うちの息子の大地のことですが、

去年クラブをやめました。

バスケットが大好きで、いつも一生懸命頑張る子でした。

学校での練習でも自分が思うように動けないことに悔しく思い、

家に帰ってからも私と何度練習したことか。

もともと運動音痴で運動なんてしたことがなかった。

そんな大地に以前こんな話をしました。

「おかあさんは小学校の頃マラソン大会が大嫌いで

いつもビリから数えた方が早いくらいだったんよ。

だけど中学校でバスケットに入って毎日毎日練習の前に

走らされてたら、走るのが速くなって中学校１年生のときに

マラソン大会で１位を獲ったんよ」って・・・

それを聞いて大地も自分でバスケットに入ると

体が鍛えられて元気になるって。

もしかしてマラソン大会で上位狙えるかもって・・・

だからバスケットに入ったらしいんです。

でも実際のこと、最近の子は小学校の頃から

ミニバスで中学校に入ってからやる子って滅多にいないんですよね。

みんな自信満々でクラブに入ってくるんです。

わたしのときは全員初心者。

運動音痴でバスケット未経験の子はクラブの中では

邪魔者扱い。どんなに一生懸命がんばっても

かなりの差があります。

そんな中で大地は一生懸命頑張ってました。

みんなに追いつこうと休みの日もパスやドイブル、シュートの練習。

私に付き合ってっていうので一緒に汗を流しました。

バスケットのことがわかりたいからと、古本屋さんでバスケットの本を

買ってきて、私にいろいろと教えてくれました。

練習がきつくても吐きながらみんなについていっていました。

でも・・・でも・・クラブの同級生の子たちはそんな大地の気持ちなんて

わかる子なんて一人もいませんでした。

「大地は下手だから、大地とやりたくない、邪魔だ」

「どけどけ！！」

どんなに辛かったか。悔しかったか。

でも大地はバスケットが大好きでした。

だけど、体にストレスの症状が現れてくると親として

知らない顔はできないですよね。

みんなにいろんなこと言われても自分から絶対やめるっていわなかったんです。

ある日大地が私にポツリと言いました。

ぼく・・・なんでバスケットやめないかわかる？って。

どうして？って聞くと「だって大好きなんよ」

大地にはもうひとつ理由があったんです。

それはコーチから「おまえは絶対にやめない」

って言われたからなんです。

大地はそんなことを言ってくれたコーチを裏切りたくなかったそうです。

でも体が辛いのにこれ以上「がんばれ」っていえないし

やめたらきっと精神的に楽になれるかな。

って思ったので、

「だいちゃん・・・もうやめてもいいよ」

って背中を押してやりました。

結局はやめてしまったんですが、

今でもバスケットは大好きみたいです。

私の今の夢は大地といっしょに楽しくプレーできる

バスケットのチームを作ることです。

今はお金がないのでボールをたくさん買ったりできないので

無理ですが、ちょっと生活に余裕ができたら

絶対チームをつくりたいです。

少しずつ少しずつ大地と前に進んでいきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました

変な文章でごめんなさい