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2018年05月08日
日曜じゃありませんけど、「日曜の本の話」村上作品にはまったその後
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
GW終わりましたね…子供がいる家としては、終わってバンザイでございます…
ようやく静かな日常が戻ってきました
このGWではブックオフで20%オフセールをやっていたので子供連れで毎日のようにうろうろしていました。店によって品ぞろえも違うので、3店舗くらいをぐーるぐーるしてましたね。本棚がいっぱいになってしまうので、最近は紙の本は買わないようにしているのですが、やっぱり本に囲まれた場所に行くとなんだか落ち着きますね。子供には紙の本を読ませてあげたいので、「ゾロリ」だとか「パンダのポンポン」だとかをいくつか買ってあげました。
図書館も本屋さんも古本屋さんもやはり昔から好きな場所なのです。
今日は途絶えていた「日曜の本の話」の続きをすこし。日曜じゃありませんけどね。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」で強烈なまでに村上春樹作品にはまった中学生だった私は、お小遣いを手に本屋へ行き次から次へと読み漁るようになりました。
そして中でも「僕」と「鼠」が出てくる一連のシリーズにどっぷりとはまったのです。
風の歌を聴け (講談社文庫)
このシリーズは「風の歌を聴け」から始まるのですが当時中学生だった私には、すべてがあまりに大人っぽく、今まで見ていたものとは違う世界、違う感性を見せてくれたものでした。
そもそも主人公の名前が出てこない小説は私にとっては初めてだったのです。
このシリーズはその後、「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」と続いていくのですが、特に「羊をめぐる〜」と「ダンス〜」は冒険要素が増えていて面白く、本当に何度も読み返すこととなりました。
1973年のピンボール (講談社文庫)
とは言いながらも、時を経て最近ではその本たちも本棚に置いたまま読み返すことはなかったのですが、例えば日々生活していく中で、ふとした瞬間に村上作品のワンシーンを思い出すことが最近はやたらと増えたような気がするのです。
それは私が大人になったからでしょうか。
少女だったころの私は、大人になったらきっと“ジェイズ・バー”のようなところで酒を飲んで、ピンボールを打ち、そして広告代理店で仕事をして、いつか北海道に旅行に行くのだと思っていました(笑)そして自分もいつか羊男に導かれて、「好むと好まざるとにかかわらず」のっぴきならない状況に追いやられるのではないか…とかそんな事ばかり思っていました。
幸か不幸か、のっぴきならない状況というほどの事態にはいまだに置かれたことがないのですが、それでも何かを決断する時、不安な気持ちになった時、仕事の納期が迫っているとき(笑)羊男が頭の中で囁くのです。
「踊るんだよ」と。
「私はうまく踊れているだろうか」と、心に問い返しながら、それでもなりふり構わず下手なダンスを踊っているような気がします。
余談ですが、日曜の本の話の続きを書くきっかけになったのは、子供とブックオフに行った帰りに車で「恋はみずいろ」を聴いていたからなのです。「フックブックロー」というEテレでやっていた子供番組のCDだったのですが、折笠富美子さんが演じる「しおりちゃん」というキャラクターが美しくのびやかな歌声でこの歌を歌っているのです。そしてこの歌を聴くたびに「ダンス・ダンス・ダンス」に出てきたドルフィンホテルの廊下を思い出すのです。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)
村上作品の話はまた続きます。
NHK「フックブックローのふくぶくろ」
ナツノナカノです。
GW終わりましたね…子供がいる家としては、終わってバンザイでございます…
ようやく静かな日常が戻ってきました
このGWではブックオフで20%オフセールをやっていたので子供連れで毎日のようにうろうろしていました。店によって品ぞろえも違うので、3店舗くらいをぐーるぐーるしてましたね。本棚がいっぱいになってしまうので、最近は紙の本は買わないようにしているのですが、やっぱり本に囲まれた場所に行くとなんだか落ち着きますね。子供には紙の本を読ませてあげたいので、「ゾロリ」だとか「パンダのポンポン」だとかをいくつか買ってあげました。
図書館も本屋さんも古本屋さんもやはり昔から好きな場所なのです。
今日は途絶えていた「日曜の本の話」の続きをすこし。日曜じゃありませんけどね。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」で強烈なまでに村上春樹作品にはまった中学生だった私は、お小遣いを手に本屋へ行き次から次へと読み漁るようになりました。
そして中でも「僕」と「鼠」が出てくる一連のシリーズにどっぷりとはまったのです。
風の歌を聴け (講談社文庫)
このシリーズは「風の歌を聴け」から始まるのですが当時中学生だった私には、すべてがあまりに大人っぽく、今まで見ていたものとは違う世界、違う感性を見せてくれたものでした。
そもそも主人公の名前が出てこない小説は私にとっては初めてだったのです。
このシリーズはその後、「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」と続いていくのですが、特に「羊をめぐる〜」と「ダンス〜」は冒険要素が増えていて面白く、本当に何度も読み返すこととなりました。
1973年のピンボール (講談社文庫)
とは言いながらも、時を経て最近ではその本たちも本棚に置いたまま読み返すことはなかったのですが、例えば日々生活していく中で、ふとした瞬間に村上作品のワンシーンを思い出すことが最近はやたらと増えたような気がするのです。
それは私が大人になったからでしょうか。
少女だったころの私は、大人になったらきっと“ジェイズ・バー”のようなところで酒を飲んで、ピンボールを打ち、そして広告代理店で仕事をして、いつか北海道に旅行に行くのだと思っていました(笑)そして自分もいつか羊男に導かれて、「好むと好まざるとにかかわらず」のっぴきならない状況に追いやられるのではないか…とかそんな事ばかり思っていました。
幸か不幸か、のっぴきならない状況というほどの事態にはいまだに置かれたことがないのですが、それでも何かを決断する時、不安な気持ちになった時、仕事の納期が迫っているとき(笑)羊男が頭の中で囁くのです。
「踊るんだよ」と。
「私はうまく踊れているだろうか」と、心に問い返しながら、それでもなりふり構わず下手なダンスを踊っているような気がします。
余談ですが、日曜の本の話の続きを書くきっかけになったのは、子供とブックオフに行った帰りに車で「恋はみずいろ」を聴いていたからなのです。「フックブックロー」というEテレでやっていた子供番組のCDだったのですが、折笠富美子さんが演じる「しおりちゃん」というキャラクターが美しくのびやかな歌声でこの歌を歌っているのです。そしてこの歌を聴くたびに「ダンス・ダンス・ダンス」に出てきたドルフィンホテルの廊下を思い出すのです。
ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)
村上作品の話はまた続きます。
NHK「フックブックローのふくぶくろ」
2017年11月12日
ある日私は「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」という作品に、出会った…
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
さて秋が深まりつつある日曜日。本の話の続きをすこし。
【前回のお話】アンチ新井素子でした!
