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2023年12月14日

思い起こせば恥ずかしきことの数々・・・30年近い自転車生活でやらかした失敗特集

まずは手始めに、軽めの失敗例をいくつか、

今も気づけばちょくちょくやってる、タイヤを逆向きに取り付けて、空気も入れようかという時点で、ハイやり直しという、

タイヤの向きって、有る場合もあれば無い場合もありますよね、

マウンテンバイクとか、スピードよりもグリップを優先させる場合には、後輪をわざと逆向きで取り付けることもあるしな、

次のやらかしは、取り付けた左右のクランクが同じ向き、ってこれはどういうことすか、

ウサギさんが跳(は)ねるみたいに、両足そろえて自転車をこぐことが人間には果たして可能かどうなのかという、

なるほど、そういう・・・ちなみに、ビンディングペダルならギリ行けそうな気もしますが、

お次は、チカラを入れ過ぎてねじ込むクセ、

これも自転車に限らず、ちょくちょくありそうすね、

最近は安価なトルクレンチも出回ってるんで、特にあつかいがデリケートなカーボン素材は、取説(取扱説明書)どおりの適正トルク値でネジ込んでいただきたい、とか偉そうに言う自分も今年購入したばっかりなんで、この時点ですでにアウトやな、

次の失敗例は、さすがに最近やらなくなったチェーンカット時のトラブル・・・内側のコマを外側のコマではさんでつなぐ仕組みのところ、カットする位置を間違えて、つなぎ目が内側同士外側同士になってるという・・・しかし、チェーンをつなげるコネクトピンの挿入(そうにゅう)も、かなり難しいような、

たしかに、押し込みが少しでも足りないと、その部分だけチェーンの動きが硬くシブくなるし、かといって押し込みすぎたら外れてしまうし、微妙なさじ加減がなかなかつかみづらい、

押し込み過ぎたらそれまでなんて、やはり手前からそろそろとやった方が、

店の従業員みたく毎日やってたら1回で決める感覚もつかめるけど、チェーンの交換なんて、どんなに早くても半年か1年に1回ていどなんで、めんどうでも「動きがシブかったらほんの少しだけ押し込む」を繰り返して、動きがもっともスムーズになるポイントを探し当てるほうが、まちがい無さそう・・・じっさいこの作業をする時は、何年たっても緊張する、

ちなみに、コネクトピンの押し込みが苦手だったら、ワンタッチで脱着できるチェーンもあるんすね、

ピストバイクの厚歯(あつば)用チェーンは、すべてワンタッチで脱着可能やけど、変速用の細いチェーンにも似たようなモノが出回っていて、手でも外せるけど、安価な脱着専用ペンチも用意されてるし、駆動系をいつも清潔に保ちたい場合なんかには特に便利やな、

つぎは『ネジ山破壊シリーズ』という、あってはならない不名誉(ふめいよ)なタイトルですが、
 
最初期に良くやらかした失敗例で、クランクを外したり、クランクにペダルを装着したり、BB(ボトムブラケット)をネジ込んだり・・・逆ネジの場面もあるとはいえ、どれもじっくり落ち着いて取りかかれば、そんなに難しい作業じゃ無いけど、不慣れな時に限って勢いだけで取りかかって、結果アホみたいな失敗を量産することに、

最初のネジ山を探し当ててネジ込むさいの微妙な感触が分からないまま、強引に回しこんでしまうという、

そう、落ち着いてやれば、なんてこと無いんやけど、勢いだけで強引(ごういん)にネジ込むもんで、結果、二進も三進も(にっちもさっちも)行かなくなって、そのときすでにネジ山はほぼつぶれて、

