2014年04月22日
戦略コンサルタントとは
会社を離れると、まず戦略コンサルタントから説明しないといけないことが多い。
中にいると忘れがちだが、やはり少々特殊で知名度の低い業界のようだ。
「企業の中で特に重要となる戦略にかかわる経営課題に対し、支援をする仕事」なのだが、支援って具体的何するの? と上司からのツッコミが入りそうなぐらい曖昧な回答である。
わかりやすい言い回しとして、「企業のお医者さん」という言葉を使っている、とは知り合いの言。
この後に、「ただし、医者と違って国家資格はないし明確な【これができるから戦略コンサルタント】という定義もないから、お客さんに認めてもらうのが大変」という言が付く。
では、どのようにお客さんに認めてもらうのか。
私はコンサルタントの提供する価値を3つに分けて考えている。
@専門知識・ノウハウ
戦略コンサルティング・ファームは、常に複数の企業にサービスを提供している。
ある会社の中では初めて出てきた課題であっても、実は過去に他の会社が手をつけていて、「こうすればうまくいく!」というのが既にわかっていることもある。そういう知識・ノウハウが戦略コンサルには集積している。
もちろん守秘義務があるし、企業によって事情が違うのでそのまま他社のアプローチを適用するわけではないが、ゼロベースから考えるよりはずっと早く答えに行き着けるはずだ。
これを便利に使わない手はない。
A外部の視点
特に社内改革プロジェクトにおいては、しがらみで物事が進まない。という現実を目にする。
そんな時、外部の人間だからこそできる調整がある。
一般的には、組織内部のタブーや慣習に捉われないで、客観的に事象をとらえられることも外部の視点のメリットとして上げられるようだが、個人的には、タブーや慣習のような非合理的な理由で失敗している例はあまりないように感じる。ただ、どうしても利害が一致しない場合はあるし、ベテラン社員の中には自分のやり方を傷つけられるように感じる方もいる。そういう部分の衝突に、一枚、コンサルというクッションを挟むのだ。
B人的リソース
指示が曖昧でもOK、多少の無茶ぶりでは動じない高級派遣人材。
自分がうまく言葉にできない部分はミーティングの中できちんと聞き出してくれて、見やすくて綺麗な文書を作ってくれて、必要であれば根回しまで済ましてくれる。
利用料に見合うかは別にして、すごく便利だ。コンサルタント側から、このような依頼は断る場合もある。
これらの価値を提供し、コンサルタントは普通では考えられないぐらいの高給を受け取っている。
高給というイメージは、この業界の比較的大きなファームであれば、正しいと思う。福利厚生が悪いという印象もない。
ただし、長時間労働というのは本当なので、時給のよい仕事であるかといわれるとNoだと思っている。
ちなみに、労働時間について言うと、終電を気にしなければいけないほどぎりぎりな状況はあまり記憶にないが、過去1年振り返っても、9時までに会社を出られた記憶も指追って数えるほどしかない。
平日に誘ってくれる友人がめっきりと減る仕事ではある。
油断すると、平日は仕事して、土日に生活して、という感じで一週間が終わってしまう。鬱ラインといわれる残業100時間を超えるプロジェクトばかりではない。あまりにも生活が味気なくて、たまに、あと何年こんな生活つづけられるかな?と不安になることもあるが、過労死すると思ったことはないので、「死ぬほど働く」と言われるとちょっと極端な話だと思う。
一応、会社の調査では、戦略コンサルタントは職位が上がれば上がるほワーク・ライフ・バランスがとれる傾向にあるそうだ。職位が下の時は細切れのタスクが突然振られる(ように感じる)ため、どうしても夜遅くまで働く必要があるが、職位が上がるにつれて、全体感を持って時間をコントロールできるようになる。入社してすぐは勝手がわからないのもあって時間が余計にかかり「死ぬほど働く」こともあるが、そんなにずっと働いていたら肝心の頭が回らなくなるので現実的ではない。
寝ていない武勇伝は大抵尾ひれが付いている、しかも登場人物が新入社員だったりマネージャー上がりたての人だったりの昔話だったりする。
ただ、出世していっても、ワーク・ライフ・バランスというより、思いっきり今の時間をワークに振って成長したい人向けの仕事だと思う。プレッシャーもあって真剣に物事を考えるし、とにかく「できない」なんて言っていられないので、知識やスキルが足りなければその場で身につけるより他にない。
そもそも、研修はほとんどなくて、OJTですべてを学べという状態なので、私は今の状況を、ワーク&スタディ・ライフ・バランスだと捉えている。今の就業時間は投資で、ライフの自由時間は少なく見えるけど好きで勉強してるからいいんですというマインドにしている。