中学生時代の読書を彩った少女小説やら青春小説やらでしたが、ある日唐突に終わりを迎えます。いえ、自分の中での終わりです。コバルト文庫は今なお続く素晴らしいレーベルですからね。
正確にいうと、一区切りついたんですよね。それまでの読書人生とそれからの読書人生をはっきりと分けることになったのが、本屋さんで何気なく手に取った一冊の本との出会いでした。
それが村上春樹先生の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」新潮文庫版です。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
【上下巻にわかれた文庫版は今はないようです…残念】
この本を買った時のことは今でもはっきりと覚えています。学校が早く終わって、なぜか私は制服のままふらふらと本屋に新刊チェックに行ったんですよ。いつもの本屋さんの文庫の棚に平積みされていたその本を、表紙に惹かれて手に取りました。表紙をめくると黒い地図がついていて、次に目次に目をやったのですがその時に「えっ?」と驚いたんです。
上巻の目次はこんなふうになっていました。
1ハードボイルド・ワンダーランド(エレベーター・無音・肥満)
2世界の終わり(金色の獣)
3ハードボイルド・ワンダーランド(雨合羽・やみくろ・洗い出し)
4世界の終わり(図書館)
…さらに21まで続いていきます。
…というふうに「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」が繰り返し並んでいるのです。私はてっきりショート・ショートの本だと思ったんですよ。初めて買う作家の本は短編小説を買って好みかどうかを確認するという本の選び方をしていたので、へぇ村上春樹って言うんだ…とりあえず買ってみようかな…くらいな感じでひとまず上巻を購入して帰りました。
そうして家に帰り、なぜか私は制服を着替えもせず、しかもそのままコタツに入ってその本を読み始めたのです。
その時に買った本です。大切にしていますが、すり減ってます。
それにしても”想像力と数百円”というコピーはすばらしいですね。
2時間くらいで上巻を読み終わったと思います。面白ければ面白いほど先を急いで読む傾向があるので、私は多分すごく急いで読んだんじゃないかと思います。そして上巻を読み終わるとおもむろにコタツから抜け出し、制服のまま自転車に飛び乗り急いで下巻を買いに行ったのです。
自転車をこぐ私の頭の中では、先程読んだ上巻のシーンが次々と浮かんでは流れていきました。私は私の妄想の中で、主人公の僕になり、私になり、計算士になり、記号士になり、太った娘になり、図書館の女の子になり、夢読みになりました。
もう、それはめくるめく妄想の始まりというか、完全にその“村上春樹の本”にシンクロしていたんだと思います。
多分あんな事はあれきりだったような気もします。もちろん、のめり込んで読む本は沢山あったし、その後もありましたが、あれほどの一体感を感じたのは私はあの本だけだったと思うのです。それはもしかしたら中学生という多感な時期にちょうど、あの小説のアクションとファンタジーが融合したような世界観にぴったり自分がマッチしていたのかもしれません。計算士に記号士、夢読み、影…それらが私には当然の事のようにすっと理解することが出来ました。
そして急いで買ってきた下巻でしたが、私はわざと半分くらいまで読んでエンディングは次の日に持ち越しました。そして次の日に最後まで読んだあと、もう一度上巻のはじめからゆっくりと吟味しながら読んだのです。そうしてそれからは一日一回、上巻から読み返すという作業が日課になったのです(笑)
それが私の村上春樹作品との初めての出会いでした。案の定私は、村上作品を読み漁るようになったのですが…(笑)それはまた来週にしたいと思います。
ナツノナカノです。
さて秋が深まりつつある日曜日。本の話の続きをすこし。
【前回のお話】アンチ新井素子でした!
中学生時代の読書を彩った少女小説やら青春小説やらでしたが、ある日唐突に終わりを迎えます。いえ、自分の中での終わりです。コバルト文庫は今なお続く素晴らしいレーベルですからね。
正確にいうと、一区切りついたんですよね。それまでの読書人生とそれからの読書人生をはっきりと分けることになったのが、本屋さんで何気なく手に取った一冊の本との出会いでした。
それが村上春樹先生の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」新潮文庫版です。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
【上下巻にわかれた文庫版は今はないようです…残念】
この本を買った時のことは今でもはっきりと覚えています。学校が早く終わって、なぜか私は制服のままふらふらと本屋に新刊チェックに行ったんですよ。いつもの本屋さんの文庫の棚に平積みされていたその本を、表紙に惹かれて手に取りました。表紙をめくると黒い地図がついていて、次に目次に目をやったのですがその時に「えっ?」と驚いたんです。
上巻の目次はこんなふうになっていました。
1ハードボイルド・ワンダーランド(エレベーター・無音・肥満)
2世界の終わり(金色の獣)
3ハードボイルド・ワンダーランド(雨合羽・やみくろ・洗い出し)
4世界の終わり(図書館)
…さらに21まで続いていきます。
…というふうに「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」が繰り返し並んでいるのです。私はてっきりショート・ショートの本だと思ったんですよ。初めて買う作家の本は短編小説を買って好みかどうかを確認するという本の選び方をしていたので、へぇ村上春樹って言うんだ…とりあえず買ってみようかな…くらいな感じでひとまず上巻を購入して帰りました。
そうして家に帰り、なぜか私は制服を着替えもせず、しかもそのままコタツに入ってその本を読み始めたのです。
その時に買った本です。大切にしていますが、すり減ってます。
それにしても”想像力と数百円”というコピーはすばらしいですね。
2時間くらいで上巻を読み終わったと思います。面白ければ面白いほど先を急いで読む傾向があるので、私は多分すごく急いで読んだんじゃないかと思います。そして上巻を読み終わるとおもむろにコタツから抜け出し、制服のまま自転車に飛び乗り急いで下巻を買いに行ったのです。
自転車をこぐ私の頭の中では、先程読んだ上巻のシーンが次々と浮かんでは流れていきました。私は私の妄想の中で、主人公の僕になり、私になり、計算士になり、記号士になり、太った娘になり、図書館の女の子になり、夢読みになりました。
もう、それはめくるめく妄想の始まりというか、完全にその“村上春樹の本”にシンクロしていたんだと思います。
多分あんな事はあれきりだったような気もします。もちろん、のめり込んで読む本は沢山あったし、その後もありましたが、あれほどの一体感を感じたのは私はあの本だけだったと思うのです。それはもしかしたら中学生という多感な時期にちょうど、あの小説のアクションとファンタジーが融合したような世界観にぴったり自分がマッチしていたのかもしれません。計算士に記号士、夢読み、影…それらが私には当然の事のようにすっと理解することが出来ました。
そして急いで買ってきた下巻でしたが、私はわざと半分くらいまで読んでエンディングは次の日に持ち越しました。そして次の日に最後まで読んだあと、もう一度上巻のはじめからゆっくりと吟味しながら読んだのです。そうしてそれからは一日一回、上巻から読み返すという作業が日課になったのです(笑)
それが私の村上春樹作品との初めての出会いでした。案の定私は、村上作品を読み漁るようになったのですが…(笑)それはまた来週にしたいと思います。
2017年11月06日
アンチ新井素子でした!