対処法は無いんすか、

ネジ山さえ潰(つぶ)れなければセーフなんで、とにかくグリスを多めに塗って作業さえすれば、強引にネジ込もうとしても、その前にグリスで滑ってネジ山は守られるわけで、

そんな簡単なことなんすか、

未熟な時に限って、あたりまえの手順をすっ飛ばしてチャッチャッと終わらせようとするんで、信じられない失敗をくりかえすんや、

自転車整備も経験不足なうえに、せっかちに手早く済まそうとすれば、そりゃトラブルが多発してもしゃあないすね、

つぎは、自転車乗りなら最低これくらいは出来ないと困るパンク修理での失敗例、

パンク修理中に、ポンプを不用意に動かして交換用チューブのノズルを折ってしまうと、

三須の閘門(みすのこうもん)という伏見のお気に入り観光名所でやらかして、結果、夕暮れもさしせまってから、かなり遠くのサイクルベースアサヒさんまでとぼとぼと歩くはめに・・・こういうトラブルの記憶はいつまでも鮮明に残ってるなあ、

これも落ち着いてやれば何てことも無かったと、

野外でパンク修理する経験もまだほとんど無い時期で、なんとなく気持ちもそわそわして、手元も危なっかしく、気ばかり焦(あせ)ってたんやな、
 
つぎは、自転車歴も10年過ぎて、野外で行うパンク修理も落ち着いて出来るようになった時期の恐ろしいトラブルですが、頼みの綱(つな)である交換用チューブ自体がすでにパンクしてたと、

これまで体験した恐ろしい失敗例でも堂々の第2位、しかも人里離れた山中でのできごと、

観光客でにぎわう宇治をぬけて、人気(ひとけ)の途絶えた笠取山(かさとりやま)を経由して南郷(なんごう)から瀬田川ぞいにびわ湖へ向かう、アップダウンのきつい濃厚な旅の雰囲気が味わえるコース上でのトラブルですね、

交換用チューブにほどこしたパンク修理がええ加減だったせいで起きたトラブルやけど、たまたま持ち合わせていたパンク修理用パッチのおかげで、その場で交換用チューブ自体のパンク修理も無事済ませることができて、ぎりぎり脱出に成功、

以来、交換用チューブに加えて、念のためにパンク修理用のパッチも必ず持参するようにしてると、

とりわけ、糊(のり)が不要の小さなパッチでパンク修理するさいは、接着力が弱いから相当な集中力でそつなく貼ってやらなあきまへん、

そして最後になりましたが、今回のやらかしグランプリ、堂々の第1位に輝くのは『リムの破裂』・・・けど、そもそもそんなトラブルってあり得るんすか、

ディスクブレーキと違って、リムブレーキは、リムを両側からはさみこんでブレーキをかけるんで、その摩擦(まさつ)によってリムがだんだん薄く削(けず)れていくんや、

ふつうリムを点検すれば、限界を超えてることは明白に分かるはずですが、知識不足と油断から点検を怠(おこた)り、結果、限界を超えて削(けず)れてしまったリムが、耐えきれなくなってついに破裂と、

その前日、宇治茶で有名な和束町(わづかちょう)から峠を越えて、宇治市内に向かってかなり長い下り坂を延々とブレーキかけながら降りていく場面があって、その時はギリギリ何とか持ちこたえたんやけど、翌日走り始めると、しばらくして後輪が左右にグワングワンとブレ始め、変やなあと思う間もなくパーンとスゴい音がしてリムが破裂・・・見ると限界を超えて薄々(うすうす)のペラッペラに削れたリムの側面が、破裂して原形をとどめていない状況で、

けっこう大型ダンプもすれすれで通り過ぎる、前日の坂道じゃなくてホンマに良かったですね、

さいわい、破裂現場は嵐山から奈良方面へ続く平坦(へいたん)なサイクリングロードの途中で、月曜日で自転車も少なく落車もせず、近所には三須の閘門(みすのこうもん)時にお世話になったサイクルベースアサヒさんもあり、代車を借りて、無事に家路につくことが出来たけど、ホンマに怖かった、

失敗例をこうやって並べてみると、「いったいナニやってるんすか!」の連続というか、

さすがに、これだけずらりと歴代のお粗末が並ぶと壮観(そうかん)やなあ・・・昨日の水曜日のダウンタウン『すべりワングランプリ』やないけど、

感心してどうするんすか、これを教訓に、来年はさらなる安全点検・安全整備、よろしゅう頼みますよ、

みなさんも、こんなオッサンを良き反面教師として、基本的な点検整備だけは怠りませぬよう、楽しい自転車ライフをお送りください、
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