b.東北新社さんで「実写版パトレイバー」が2014年公開予定か、根強い人気、
a.どうなんだろうなあ、ちょっと不安だなあ、それよりも、採算度外視でCS放送枠を作って、押井守監督に好きなようにやってもらったらどうなんかなあ、
b.好きなように?
a.いっさい口出ししないで、自由な時空間を監督に提供して、そこで、やりたいことを伸び伸びやってもらう、
b.採算とれないんじゃ、
a.採算とかじゃなく、一種の社会貢献、文化事業として、日本が誇るアニメ・映画業界の体力強化の一環として、彼みたいな人物がもっともっとしゃべるべきなんだ、そう思わないか、
b.話し難解でもいいんすか、
a.分かりやすい番組も悪くないけど、天才が徹底的に自分の思いを語り尽くすような硬派な番組、二つ三つあったほうがいい、そのための多チャンネルじゃないか、東北新社さんならそれくらい懐の深さがあって当然と思うがなあ、パトレイバーじゃなく押井さんなんだ、大事にしなきゃならないのは、
b.「押井守専門チャンネル」か、ところで、「スカイ・クロラ」はどうだったんすか、
a.ぜんぜん分からなかった、でもまったく心配してない、
b.ナゼ?
a.劇場版パトレイバー1のあと、2を理解するのに何年もかかったから、
b.なんでわからなかったんすか、1が分かりゃ2も分かりそうやけど、
a.4年後の作品だけど、これだけすべて裏返せるかってほど、中身が一新されてる、これは天才じゃないと実現できない、
b.じゃあ、映画のシリーズ物じゃないと、
a.同じ「パトレイバー」ってタイトルだし、いちおう「1」の翌年って設定だけど、中身は別物と考えた方がいい、
b.「2」も傑作なんすか、日本映画として、
a.「1」とまったく同等に日本映画の最高傑作、だけど、二者択一を迫られるほど内容が異なる、もう一回言うけど、これは恐るべき才能なんだ、たった数年で、水と油みたいに混ざらない最高傑作を2本も作っちまったんだから、ふつう「2」っていえば二番煎じの「2」だからな、
b.でも、映画「スカイ・クロラ」が分かんないってのは、ちょっと、
a.押井監督の才能を思うと、こっちの理解力が不足してるって考えた方がより自然だ、監督はオレらよりずっと先を行ってんのさ、
b.劇場版の見どころ挙げて下さい、
a.どっちの?
b.どっちでも、
a.そうさなあ、「1」は新旧二人の刑事が犯人の足跡をたどって、ボロアパートが建ち並ぶ東京の裏町を訪ね歩くんだけど、
b.若手とベテラン、ふたりの刑事が犯人追って歩き回る、「砂の器」にも同じようなシーンがあります、
a.「砂の器」は中盤から、ベテラン刑事単独の捜査になるけど、「パトレイバー1」はずっと二人組で話が進む、
b.そういえば、「メン・イン・ブラック」の「1」も若手とベテランのコンビ、このブログのやりとりも、新人と親方の掛け合い、なんかやりやすいんすかね、こういう設定って、
a.「相棒」シリーズもそうだしなあ、理由わかんないけど、やりやすいんだろ、きっとこの組み合わせ、
b.ところで、「七人の侍」と同等なのは「砂の器」じゃないんすか、「パトレイバー劇場版」じゃなくて、
a.そう思うヒトが居てもおかしくないけど、ただ、どういうのかなあ、「砂の器」は取りに行ってるというか、観客動員数をかなり意識してる、
b.それって悪いことなんすか、
a.ぜんぜん悪くない、多くの人々に幅広く楽しんでもらう事はとても大事なこと、ただ、「七人の侍」がもってる突き抜けたような迫力に比べると、ずいぶん大人しく感じるのも事実、それはやはり幅広く受けるかどうかって事に重きが置かれてるからで、
b.劇場版パトレイバーはそうじゃないと、
a.突き抜けた感性っていうか、自分がこれだって確信したら、観客に受けようが受けまいが構わない、そんな思い切りの良さが伝わってくる、そういう飛び抜けた迫力という点で「砂の器」をはるかに上回ってる、
b.じゃあ「砂の器」はもっと観客に媚びてるのか、
a.サービス精神があることはとても大切だけど、多くの人々を感動させようとしたのが裏目に出て、終盤はそうとう甘ったるい、
b.じゃあ「砂の器」の見所ってなんすか?
a.何回観ても見飽きないのは、犯人を追い求めて各地を転々とする刑事、それを取り巻く脇役陣の淡々と味わい深い演技、このふたつじゃないかな、
b.音楽は?
a.ここでも「パトレイバー」担当の川井憲次さんが圧倒的に優れてる、
1974年公開
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