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
日曜予定の本の話をすこし。
子供のころから本ばかり読んでいた私は、中学生になってコバルト文庫の世界にはまっていきました。コバルト文庫は集英社から出ている少女向けの、今でいうライトノベルのカテゴリなのですが、わかりやすい乙女チックな物語からSFまで多彩なラインナップが出ていました。私は当時、藤本ひとみ先生や氷室冴子先生が好きだったのですが、やはり文学少女仲間では好みに違いがありました。そして私の一番の親友が好きだったのが“新井素子先生”です。そして私と彼女とでよく「新井素子と氷室冴子」ではどちらが面白いか、という論争になったのです。
これはあくまで私と友人とで争った話ですので、実際の先生がたがどーとか、という話ではありませんww
新井素子先生の本は、当時出ていたものはあらかた読んだと思います。でも、正直好みではなかったんですよね。新井先生の文章はとにかく尖っていたんです。明らかに他の作家さんとは一線を画していたというか…。他の作家さんの文章が優しくわかりやすく語りかけてくれるのに対して、新井素子先生の文章はなんというか上からグイグイくる…こちらサイドに寄せてもこないし私はこういう文章だけど、まぁ理解出来るならついてくれば?というような感じを受けたんです。(本当にあくまで私の勝手な想像です)
当時、思春期の文学少女が大抵やるように、私も小説っぽいものを書いていました。っぽいもの…という言い方で表すのはそれがあまりに稚拙だったからです。それでも、いつか自分が氷室冴子先生や久美沙織先生みたいになれるのではないか…なんて甘酸っぱい事を考えていたわけですよ。甘っちょろいですねww
コバルトノベル大賞の応募要項をじっくり読んでみたり、実際にショート・ショート部門に応募してみたりしてたんですよ。いや、お恥ずかしい
ところが、新井素子先生の本を読んだときに、私なんぞが頑張っても頑張っても書けないであろう文章というもの、その文章を生み出す才能に打ちのめされてしまったんです。それはもうこてんぱんに。確かに好みではない文章と作品でしたが、それがものすごく高い場所にある光り輝く才能だという事を瞬時に理解させられた気がしました。
今でも新井素子文学が嫌いですww
でも…あれから30年以上が過ぎましたが、例えば何かの文章を読んだ時、漫画を読んだときに「新井素子っぽいな…」と思う事があるのです。
それはまるでうっかり太陽を見てしまった時のように、焼き付いて離れない残光がいまなお私の中に残っているからだと思います。
しかし強いて言うなら新井素子先生の「…絶句」はちょっと面白かったです…。嫌いだと思っていましたが、他の作品も今改めて読むと全く違う事を感じるのかもしれませんね。今更ですが…。
…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
それともちろん、大好きだった氷室冴子先生や他の先生方の作品が新井素子先生の作品より劣っている訳では全然ございません。氷室先生はすでにお亡くなりになっていらっしゃいますが、今でも先生の作品は大好きだし素晴らしいと思っています。”平安時代”というものを全国の少女たちに、すごく身近に感じさせてくれた功績は大きいですね。「高彬〜〜〜!」(なんて素敵にジャパネスクより)
【こちらは山内直実先生による漫画版です】
なんて素敵にジャパネスク 1 (白泉社文庫)
ともかく、勉強そっちのけで小説ばかり読んでは、友人とその面白さや批判を語り合う文学にどっぷりとはまっていた思春期でしたね。
そんな中学生のある日ふらりと立ち寄った本屋で、「パタリロ!」と同じくその後の私の人生を支えてくれる村上春樹先生の本に出会う事になるのですが、その話はまた来週に…。
【今でも覚えている友人との会話】
ナツノナカノです。
日曜予定の本の話をすこし。
【新井素子VS氷室冴子論争】
子供のころから本ばかり読んでいた私は、中学生になってコバルト文庫の世界にはまっていきました。コバルト文庫は集英社から出ている少女向けの、今でいうライトノベルのカテゴリなのですが、わかりやすい乙女チックな物語からSFまで多彩なラインナップが出ていました。私は当時、藤本ひとみ先生や氷室冴子先生が好きだったのですが、やはり文学少女仲間では好みに違いがありました。そして私の一番の親友が好きだったのが“新井素子先生”です。そして私と彼女とでよく「新井素子と氷室冴子」ではどちらが面白いか、という論争になったのです。
これはあくまで私と友人とで争った話ですので、実際の先生がたがどーとか、という話ではありませんww
新井素子先生の本は、当時出ていたものはあらかた読んだと思います。でも、正直好みではなかったんですよね。新井先生の文章はとにかく尖っていたんです。明らかに他の作家さんとは一線を画していたというか…。他の作家さんの文章が優しくわかりやすく語りかけてくれるのに対して、新井素子先生の文章はなんというか上からグイグイくる…こちらサイドに寄せてもこないし私はこういう文章だけど、まぁ理解出来るならついてくれば?というような感じを受けたんです。(本当にあくまで私の勝手な想像です)
当時、思春期の文学少女が大抵やるように、私も小説っぽいものを書いていました。っぽいもの…という言い方で表すのはそれがあまりに稚拙だったからです。それでも、いつか自分が氷室冴子先生や久美沙織先生みたいになれるのではないか…なんて甘酸っぱい事を考えていたわけですよ。甘っちょろいですねww
コバルトノベル大賞の応募要項をじっくり読んでみたり、実際にショート・ショート部門に応募してみたりしてたんですよ。いや、お恥ずかしい
ところが、新井素子先生の本を読んだときに、私なんぞが頑張っても頑張っても書けないであろう文章というもの、その文章を生み出す才能に打ちのめされてしまったんです。それはもうこてんぱんに。確かに好みではない文章と作品でしたが、それがものすごく高い場所にある光り輝く才能だという事を瞬時に理解させられた気がしました。
今でも新井素子文学が嫌いですww
でも…あれから30年以上が過ぎましたが、例えば何かの文章を読んだ時、漫画を読んだときに「新井素子っぽいな…」と思う事があるのです。
それはまるでうっかり太陽を見てしまった時のように、焼き付いて離れない残光がいまなお私の中に残っているからだと思います。
しかし強いて言うなら新井素子先生の「…絶句」はちょっと面白かったです…。嫌いだと思っていましたが、他の作品も今改めて読むと全く違う事を感じるのかもしれませんね。今更ですが…。
…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
それともちろん、大好きだった氷室冴子先生や他の先生方の作品が新井素子先生の作品より劣っている訳では全然ございません。氷室先生はすでにお亡くなりになっていらっしゃいますが、今でも先生の作品は大好きだし素晴らしいと思っています。”平安時代”というものを全国の少女たちに、すごく身近に感じさせてくれた功績は大きいですね。「高彬〜〜〜!」(なんて素敵にジャパネスクより)
【こちらは山内直実先生による漫画版です】
なんて素敵にジャパネスク 1 (白泉社文庫)
ともかく、勉強そっちのけで小説ばかり読んでは、友人とその面白さや批判を語り合う文学にどっぷりとはまっていた思春期でしたね。
そんな中学生のある日ふらりと立ち寄った本屋で、「パタリロ!」と同じくその後の私の人生を支えてくれる村上春樹先生の本に出会う事になるのですが、その話はまた来週に…。