今日はここまで。
中にいると忘れがちだが、やはり少々特殊で知名度の低い業界のようだ。
「企業の中で特に重要となる戦略にかかわる経営課題に対し、支援をする仕事」なのだが、支援って具体的何するの? と上司からのツッコミが入りそうなぐらい曖昧な回答である。
わかりやすい言い回しとして、「企業のお医者さん」という言葉を使っている、とは知り合いの言。
この後に、「ただし、医者と違って国家資格はないし明確な【これができるから戦略コンサルタント】という定義もないから、お客さんに認めてもらうのが大変」という言が付く。
では、どのようにお客さんに認めてもらうのか。
私はコンサルタントの提供する価値を3つに分けて考えている。
@専門知識・ノウハウ
戦略コンサルティング・ファームは、常に複数の企業にサービスを提供している。
ある会社の中では初めて出てきた課題であっても、実は過去に他の会社が手をつけていて、「こうすればうまくいく!」というのが既にわかっていることもある。そういう知識・ノウハウが戦略コンサルには集積している。
もちろん守秘義務があるし、企業によって事情が違うのでそのまま他社のアプローチを適用するわけではないが、ゼロベースから考えるよりはずっと早く答えに行き着けるはずだ。
これを便利に使わない手はない。
A外部の視点
特に社内改革プロジェクトにおいては、しがらみで物事が進まない。という現実を目にする。
そんな時、外部の人間だからこそできる調整がある。
一般的には、組織内部のタブーや慣習に捉われないで、客観的に事象をとらえられることも外部の視点のメリットとして上げられるようだが、個人的には、タブーや慣習のような非合理的な理由で失敗している例はあまりないように感じる。ただ、どうしても利害が一致しない場合はあるし、ベテラン社員の中には自分のやり方を傷つけられるように感じる方もいる。そういう部分の衝突に、一枚、コンサルというクッションを挟むのだ。
B人的リソース
指示が曖昧でもOK、多少の無茶ぶりでは動じない高級派遣人材。
自分がうまく言葉にできない部分はミーティングの中できちんと聞き出してくれて、見やすくて綺麗な文書を作ってくれて、必要であれば根回しまで済ましてくれる。
利用料に見合うかは別にして、すごく便利だ。コンサルタント側から、このような依頼は断る場合もある。
これらの価値を提供し、コンサルタントは普通では考えられないぐらいの高給を受け取っている。
高給というイメージは、この業界の比較的大きなファームであれば、正しいと思う。福利厚生が悪いという印象もない。
ただし、長時間労働というのは本当なので、時給のよい仕事であるかといわれるとNoだと思っている。
ちなみに、労働時間について言うと、終電を気にしなければいけないほどぎりぎりな状況はあまり記憶にないが、過去1年振り返っても、9時までに会社を出られた記憶も指追って数えるほどしかない。
平日に誘ってくれる友人がめっきりと減る仕事ではある。
油断すると、平日は仕事して、土日に生活して、という感じで一週間が終わってしまう。鬱ラインといわれる残業100時間を超えるプロジェクトばかりではない。あまりにも生活が味気なくて、たまに、あと何年こんな生活つづけられるかな?と不安になることもあるが、過労死すると思ったことはないので、「死ぬほど働く」と言われるとちょっと極端な話だと思う。
一応、会社の調査では、戦略コンサルタントは職位が上がれば上がるほワーク・ライフ・バランスがとれる傾向にあるそうだ。職位が下の時は細切れのタスクが突然振られる(ように感じる)ため、どうしても夜遅くまで働く必要があるが、職位が上がるにつれて、全体感を持って時間をコントロールできるようになる。入社してすぐは勝手がわからないのもあって時間が余計にかかり「死ぬほど働く」こともあるが、そんなにずっと働いていたら肝心の頭が回らなくなるので現実的ではない。
寝ていない武勇伝は大抵尾ひれが付いている、しかも登場人物が新入社員だったりマネージャー上がりたての人だったりの昔話だったりする。
ただ、出世していっても、ワーク・ライフ・バランスというより、思いっきり今の時間をワークに振って成長したい人向けの仕事だと思う。プレッシャーもあって真剣に物事を考えるし、とにかく「できない」なんて言っていられないので、知識やスキルが足りなければその場で身につけるより他にない。
そもそも、研修はほとんどなくて、OJTですべてを学べという状態なので、私は今の状況を、ワーク&スタディ・ライフ・バランスだと捉えている。今の就業時間は投資で、ライフの自由時間は少なく見えるけど好きで勉強してるからいいんですというマインドにしている。
今日はここまで。
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