http://www.youihome.co.jp/geto/index.html
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