【今でも覚えている友人との会話】
2017年10月30日
コバルト文庫は当時の少女たちの心のオアシスでした。
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
ちょっと遅れましたが日曜更新予定だった本の話をすこし。
【前回までの日曜更新・本のはなし】
中学生になり、外国推理小説ばかりを読んでいた私ですが、そんな私に友達がコバルト文庫を貸してくれました。それが久美沙織先生の「丘の家のミッキー」です。お嬢様学校へ通っていた未来ちゃんが、引っ越しのため普通の学校へ通うことになって色々な経験を積んでいくというお話だったのですが、実は最初はそれほどの面白さを感じなかったのですね。外国小説ばかり読んでいたので、急に日本の乙女チックな小説を読んでも「ふぅーん」という感想しかなかったというか…
しかしその後、ちょうど「丘ミキ」の新刊発売に合わせて久美沙織先生がサイン会を開くという話を聞き、小説にはあまり食指が動かなかったものの“小説家に会える”という野次馬根性で池袋で行われた先生のサイン会に友達と参加したのです。いま、こうして思い返すと動機が不純で本当に失礼だったな〜と思うのですけどね。しかしサイン会で会った久美沙織先生は、ショートカットのヘアスタイルがとても似合っているすごく素敵な方だったんですよ。サインをしてまっすぐこちらを見つめてくれた優しい笑顔を今でも覚えています。私はそれで先生の小説というよりも先生自身のファンになったんです。単純ですね〜ww
でも、久美沙織先生の「せりかとはるか」のシリーズは面白かったな〜中学生の私にはすごく大人っぽく思えて憧れたものです。
そうしてその「丘ミキ」をきっかけとして沢山の少女小説を読むようになったのです。藤本ひとみ先生の「愛してマリナシリーズ」氷室冴子先生の「なんて素敵にジャパネスクシリーズ」「ざ・ちぇんじ」「雑居時代」このあたりはもう本当にハマりまくりました。
「愛してマリナシリーズ」はとかくイケメンしか出てこないんですが、その中でもシャルル・ドウ・アルディという天才少年にはまたもや恋に落ちました…(笑)当時、日記をつけていたんですが毎日シャルルに向けて今日の報告をするという事をやっていましたね。今でもシャルルが好きです。多分、一生好きだと思います
コバルト文庫を読むようになり、当時季刊誌だった「Cobalt」も読むようになりました。この雑誌がまた若き才能あふれる作家陣たちが執筆していて面白かったですね。若い方も載っていましたが、阿木耀子先生のショート・ショートや羽仁未央先生のエッセイなどの連載もすごく楽しみでした。図子 慧先生、前田 珠子先生がコバルトノベル大賞で賞を受賞した時のこともよく覚えています。今までの作家さん達とは違うテイストの才能が出てきたな〜と中学生ながら思ったものです。
【作品へのリンクはこちら】
丘の家のミッキー
愛からはじまるサスペンス―まんが家マリナ最初の事件 (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
なんて素敵にジャパネスク (集英社コバルト文庫)
ざ・ちえんじ 前編―新釈とりかえばや物語 (1) (集英社文庫―コバルトシリーズ 52-J)
雑居時代 I (集英社コバルト文庫)
さて、コバルト文庫の話はもう少し続けたいな〜と思うので、この続きはまた次の日曜へ
ナツノナカノです。
ちょっと遅れましたが日曜更新予定だった本の話をすこし。
【前回までの日曜更新・本のはなし】
- 本の中で一番好きな装丁は新潮文庫の「坊っちゃん」です。
- 図書館からの本屋はしごの話
- 本屋はしごツアーで「青い鳥文庫」と「フォア文庫」を読みまくった小学生時代の話
- ムツゴロウさんのSF小説「海からきたチフス」は本当に面白いんです!
- 片山刑事の石立鉄男さんには子供心に違和感がありました…石立さんは好きだけど
- アガサ・クリスティ作品ではなぜかミス・マープルには、ハマれませんでした…残念!
中学生になり、外国推理小説ばかりを読んでいた私ですが、そんな私に友達がコバルト文庫を貸してくれました。それが久美沙織先生の「丘の家のミッキー」です。お嬢様学校へ通っていた未来ちゃんが、引っ越しのため普通の学校へ通うことになって色々な経験を積んでいくというお話だったのですが、実は最初はそれほどの面白さを感じなかったのですね。外国小説ばかり読んでいたので、急に日本の乙女チックな小説を読んでも「ふぅーん」という感想しかなかったというか…
しかしその後、ちょうど「丘ミキ」の新刊発売に合わせて久美沙織先生がサイン会を開くという話を聞き、小説にはあまり食指が動かなかったものの“小説家に会える”という野次馬根性で池袋で行われた先生のサイン会に友達と参加したのです。いま、こうして思い返すと動機が不純で本当に失礼だったな〜と思うのですけどね。しかしサイン会で会った久美沙織先生は、ショートカットのヘアスタイルがとても似合っているすごく素敵な方だったんですよ。サインをしてまっすぐこちらを見つめてくれた優しい笑顔を今でも覚えています。私はそれで先生の小説というよりも先生自身のファンになったんです。単純ですね〜ww
でも、久美沙織先生の「せりかとはるか」のシリーズは面白かったな〜中学生の私にはすごく大人っぽく思えて憧れたものです。
そうしてその「丘ミキ」をきっかけとして沢山の少女小説を読むようになったのです。藤本ひとみ先生の「愛してマリナシリーズ」氷室冴子先生の「なんて素敵にジャパネスクシリーズ」「ざ・ちぇんじ」「雑居時代」このあたりはもう本当にハマりまくりました。
「愛してマリナシリーズ」はとかくイケメンしか出てこないんですが、その中でもシャルル・ドウ・アルディという天才少年にはまたもや恋に落ちました…(笑)当時、日記をつけていたんですが毎日シャルルに向けて今日の報告をするという事をやっていましたね。今でもシャルルが好きです。多分、一生好きだと思います
コバルト文庫を読むようになり、当時季刊誌だった「Cobalt」も読むようになりました。この雑誌がまた若き才能あふれる作家陣たちが執筆していて面白かったですね。若い方も載っていましたが、阿木耀子先生のショート・ショートや羽仁未央先生のエッセイなどの連載もすごく楽しみでした。図子 慧先生、前田 珠子先生がコバルトノベル大賞で賞を受賞した時のこともよく覚えています。今までの作家さん達とは違うテイストの才能が出てきたな〜と中学生ながら思ったものです。
【作品へのリンクはこちら】
丘の家のミッキー
愛からはじまるサスペンス―まんが家マリナ最初の事件 (集英社文庫―コバルト・シリーズ)
なんて素敵にジャパネスク (集英社コバルト文庫)
ざ・ちえんじ 前編―新釈とりかえばや物語 (1) (集英社文庫―コバルトシリーズ 52-J)
雑居時代 I (集英社コバルト文庫)
さて、コバルト文庫の話はもう少し続けたいな〜と思うので、この続きはまた次の日曜へ
2017年10月22日
アガサ・クリスティ作品ではなぜかミス・マープルには、ハマれませんでした…残念!
みなさん、こんにちわ。
ナツノナカノです。
台風ですね〜
風が強く吹くたびに家がきしんでなんだか怖い思いをしております。みなさんも外出する際には十分お気をつけくださいね。
さて台風ですが日曜日。今日も本の話をすこし。
前回は赤川次郎作品にはまった小学生時代の話をさせて頂きました。そして大人向けの本棚にあった鎌田敏夫先生の「里見八犬伝」を読み、同じ本棚になった外国推理小説に目が向くようになったのですが…
アマゾンプライム会員なら、薬師丸ひろ子さんの里見八犬伝も見られます!
