a.別にどこ行こうって気もないし、どう流したっていいんだけど、
b.しかし、このあたり、細い道にもこれだけヒトや車が行き交うと、ロードバイクとかストレスたまりますね、スピード出せないから、
a.そう、見かけた事ないなあ、その手の高速巡航チャリ、こんな町中を流すんだったら、やっぱり、オバチャリに毛の生えたような、
b.オバチャンが買い物に使うのより少し軽くて、変速もできる、ちょっとだけスポーティーなチャリンコ、っすね、
a.そう、
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a.それから、マウンテンバイクにツルツルタイヤも良いなあ、
b.ツルツルタイヤ?
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a.スリックタイヤといって街乗りしやすいよう路面抵抗が少ないタイヤ、ロードバイクよりタイヤ太いから振動拾わないし、楽に遠くまで行けまっせ、
b.そんな人通りの多い阪急東向日エリアを流しておりますが、左手にイオン東向日、右手には歴史を感じさせる玄隆寺(ゲンリュウジ)、
a.ここのしだれ桜が見事でなあ、境内じゃなく入り口に咲くから、みんな通りすがりに眺められて楽しい、
「玄隆寺(ゲンリュウジ)、通りすがりの花見客」、
b.ここはさすが賑わってますね、
a.向日市(ムコウシ)でいちばんにぎやかなエリアだからなあ、
b.もちろん、ここでもより細い道走行っすね、
a.あたぼうよ、にぎやかな通りはさておいて、ここへ入っていこう、
b.カラッキーの幟(ノボリ)のよこにスポーツ用品店、クリーニング店、正面はなんすか、
a.テニスクラブ、そのとなりに温水プール、
b.都会ですねえ、一見住宅街のようやけど、
a.意外とこれが都会なんだなあ、こんな風に小さい都会が次々にバトンタッチしていって、京都から大阪まで切れ目なく都会になってるんだ、それが大都会って事なんだろうなあ、
b.なるほどねえ、
「京都から街途切れずに大阪へ」、
b.でも、ここから道なりやと、中心部からどんどん遠のいていきますが、
a.そうだなあ、どうしようかなあ、いっそ、ここからいったん嵐山にもどるか、
b.しかし向日市入りして、いまだ、小京都らしさも感じられませんが、
a.でも考えてほしい、じっさい京都の町中も全然、京都らしくないやろ、
b.まあ言われてみれば、そうっすね、社寺仏閣以外はいわゆる大都会ですよね、
a.だけど、それでも何となく、じわっと京都やんか、
b.難しい言い回しですが、そうっすね、確かに、最初、暮らしはじめは「アレ?、ここが京都?」て思うほど肩すかし食らうけど、何年か後にジワジワ来ますね、人々の暮らしに根ざした京都っていうか、ちょっと言い表しにくいんだけど、生活全体がまるごと京都なんだってのちのち分かってくる、
a.ここ向日市(ムコウシ)もまったくそれと同じなんや、最初は「何この町、ふつうじゃん」って感じるんだけど、何度も路地を走ってる間にいろいろな印象が積み重なっていって、ああやっぱり小京都だって納得させられてしまうんだ、不思議と、
b.みんな暮らしに追われて、観光の雰囲気ゼロですしね、取っつき悪くても仕方ないか、
a.まあそういうことなんで、今回はここ向日市(ムコウシ)をあっさり引き上げて、ほんまもんの京都、嵐山に向かって、細道走行を試みてみよう、
b.じゃあとりあえず、目の前の幹線道路、府道67号線、通称「物集女街道(モズメ・カイドウ)」を渡って進路を北に変え、細道のみをつないで嵐山を目指してみましょう、ちなみに、まだしばらくは向日市(ムコウシ)なんすね、
a.うん、グラデーションのように少しずつ変わりながら、気がつくと嵐山の手前にいてるはず、
より大きな地図で 阪急東向日駅前あたり を表示
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