漫才頂上決戦 M-1 グランプリの予選も、3回戦から準々決勝にステージが上がり、各組の動画も次々と紹介されはじめ、すっかり年末の雰囲気になって来ました、
高級住宅街からは、年末恒例(こうれい)ベートーヴェン第九シンフォニーの公演を前に、市民オーケストラのメンバーなのか、難しいパートを繰り返し練習するバイオリンの音が、かすかに聞こえて来たり聞こえて来なかったり、
ゆっくり静かに走る自転車ならではの気づきですね、
今回は特にこれという話題も決めんと、今年を振り返ろうかと思うんやけど、
今年は YouTubeで鬼越トマホークさんのチャンネルをよく見てたようですが、そのあたりから、
DS(ディープステート)側の最後のあがきにも思えるエグい言論弾圧とセットで、CMもNHKなみにウザくなってきた最近の YouTube やけど、それらCMを全カットしてくれる無料ブラウザ BRAVE(ぶれいぶ)のおかげで、鬼越さんのチャンネルはよう観たなあ、
さきほども、中山功太(こうた)氏を招いて、幼少期からの人生にこと細かく光が当たり、数奇ともいえる生き様(ざま)や彼を取り囲む芸人達の姿が生き生きと語られて、たいへん感動しました、
漫才コンビ『きしたかの』の高野さんを招いた3回のセッションは、すべてがお笑いに徹して、後輩で小柄な高野さんを大柄な2人がはさんで、3人トリオの即興ライブみたいになってて、
ケンカ芸でデビューした鬼越トマホークの次の顔ともいえる魅力的なチャンネルで、とくに高野さんを招いた3回の即興お笑いライブは、どれも枠にはまらない荒けずりの痛快な面白さで、気がつけば何回も視聴して爆笑を繰り返して、じっさいのところ、磨(みが)き上げられた M-1ネタの数々よりも、こっちの方がはるかに笑えたりして、
M-1も準々決勝あたりになると、荒々しさが消えてうまさばかりが目立ち始めますしね、
さらに決勝当日の放送なんかになると、芸人さん達のあり得ない緊張感が画面越しにも伝わって来て、観る側までしんどくなるほど、
これって毎年思いますけど、お笑いとはぜんぜん別の空気感すね、
そんなド緊張のまん中にいても笑わせるのがプロのワザなのかもしれんけど、なんか根本的に違うような気もしたりして、
とはいえ、カチッとまとまった数分間の笑いを欲しがる気持ちも分からんでは無いですし、
そういえば、今年イギリスで大ブレークした、とにかく明るい安村さんやけど、むかしからの友人、おいでやす小田さんとゴルフ場を回りながらふと漏らしてたなあ、「お笑いは、こうやればこうなるというハッキリ決まったルールが無くて時につらくなるけど、ゴルフはこれこれの練習をすれば、やっただけ確実に上達するから手ごたえがしっかりあって楽しい」と、
学生時代は野球やってたんで、なおさらそう感じるのかもしれませんね、
それにしても、鬼越トマホークが世間から初めて注目されるようになった、伝説の深夜番組『ざっくりハイタッチ』の神回の数々、何気に録画しといてホンマに良かった、
有名になるにつれて、ケンカ芸も強制的にやらされるようになって、だんだんパターン化してつまらなくなりましたけど、『ざっくりハイタッチ』に登場したデビュー当時の鬼越さんの鬼気迫るワクワクドキドキ感は無かったですね、
めちゃ地味な深夜番組やったけど、今まで観てきたお笑い史上、ひとつの頂点を極めたと言ってもええほどの面白さで・・・解散の危機から彼らを救い出した千原ジュニアさん、『モヤモヤさま〜ず2』も生み出した制作プロデューサーの伊藤氏、そして希少価値のお笑いに優しいテレビ東京の三者には感謝しか無いなあ、
ホンマ、どっから何が巻き起こるか分かりませんからね、お笑いの世界って、
カチッと作り込まれた落語や漫才などのフォーマルな世界だけでは決して割り切れないのがお笑いのすごさ・深さというか、自由度の高さというか、つかみ所の無さというか、
ほぼ犯罪行為なんで、絶対やっちゃいけないことですが、元プロボクサーのお笑い芸人 たこ八郎氏に、東大生の血液を輸血して知能指数が上がるかどうか実験してみたテレビプロデューサーのテリー伊藤氏とか、
よくテレビでやれたもんすね、
古典芸能化していくドリフの『8時だよ全員集合』を乗り越えるために生まれた『オレたちひょうきん族』・・・そのなかでも、個人的にはホタテマンがいちばんオモロかったなあ・・・回を追うごとにパターン化していくタケチャンマンよりも、意外性や破壊力や即興性がダントツで飛び抜けていて、
ホンマなにがオモロいか、その場になってみないと分からんもんすね、