初めて読んだ作品がどうしても思い出せないんです。コナン・ドイルだったような気がするんですが…そうすると多分作品としては「赤毛組合」だと思います。赤毛の人を募集する謎の新聞広告にまつわるミステリーですね。シャーロックホームズですよ。ワトソン君ですよ。そしてホームズシリーズは一通り読みました。ホームズは天才的な推理力を持ち探偵として活躍しているのにも関わらず、なんとなく孤独の陰が見え隠れするところが魅力ですね。阿片窟にこもっているというシーンはびっくりしました…
“薬・ダメ!絶対!”ですよ
シャーロック・ホームズの冒険 (河出文庫―シャーロック・ホームズ全集)
コナン・ドイル、エラリイ・クイーン、そしてアガサ・クリスティ…とにかく貪欲に読みまくりました。特にアガサ・クリスティのエルキュール・ポアロシリーズはまたどっぷりとハマりましたね。ポアロの相棒のヘイスティングス大尉が大好きでした。
えぇ…恋でしたね…(笑)
ヘイスティングス大尉はちょっとおっちょこちょいなところがあるんですよ。だけどいつも一生懸命。そこがたまらないんです…ふふふ。
スタイルズ荘の怪事件 名探偵ポワロ
クリスティ作品では「そして誰もいなくなった」「オリエント急行殺人事件」この二つは本当に衝撃でしたね。こんな緻密なストーリーを作り出すアガサ・クリスティという人自身に激しい尊敬と同時に嫉妬のようなものを覚えました。私の好きなミステリー小説の中でこの2作品は最高の作品ですね。
あ、あと「検察側の証人」も名作ですね。今、手元にあるのは小説版なのですが、この作品は戯曲版の方が私は好きです。トミーとタペンスシリーズも面白いんです。とにかくクリスティ作品は大好きです。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
検察側の証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
外国推理小説にはまった時代、その頃私はすでに中学生になっていました。文学少女をきどっていたので、日本の中高生向けの少女小説、今で言うラノベですかね、それには興味がなかったですね。ところが、そんな私に友達が貸してくれたんですよ。
久美沙織先生の「丘の家のミッキー」シリーズです
丘の家のミッキー1
さぁ、そしてコバルト文庫シリーズにまたどっぷりとハマっていくのですが、そのお話はまた来週の日曜に!
ナツノナカノです。
台風ですね〜
風が強く吹くたびに家がきしんでなんだか怖い思いをしております。みなさんも外出する際には十分お気をつけくださいね。
さて台風ですが日曜日。今日も本の話をすこし。
前回は赤川次郎作品にはまった小学生時代の話をさせて頂きました。そして大人向けの本棚にあった鎌田敏夫先生の「里見八犬伝」を読み、同じ本棚になった外国推理小説に目が向くようになったのですが…
アマゾンプライム会員なら、薬師丸ひろ子さんの里見八犬伝も見られます!
初めて読んだ作品がどうしても思い出せないんです。コナン・ドイルだったような気がするんですが…そうすると多分作品としては「赤毛組合」だと思います。赤毛の人を募集する謎の新聞広告にまつわるミステリーですね。シャーロックホームズですよ。ワトソン君ですよ。そしてホームズシリーズは一通り読みました。ホームズは天才的な推理力を持ち探偵として活躍しているのにも関わらず、なんとなく孤独の陰が見え隠れするところが魅力ですね。阿片窟にこもっているというシーンはびっくりしました…
“薬・ダメ!絶対!”ですよ
シャーロック・ホームズの冒険 (河出文庫―シャーロック・ホームズ全集)
コナン・ドイル、エラリイ・クイーン、そしてアガサ・クリスティ…とにかく貪欲に読みまくりました。特にアガサ・クリスティのエルキュール・ポアロシリーズはまたどっぷりとハマりましたね。ポアロの相棒のヘイスティングス大尉が大好きでした。
えぇ…恋でしたね…(笑)
ヘイスティングス大尉はちょっとおっちょこちょいなところがあるんですよ。だけどいつも一生懸命。そこがたまらないんです…ふふふ。
スタイルズ荘の怪事件 名探偵ポワロ
クリスティ作品では「そして誰もいなくなった」「オリエント急行殺人事件」この二つは本当に衝撃でしたね。こんな緻密なストーリーを作り出すアガサ・クリスティという人自身に激しい尊敬と同時に嫉妬のようなものを覚えました。私の好きなミステリー小説の中でこの2作品は最高の作品ですね。
あ、あと「検察側の証人」も名作ですね。今、手元にあるのは小説版なのですが、この作品は戯曲版の方が私は好きです。トミーとタペンスシリーズも面白いんです。とにかくクリスティ作品は大好きです。
そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
検察側の証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
外国推理小説にはまった時代、その頃私はすでに中学生になっていました。文学少女をきどっていたので、日本の中高生向けの少女小説、今で言うラノベですかね、それには興味がなかったですね。ところが、そんな私に友達が貸してくれたんですよ。
久美沙織先生の「丘の家のミッキー」シリーズです
丘の家のミッキー1
さぁ、そしてコバルト文庫シリーズにまたどっぷりとハマっていくのですが、そのお話はまた来週の日曜に!
2017年10月15日
片山刑事役の石立鉄男さんには子供心に違和感がありました…石立さんは好きだけど
赤川次郎先生の作品に猛烈にはまっていた小学生時代
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
今日は雨の日曜日ですね。
日曜なので本の話をすこし。
児童文学を読みまくっていた私ですが、少しずつ大人向けの推理小説なども読むようになっていきます。
最初のきっかけは赤川次郎先生の「愛情物語」でした。母が姉のために買ってきた本だったのですが、時は角川映画が流行っていた時代。「愛情物語」も映画化され大ヒットしていました。その本の表紙を飾っていたのは映画の主演女優 原田知世さんで、この表紙がとても可愛かったのです。そして本の内容も今まで読んでいた児童文学よりもちょっと大人びたもので、こういうお話もあるのか!と衝撃を受けたんですよ。プロローグ・エピローグという言葉も先生の本で初めて知りました。
愛情物語 赤川次郎ベストセレクション(14) (角川文庫)
そこからはもう図書館で赤川次郎先生の本を片っ端から読みました。
中にはちょっと大人向けの内容の作品もありましたが、毎日図書館に行って一日3冊くらいずつは読んでいました。しかしさすがに3冊続けて推理小説を読んでいると、次の日には犯人とストーリーがかなりごちゃごちゃになっていましたね。「三毛猫ホームズシリーズ」「三姉妹探偵団」「幽霊シリーズ」が大好きでした。
三毛猫ホームズの推理 (角川文庫)
[まとめ買い] 三姉妹探偵団
幽霊列車
特に三毛猫シリーズの片山刑事!恋してましたねww
友達とも片山刑事か石津刑事か、なんて議論をよくしていたものです。私は断然片山刑事派でした。
ですから、「土曜ワイド劇場」の三毛猫シリーズの配役には納得いかなかったですよ…。なんてったって片山刑事…石立鉄男さんでしたからね。いや、石立鉄男さんが嫌いな訳じゃないですよ。むしろ好きですよ。「おい、チーボー!」なんていまだに言いますよ。おばさんですからww。でも…片山刑事はすらっとした長身なんですよ。女性恐怖症で、まさに草食系男子。
石立さんだとなんかちょっとイメージ違うなぁと今でも思うんですよね。
そしてその当時、図書館にあった赤川次郎先生の本は全て読んでしまい、次に読んだのが辻真先先生の「迷犬ルパン」シリーズでした。これもハマりましたね。先生は脚本家としても沢山の作品を世に出されているのですが、その中に「パタリロ!」もあるんですよ。ツイッターも拝見しております。本当にバイタリティのある方ですよね。とにかくすごい人!
迷犬ルパンと三毛猫ホームズ―迷犬ルパン・スペシャル (光文社文庫)
角川映画の全盛時代でしたから、原作本もよく読みました。「里見八犬伝」は友達が志穂美悦子さんのファンで、その友達に勧められて読んだのですが、なんか映画と違って小説の方はずいぶんエロな感じでちょっとびっくりした覚えがあります。そしてその鎌田敏夫先生の「里見八犬伝」が文庫版で、図書館の中の大人向け図書の文庫の棚にあったことがきっかけで、同じ棚にあった外国推理小説に猛烈にはまっていくことになるのです。
さて、来週は当時はまった外国推理小説のお話をしたいと思います。
エースコックさんのHPにはわかめラーメン誕生の秘密が!
