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2013年02月22日

羽後亀田、砂の器に青い波

国鉄時代の羽後亀田駅

b.俳句って、なんか取り留(ト)めない感じがしませんか、さらさらの砂が指の間からこぼれ落ちるような、つかみ所ない感じ、

a.俳句といえば、映画「砂の器」を思い出すなあ、真夏の東北地方、秋田県の羽後亀田駅周辺で捜査を終えて、東京へもどる車中、急行「鳥海」の食堂車で、ベテラン刑事、今西が若手の吉村刑事に自作の俳句を紹介するシーン、19分あたりか、

b.しかし、食堂車見ないっすね、最近、

a.良くも悪くもスピードアップしたからなあ、右肩上がりで、旅も食事もいそがしいわ、

b.いまや「10秒メシ」の時代、楽は楽なんすけどね、ある意味、

a.で、これが食堂車でのやりとりだ、ちょっと引用してみよう、


(食堂車のテーブルで向かい合わせ)

吉村「僕は捜査上のメモかと・・・」

今西「そいつは悪かったな」

吉村「(2句読んだあと)「北の旅、海藍色に、夏盛り」、よく分かんないけど、これがいちばん良い感じですね。」

今西「そうか、(間を空けてお茶を一服)ぜいたくな旅行をさせてもらったよ。」

今西刑事「ぜいたくな旅行をさせてもらったよ」


b.ところで、シューマンの春はいいんすか、途中ですがまだ、

a.忘れるとこだった、じゃあ第三楽章、

b.スケルツォは繰り返しが多くて覚えやすい、しかし、春にしてはきびしい雰囲気、ちょっとした嵐みたいな、寒のもどりっすか、

a.その嵐もすぐ収まって明るくなる、そうこうするうち気分も高まってきて、終楽章は、

b.ヤマザキ春のパン祭、

a.たしかに祭りっぽい、ヤマザキのパン祭りかどうかは不明だが、仕事や受験で多忙なら、休憩がてら、5分35秒からラスト4分間だけでも、聞いてやっておくんなせえ、元気出まっせ、


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クレンペラーの録音でしばしば気になるのがオーケストラの乱れ。これについて彼はこう述べている。「結局のところ、音楽は人間のものです。ホルン奏者が唇に少しばかり唾がたまって、音がうまく出せなくても、大勢には影響がない。まあ、彼も人間ですから。それが何にもましてもっとも大切なことなのです。」(白水社「クレンペラーとの対話」より)クレンペラーの録音に接していると、鳴りひびく音よりずっと深い所から気高いココロみたいなものが伝わってくる。それだから、演奏に乱れがあっても熱心なファンであり続けてるんだと思う。





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アマゾンの日本映画売り上げランキング13位か。やはり、みんな観てるんだなあ。何度みても飽きないということは、クラシック音楽ならぬクラシック映画。この羽後亀田駅から始まる地道な捜査で日本各地を転々とする今西刑事、観ている我々もいつしか昔懐かしい昭和を旅しはじめる。犯人を追いつめる内にこの旅はさらに戦前の昭和へとタイムスリップして意外な展開を見せ始める・・・




posted by なおいのおじさん at 11:55| 映画
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