a.前回のブログで12年前の輪行を紹介した時、京都駅改札に祇園祭の提灯が飾ってあった、思えば今まで一度も祇園祭を紹介してない、
b.しかし、人混みの撮影は苦手中の苦手、
a.それでも、京都に住んでた証として何らかの写真を発表しておきたい、
b.そんじゃ20枚の写真を都合2度に分けてやりますか、12年前のデジカメっていう非常に不利な条件ですが、
a.今ごろになってデジカメ最初期の画像を振り返るのもちょっと興味深い、
b.そんじゃおもむろに始めましょう、撮影日時は2003年7月16日の午後4時からの小一時間、
a.これに明かりがともればさぞ美しかったであろう提灯のつらなり、
b.夜の祇園祭は一枚も無いんすか、
a.うむ、恥ずかしながら30年も暮らしながら一枚も撮っておらん、カメラマン失格や、
b.でもなかなかきれいに撮れてますね、12年前にしては、
a.320万画素のオリンパス「ミューデジタル」、当時3万円台、初めて買ったデジタルカメラや、自転車乗りにはスイッチを兼ねた大型レンズバリアと生活防水がありがたかった、
b.カメラもそうですけど、編集でずいぶんよく出来ますよね、
a.iMacのiPhotoを使ってるけど、色んな効果を簡単に後付けできるから、救済されたカットが何枚もあって、それで二回にわけて紹介する気になった、
b.特にありがたい編集効果は?
a.明るすぎる部分だけ暗くしたり、暗すぎる部分だけ明るくしたり、これはホント助かる、
b.でもやはり発色が単純というか深みが無いというか、
a.派手な色ほどベタッと平板な発色になる、
b.こちらの提灯は残念ながらラップで巻かれてちょっと興ざめ、
a.梅雨明け前の7月16日、いきなり激しく降り出す事もあるから、早めの予防策や、
b.ところで祇園祭って個人的にはどんな印象でした?
a.蒸し暑い京都でもいちばん蒸し暑い時期にいちばん人があつまる都会のど真ん中に、さらに輪をかけて全国から人々が殺到する、という普通じゃない雰囲気、もちろん自転車なんて乗れっこないし、出来ればそっと離れたところから見ていたいというか、
b.ウキウキ感とか無かったんすか、
a.そうやなあ、気分だけはこれで夏休みが始まるって合図になったかなあ・・・7月15〜16日あたりはいちばん夜の人出も多くて、会社帰りでもそこら中の街角に浴衣姿の若い娘さんを見かけるんで、ああそうか祇園祭やって気づく、そして体は働きながら気持ちだけちょっと夏休みモードに入る、そんな感じかなあ、
b.奈良漬け屋さんかあ、渋い提灯すね、
a.奈良漬けだけで商いになるんやからスゴイなあ京都は、やっぱり、
b.中で何やってるんすか、
a.表に出せないような貴重なお宝を特別公開してるんちゃうかなあ、なにせ空襲にあってないし、どの店もハンパない歴史を刻んでるから、ハンパないお宝が眠っていても当然、
b.こりゃまた思いっきりニギニギしい、
a.それもそのはず、四条烏丸っていう大通りの交差点に位置する長刀鉾(ナギナタボコ)、すべての山や鉾(ホコ)の
リーダー的存在や、
b.裏パチすべての王、頂点みたいなもんすか、
a.ぜんぜん違(チャウ)うけど、まあそんなもんや、
b.なるほどこのアングルやと、いかに大都会か分かりますねえ、
a.銀行、証券会社、保険会社、老舗デパート・・・長刀鉾の目の前には十字屋ってCDショップがあって、この時期は人混みで入店すら困難を極める、思い出すなあ、
b.長刀鉾の中にも入れるんすか、
a.たしか、ちまき買ったら入れたんちゃうかなあ、
b.ちまきってなんすか、
a.わらを束ねたような細長いお守り、これを売って祭りの経費にあてるんや、
b.なぎなたがてっぺんに見えますね、
a.カミナリが落ちそうで怖いけど、きっと避雷針を仕込んでるんやろな、
b.それでは最後に祇園祭で一句おねげえしますだ、
a.「12年 昔も同じ 祭かな」、
b.もう一句、
a.「梅雨も末(スエ) 祇園祭の 大都会」、
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