ちなみに、石立鉄男さんには「この薄汚えシンデレラ!」という名言もあります。
2017年10月08日
ムツゴロウさんのSF小説「海からきたチフス」は本当に面白いんです!
ムツゴロウさんの名作の話
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
さて、日曜日なんで本の話の続きをすこし…
前回から続く“児童文学”の世界ですが、私が今まで読んだ児童文学ベストバイはこれです。
畑正憲 作「海からきたチフス」
畑正憲さん、ご存知の方も多いと思います。
ええ、ムツゴロウさんですよ。ムツゴロウ王国の!
あの、小型から大型動物までボーダーレスでじゃれて飛びつき、一緒に抱き合いながら転がりまわり、動物に顔中をベロンベロン舐め回されて、至福の笑顔を見せる、あの方ですよ。プロ雀士でありナチュラリストであり、小説家でもあるんです。その畑正憲先生が書いたSF小説が「海からきたチフス」です。
お話は夏休みに家族と大島へ旅行に来た少年が海からあがってきた深海生物“ヌル”と対峙し、謎を解明していく物語です。
ヌルは生物に食べられることによってその生物をコピーしてしまうんです。
例えば人だったらヌルを食べてから三日間くらい熱を出して寝込み、熱が下がると同時に体の外へヌルが出て行くわけです。その生物に似た外観を持って。知らない生物に体をコピーされてしまう恐怖ですよ。当時、小学生でしたからモーロック人同様、ヌルに対しても怖くてたまらなかった気がします。
畑正憲さんは私が子供の頃はしょっちゅうテレビに出ていらっしゃいました。ムツゴロウ王国の特番は何度も観ていましたし、たしか麻雀テーブルのCMにでも出ていらっしゃったような…。で、私にとっては動物好きなおじさんというイメージだったんですが、この小説を読んでみてびっくりしたんですよ。テレビから感じるムツゴロウさんのイメージとは違う、小説家、さらには生物学者としての側面に打ちのめされたというか…
まず、舞台が大島。私など離島に行くという経験もない小学生時代でしたから。
飛行機に乗って大島へ行くシーンやら、綺麗な海!美味しい海産物!に羨ましすぎて悶え苦しんでいたような気がします(笑)
大島の素晴らしい自然、海の底からやってきた謎の恐ろしい深海生物の恐怖もしっかりと伝えてくれました。主人公の男の子が最後、自分の身を使ってヌルの謎を解明しようとする姿も印象的でしたね。さらには、人間をコピーしたヌルが島のストアに行って、甘納豆を袋ごと流し込んで食べる姿がやけに記憶にあるんです。
あの本を読んでからゆうに30年以上が過ぎているのに…です。
この本は残念ながら手元にはないんですよ。絶版なんですよね、実は。
あぁ、もう少し内容を詳しくお話したい…でも記憶が曖昧ww
ぜひ、この作品は映像化されたものが観たいなぁ。
夏休みのスペシャルドラマとかで、やってくれればいいのに。
きっと今の中高生にも必ず響く、そんなお話です。
児童文学には大人でも楽しめたり面白いものもたくさんあります。
ぜひ、図書館や本屋さんに足を運んでみてください!
2017年10月01日
本屋はしごツアーで「青い鳥文庫」と「フォア文庫」を読みまくった小学生時代の話。
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
さて、爽やかな日曜ですね。
今日も先週から引き続き、本の話をすこし。
前回、図書館からの本屋はしごツアーのお話をさせて頂きましたが、ではなんの本を読んでいたのか。
その頃まだ小学3〜4年生だったので、主に児童文学が多かったですね。
「青い鳥文庫」と「フォア文庫」が好きで読んでいました。
当時おこづかいをやりくりして買った本は「大草原の小さな家」シリーズとか、「トムソーヤの冒険」シリーズとか。「タイムマシン」「海からきたチフス」「広島の姉妹」「24の瞳」などなど。
児童文学と、侮るなかれ。けっこう面白いんですよ。
「大草原の小さな家」はNHKで放送していたドラマもすごく見てましたね。
大草原の小さな家新装版 (講談社青い鳥文庫) [ ローラ・インガルス・ワイルダー ]
西部開拓時代の話なんて、昭和の小学生にとって憧れですよ。例えば、主人公のローラ一家が知り合いとか近所の人とかと集まってクリスマスパーティをやるわけです。お父さんがバイオリンを弾いて、それに合わせてみんなで踊ったり。暖炉の上で料理した、素朴だけど美味しそうな料理をみんなで食べたり。
デザートなんて、メープルシロップを雪で固めたもの!
大人も子供もめいめいが小鍋とかボウルとか持って家の外に出て、そこらに積もっている雪をすくって鍋に入れて家の中に入ると、お鍋で熱々にしたメープルシロップをお母さんたちがそっと鍋の雪の上にかけてくれるのです。すぐに冷えて固まるのを、固くならないうちに急いで口の中に入れるんですってよ。
「大人も子供も、みんなこれが大好き!」なんて書いてあるわけです。
そりゃ美味いだろうよ…
西部開拓時代はきっと空気も綺麗だから、雪だって多分すごく美味しいと思うんですよ。日本の小学生だった私は、それを電気こたつに入って氷砂糖なめながら読むわけです。四畳半くらいのところでww
めちゃめちゃ憧れてましたよ。
そしてHGウェルズの「タイムマシン」ですね。
タイムマシン (フォア文庫) [ ハーバート・ジョージ・ウェルズ ]
これはフォア文庫だったかな。もう本当に面白かったです。今は岩波文庫の「タイムマシン」を持っていますが、児童文学だと少しやわらかく書いてあって物語に入り込みやすかったです。挿絵も素敵でした。
このお話に出て来る「モーロック人」当時、怖かったですね。地底に住んでいて光を怖がる恐ろしい生物なんですが…
その後中学生の時、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」に出会うのですが、その中に「やみくろ」というものが出て来るのです。モーロック人に似ているんです。なんとなく存在が。
闇に潜むもの、というところがなんとも薄気味悪いんですよ。
いまだに銀座線とか地下鉄に乗るときにホームから見える、線路の奥にある壁の向こう側には「やみくろ」とか「モーロック人」が潜んでいると、私は本気で思ってますけどね。
このお話の続きはまた来週の日曜に!
ナツノナカノです。
さて、爽やかな日曜ですね。
今日も先週から引き続き、本の話をすこし。
前回、図書館からの本屋はしごツアーのお話をさせて頂きましたが、ではなんの本を読んでいたのか。
その頃まだ小学3〜4年生だったので、主に児童文学が多かったですね。
「青い鳥文庫」と「フォア文庫」が好きで読んでいました。
当時おこづかいをやりくりして買った本は「大草原の小さな家」シリーズとか、「トムソーヤの冒険」シリーズとか。「タイムマシン」「海からきたチフス」「広島の姉妹」「24の瞳」などなど。
児童文学と、侮るなかれ。けっこう面白いんですよ。
「大草原の小さな家」はNHKで放送していたドラマもすごく見てましたね。
大草原の小さな家新装版 (講談社青い鳥文庫) [ ローラ・インガルス・ワイルダー ]
西部開拓時代の話なんて、昭和の小学生にとって憧れですよ。例えば、主人公のローラ一家が知り合いとか近所の人とかと集まってクリスマスパーティをやるわけです。お父さんがバイオリンを弾いて、それに合わせてみんなで踊ったり。暖炉の上で料理した、素朴だけど美味しそうな料理をみんなで食べたり。
デザートなんて、メープルシロップを雪で固めたもの!