ホタテの巨大な貝殻を背負った巨体のロックンローラーが映画『ジョーズ』のテーマで登場、ひたすらわめき散らしながらお笑い芸人たちを追いかけて暴れ回るだけという、
別の意味で『北野ファンクラブ』もオモロかったですね、毎週あれほど待ち遠しい番組も無かったような、
前半は、ラジオ形式で高田さん相手に北野氏のおしゃべり、後半は『海パン刑事(デカ)』などの安い芝居や、放送禁止用語丸出しの下ネタソングコーナー、北野氏の制作なのか知らんけど、オープニングの映像や音楽も素晴らしかったなあ、
目下(もっか)、密室の闇深さが社会問題化してる宝塚歌劇団ですが、そのテーマソングをあそこまでお下劣(げれつ)に替え歌化したのは、後(あと)にも先にもあの『北野ファンクラブ』だけすね、
あの過激な歌詞を文字起こししたくてしゃあないけど、あまりに過激やし止めよかなあ、どうしょうかなあ、
しかし、これもようテレビでやれたもんすね、
当時の北野氏は、あらたに映画監督としての道を歩み始めてたけど、先日のインタビューで、お笑い芸人としての頭の回転に衰えを感じ始めて、映画の世界に進んだと回顧(かいこ)されていてビックリ、
才能の衰えが無ければ、ずっとお笑い芸人としての人生を歩みたかったんすね、
『北野ファンクラブ』当時の話芸も何もかも素晴らしく楽しかったけど、北野氏本人の中ではすでにお笑い芸人としての限界を感じて、真剣に転職を考えてたんやな、
それにしても恐ろしいほどハイレベルな転職ですね、
ほんまや、今さっき『水曜日のダウンタウン』で、クソつまらないベテランお笑い芸人の頂上決戦『S-1(すべりワン)グランプリ』を観たあとだけに、なおさらそう感じてしまう、
ちなみに、『水曜日のダウンタウン』はマンネリ化すること無く何年もハイレベルにオモロイすね、
おもろいし、時にはメチャ深いし、最近は倍の2時間観たくなってる、
10月の終わりに放映された、漫才コンビ『きしたかの』の高野さんと松竹芸能の「みなみかわ」さんが、互いの家に忍び込んで何度も何度も相手を驚かすいたずらのやり合いもスゴかったですね、
低予算で同じ事を繰り返すだけやのに、これほど笑えて、なおかつ狂気や恐怖の世界まで垣間(かいま)見せてくれるお笑いテレビ番組って、ここだけやもんな・・・これもまた確実にお笑いテレビの頂点を極めてるなあ、
お笑い芸人のプライベートを犠牲にする、倫理的マイナス面はどこまでも気になりますけど、隠しカメラ・監視カメラ社会で初めて可能になった映像表現というか、お笑い芸人の素(す)のリアクションだけでこれほど笑えてしまう設定は、まさにM-1グランプリとは真逆の世界というか、
くりかえしになるけど正直な話、賞レースの頂点 M-1グランプリは、お笑い版の受験戦争みたいで、どうも心の底から笑えんような、
すべて順位化点数化されて、これほど万人に分かりやすいエンタメシステムもありませんが、
点数じゃ割り切れないお笑いの世界とはいえ、優劣や順位をハッキリ付けたい気持ちもあって、それはそれでええねんけど、
ところで優劣で思い出したんすけど、かつて大人気だった女性お笑いコンビ『オセロ』の中島さんが、最近になってちらほらテレビに姿を現し始めて、
ずっと芸能界から消えていたオセロのコマでいう黒のほうやな、
オセロって、もともと白か黒のどちらかが圧倒的に優勢になって決着が付くゲームなんで、これを漫才コンビの名前にした時点で、良くなかったのではないかと、
白一色というか、松嶋(まつしま)さんが圧勝して、10年くらいに前に解散してるんやな、
さらに言えば、TKOというコンビ名も、
ボクシングでいうテクニカルノックアウト、つまり試合ができなくなるほどボコボコにされる意味やし、じっさいあれだけお笑いの頂点を極めた2人が、今では芸能界のリング上でボコボコにされて、細々と1から出直してる状況やもんな、
そう考えるとなんか恐ろしいすね、コトバの影響力というか、暗示のチカラというか、
言葉ってプラスもマイナスも心に深く響くから、このブログもなるだけ元気でハッピーなコトバ使いで続けたいもんやなあ、
ちなみに、先ほどのニュース速報で、『オレたちひょうきん族』のアダモちゃん役で人気だった島崎氏の訃報(ふほう)が・・・できれば、最期(さいご)の最期までお笑いに徹して、アダモちゃんの姿で棺(ひつぎ)に収まりたかったかもしれませんね、
自分よりわずか3歳上で天に召(め)されるとは・・・そういえば、お笑い好きの亡き母もアダモちゃんが好きやったなあ、
アダモちゃん、われわれを楽しませてくれてどうもありがとう!天国でも変わることなくみんなを楽しませてください!