大人も子供もめいめいが小鍋とかボウルとか持って家の外に出て、そこらに積もっている雪をすくって鍋に入れて家の中に入ると、お鍋で熱々にしたメープルシロップをお母さんたちがそっと鍋の雪の上にかけてくれるのです。すぐに冷えて固まるのを、固くならないうちに急いで口の中に入れるんですってよ。
「大人も子供も、みんなこれが大好き!」なんて書いてあるわけです。
そりゃ美味いだろうよ…
西部開拓時代はきっと空気も綺麗だから、雪だって多分すごく美味しいと思うんですよ。日本の小学生だった私は、それを電気こたつに入って氷砂糖なめながら読むわけです。四畳半くらいのところでww
めちゃめちゃ憧れてましたよ。
そしてHGウェルズの「タイムマシン」ですね。
タイムマシン (フォア文庫) [ ハーバート・ジョージ・ウェルズ ]
これはフォア文庫だったかな。もう本当に面白かったです。今は岩波文庫の「タイムマシン」を持っていますが、児童文学だと少しやわらかく書いてあって物語に入り込みやすかったです。挿絵も素敵でした。
このお話に出て来る「モーロック人」当時、怖かったですね。地底に住んでいて光を怖がる恐ろしい生物なんですが…
その後中学生の時、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」に出会うのですが、その中に「やみくろ」というものが出て来るのです。モーロック人に似ているんです。なんとなく存在が。
闇に潜むもの、というところがなんとも薄気味悪いんですよ。
いまだに銀座線とか地下鉄に乗るときにホームから見える、線路の奥にある壁の向こう側には「やみくろ」とか「モーロック人」が潜んでいると、私は本気で思ってますけどね。
このお話の続きはまた来週の日曜に!
2017年09月24日
図書館からの本屋はしごの話
みなさん、こんにちは。
ナツノナカノです。
日曜の今日は先週に引き続き本の話をすこし。
私は本が好きなんです。
漫画も小説も好きなんです。
で、私はいつから本が好きなんだっけかなと内省的に振り返ってみました。
そもそも小説とか物語を読むようになったのは小学校に入ってからです。
実はうちの親の方針で、小学校入学とともに“漫画禁止令”なるものが出来てしまったんですよ(笑)
漫画は頭悪くなる…的な発想だったと思うんですけどね。
ま、戦時中の生まれの方々はそんな感じじゃないんですかね。
だからこそ、私は大人になって大量に漫画を買ってるわけですよ。
大人買いってやつですね。
子供だった当時、漫画を禁止されて嫌だな〜と思う事も多少ありましたが、だったら小説を読めばいいやと軽くシフトチェンジしていたので、それほど窮屈さは感じていませんでした。
その代り、私がいくら本をむさぼり読んでいても私の親はそれに関してはさして注意もせず、割と自由に読ませてくれていたと思います。
小学校低学年の頃は民話が大好きで、“むかし話”とタイトルがつく本は学校の図書室で借りて片っ端から読んでいました。
そして小学校も3、4年生になると、ひとりで自転車に乗りふらふらと出かけられるようになり、ここから本格的に本好き人生がスタートしたような気がします。
休みの日は朝から市営の図書館に行き、読む。
お昼は一度うちに帰って、午後は市内の本屋のはしごです。
市内で私が行ける範囲には3か所の本屋がありました。
そしてその3か所を時間配分しながら巡るんです。
もちろん、立ち読みするんですよ。
だからお店の人に怒られないように、時間配分するんです。
私の家では本を買うお金は自分のおこずかいから、という決まりがあったのでそうそう買えるもんじゃないんです。
当時、せいぜい300円くらいのおこずかいでしたから。
だからといって、私にも友達との付き合いもあるし、本だけにお金はかけられない。
そうなると、必然的にさきほどのシステムが生まれる訳です。
図書館からの本屋立ち読みツアーですね(笑)
しかしそんな生活を続けていると、やっぱり子供ながらに所有欲が出てくるわけです。
本が欲しい〜。本がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
自分のものにしたい〜。
もう心の叫びです(笑)
そうして月300円のおこずかいを節約して、2か月くらい頑張って本を買うんですね。
そうなると、その貴重な1冊を買うのにものすごく悩むわけです。
今まで読んだことがなくて、絶対に内容がはずれじゃなくて、貯めたおこずかいの範囲で買える本。
条件が厳しすぎるんですよ。
でも、吟味に吟味を重ねて選んだ本たちは、その後私の宝物になっていくのです。
同じ本を繰り返し読むというお話を前回させてもらいましたが、少ないおこずかいをやりくりして買った本なんてそりゃ何回も何十回も読む訳ですよ。
引っ越しを繰り返すうちに、今はその本たちも手元にはありませんが、内容はしっかりと心に残っています。
大切な大切な思い出です。
次回、来週の日曜は当時読んだ本のお話をさせていただきます。
ナツノナカノです。
日曜の今日は先週に引き続き本の話をすこし。
私は本が好きなんです。
漫画も小説も好きなんです。
で、私はいつから本が好きなんだっけかなと内省的に振り返ってみました。
そもそも小説とか物語を読むようになったのは小学校に入ってからです。
実はうちの親の方針で、小学校入学とともに“漫画禁止令”なるものが出来てしまったんですよ(笑)
漫画は頭悪くなる…的な発想だったと思うんですけどね。
ま、戦時中の生まれの方々はそんな感じじゃないんですかね。
だからこそ、私は大人になって大量に漫画を買ってるわけですよ。
大人買いってやつですね。
子供だった当時、漫画を禁止されて嫌だな〜と思う事も多少ありましたが、だったら小説を読めばいいやと軽くシフトチェンジしていたので、それほど窮屈さは感じていませんでした。
その代り、私がいくら本をむさぼり読んでいても私の親はそれに関してはさして注意もせず、割と自由に読ませてくれていたと思います。
小学校低学年の頃は民話が大好きで、“むかし話”とタイトルがつく本は学校の図書室で借りて片っ端から読んでいました。
そして小学校も3、4年生になると、ひとりで自転車に乗りふらふらと出かけられるようになり、ここから本格的に本好き人生がスタートしたような気がします。
休みの日は朝から市営の図書館に行き、読む。
お昼は一度うちに帰って、午後は市内の本屋のはしごです。
市内で私が行ける範囲には3か所の本屋がありました。
そしてその3か所を時間配分しながら巡るんです。
もちろん、立ち読みするんですよ。
だからお店の人に怒られないように、時間配分するんです。
私の家では本を買うお金は自分のおこずかいから、という決まりがあったのでそうそう買えるもんじゃないんです。
当時、せいぜい300円くらいのおこずかいでしたから。
だからといって、私にも友達との付き合いもあるし、本だけにお金はかけられない。
そうなると、必然的にさきほどのシステムが生まれる訳です。
図書館からの本屋立ち読みツアーですね(笑)
しかしそんな生活を続けていると、やっぱり子供ながらに所有欲が出てくるわけです。
本が欲しい〜。本がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
自分のものにしたい〜。
もう心の叫びです(笑)
そうして月300円のおこずかいを節約して、2か月くらい頑張って本を買うんですね。
そうなると、その貴重な1冊を買うのにものすごく悩むわけです。
今まで読んだことがなくて、絶対に内容がはずれじゃなくて、貯めたおこずかいの範囲で買える本。
条件が厳しすぎるんですよ。
でも、吟味に吟味を重ねて選んだ本たちは、その後私の宝物になっていくのです。
同じ本を繰り返し読むというお話を前回させてもらいましたが、少ないおこずかいをやりくりして買った本なんてそりゃ何回も何十回も読む訳ですよ。
引っ越しを繰り返すうちに、今はその本たちも手元にはありませんが、内容はしっかりと心に残っています。
大切な大切な思い出です。
次回、来週の日曜は当時読んだ本のお話をさせていただきます。
2017年09月17日
本の中で一番好きな装丁は新潮文庫の「坊っちゃん」です。
みなさんこんにちは。
ナツノナカノです。
さて日曜日。
土日は漫画レビュー以外の事を
お話しようと思っています。
といっても今日はやはり
本にまつわる事をすこし。
平日の漫画レビューでは
大好きな「パタリロ!」をはじめ
私が今まで心に残った漫画、
そして出来ることなら手元にあるものを
ご紹介していきたいと思っています。
実は数年前に漫画をけっこう
売っちゃったんです。
場所の問題です。
【本を置く場所の問題】
本とか漫画の置き場に困っていらっしゃる方も
多いんじゃないでしょうか?
なんとか整理して片づけて、場所を詰めて。
それでもあふれちゃうんですよね。
でも捨てたくない…。
売りたくもない…。
私も1時期は段ボールの箱にぎっしり詰めて、
クローゼットにしまっていた事もありました。
100円ショップで売られていた、
本が10冊ずつくらい入る
不織布製の袋に入れてみたりもしました。。
最初はけっこう片付いて
自分で満足していたんですが、なんだか
だんだん寂しくなってきて。
そしてしまい込まれている本が
可哀そうな気がしてきたんです。
本は手に取って読まれるために
そこに在るんです。
どんな漫画もどんな小説も、
頁をめくれば無限の宇宙が広がっていて、
そうしてその世界は持ち主である
私のためだけに
存在しているのだと思うのです。
だから私はしまいこまれていた本を
段ボール箱から出すことにしました。
実は私、本は全て買う時に
ブックカバーもかけてもらっていたんです。
本がいつまでも美しく汚れないように。
でもそうすると背表紙が見えない。
装丁も見えない。
装丁も本の一部なのに、
それじゃだめですよね。
なんだか急にそんな事を色々と思って、
私は行動にうつしました。
何度も繰り返し読んだ漫画、
ストーリーが徹底的に
頭に入っている漫画に関しては
売りにだしたり、
親戚の子にあげたりしました。
手元には本当に好きな本しか
残していません。
ブックカバーも全て外しました。
本棚に置いたらすぐに表紙が日焼けして、
色が薄くなってしまったのですが、
好きな本がタイトルを見せながら
ぎっしりと置いてあるのを見ると、
やっぱりたまらなく心がときめくのです。
本は全てIKEAのビリーという
白い書棚に詰め込んでいます。
この本棚は奥行がけっこうあり
(28センチ)、前後2重にして
置けるのですごく重宝しています。
【同じ本を何回も読む】
同じ本を数年おきに読むのが好きです。
漫画でも小説でも好きな本は
何回読んでも面白いし、
そのたびに発見があると思うのです。
例えば夏目漱石の「こころ」は
人生で何度も読み返した本ですが、
その時読んだ場所、読んだ時の年齢、
その時に感じたこと全て覚えています。
自分をとりまく年齢や環境で、
同じ本から感じることが全然違うんですよね。
そして古い文庫本のあの匂いも好きです。
いまは電子書籍リーダーも持っていますが、
やはり電車に乗って出かけるときには、
さっと本棚から取り出して文庫をバッグにねじこむ。
そういう事が多いのは、
電子だと全く匂いがしないから
かもしれません。
みなさんはどうですか?
さて、このお話の続きはまた来週に。
追記 一番思い出深い装丁は
新潮文庫の「坊っちゃん」です。
読んだのは中学生の時ですが、
赤い表紙が内容よりも
印象的でした。
ナツノナカノです。
さて日曜日。
土日は漫画レビュー以外の事を
お話しようと思っています。
といっても今日はやはり
本にまつわる事をすこし。
平日の漫画レビューでは
大好きな「パタリロ!」をはじめ
私が今まで心に残った漫画、
そして出来ることなら手元にあるものを
ご紹介していきたいと思っています。
実は数年前に漫画をけっこう
売っちゃったんです。
場所の問題です。
【本を置く場所の問題】
本とか漫画の置き場に困っていらっしゃる方も
多いんじゃないでしょうか?
なんとか整理して片づけて、場所を詰めて。
それでもあふれちゃうんですよね。
でも捨てたくない…。
売りたくもない…。
私も1時期は段ボールの箱にぎっしり詰めて、
クローゼットにしまっていた事もありました。
100円ショップで売られていた、
本が10冊ずつくらい入る
不織布製の袋に入れてみたりもしました。。
最初はけっこう片付いて
自分で満足していたんですが、なんだか
だんだん寂しくなってきて。
そしてしまい込まれている本が
可哀そうな気がしてきたんです。
本は手に取って読まれるために
そこに在るんです。
どんな漫画もどんな小説も、
頁をめくれば無限の宇宙が広がっていて、
そうしてその世界は持ち主である
私のためだけに
存在しているのだと思うのです。
だから私はしまいこまれていた本を
段ボール箱から出すことにしました。
実は私、本は全て買う時に
ブックカバーもかけてもらっていたんです。
本がいつまでも美しく汚れないように。
でもそうすると背表紙が見えない。
装丁も見えない。
装丁も本の一部なのに、
それじゃだめですよね。
なんだか急にそんな事を色々と思って、
私は行動にうつしました。
何度も繰り返し読んだ漫画、
ストーリーが徹底的に
頭に入っている漫画に関しては
売りにだしたり、
親戚の子にあげたりしました。
手元には本当に好きな本しか
残していません。
ブックカバーも全て外しました。
本棚に置いたらすぐに表紙が日焼けして、
色が薄くなってしまったのですが、
好きな本がタイトルを見せながら
ぎっしりと置いてあるのを見ると、
やっぱりたまらなく心がときめくのです。
本は全てIKEAのビリーという
白い書棚に詰め込んでいます。
この本棚は奥行がけっこうあり
(28センチ)、前後2重にして
置けるのですごく重宝しています。
【同じ本を何回も読む】
同じ本を数年おきに読むのが好きです。
漫画でも小説でも好きな本は
何回読んでも面白いし、
そのたびに発見があると思うのです。
例えば夏目漱石の「こころ」は
人生で何度も読み返した本ですが、
その時読んだ場所、読んだ時の年齢、
その時に感じたこと全て覚えています。
自分をとりまく年齢や環境で、
同じ本から感じることが全然違うんですよね。
そして古い文庫本のあの匂いも好きです。
いまは電子書籍リーダーも持っていますが、
やはり電車に乗って出かけるときには、
さっと本棚から取り出して文庫をバッグにねじこむ。
そういう事が多いのは、
電子だと全く匂いがしないから
かもしれません。
みなさんはどうですか?
さて、このお話の続きはまた来週に。
追記 一番思い出深い装丁は
新潮文庫の「坊っちゃん」です。
読んだのは中学生の時ですが、
赤い表紙が内容よりも
印象的でした。