2023年10月18日
自分の不注意で立て続けに琵琶湖で亡(な)くしたコンデジ2台の思い出(後編)
びわ湖も彦根に近い野田沼公園で踏みつぶしてしまったオリンパス『ミュー40』から、心機一転、キヤノン『パワーショット G7』に買い替え、画素数も500万から一気に1000万(いっせんまん)へ、
ズームも35oフィルム換算 35〜105oの3倍ズームから、一気に35〜210oの6倍ズームへ、
風景写真では、まだまだ物足りない望遠105oも、倍の210oもあればまず問題無いすね、
とは言っても、近年のズームレンズはスゴイことになって、28oは当然のこと、今では24oが常識になりつつあるんで、広角35oからのズームレンズなんて欲しくても得られないような状況・・・ただこの画角、オジサンたちには長年にわたって広角レンズの主役だったんで、フィルムカメラ時代の終わりに、タムロンから革命的高倍率ズームレンズ(28〜200mm) が登場した時も、広角28mmは広すぎて持て余すような、
そんなわけで、画角28oひとすじのGRシリーズの初号機となるフィルムカメラ RICOH GRー1(リコー・ジーアール・ワン)を購入してもなお、画角35oのオリンパス『ミュー』も並用(へいよう)していたと、
そんな習性は今も続いていて、メチャややこしい言い方で恐縮やけど、35oフィルム換算で画角31oになるAPS-C用21oPENTAXリミテッドレンズは、常用レンズとしてはイマイチ広すぎて、もっと標準レンズ寄りの広角レンズが欲しくなって、フィルム時代の28o中古レンズをAPSーC機に装着して画角42oのレンズとして使ってみたり、
広すぎるの苦手なんすか、
空の雲がメインなら28oはベストやし、それどころか、フィルム時代から現在にいたるまでPENTAXユーザーだけのひそかな楽しみ『フィッシュアイズーム』もメチャ使えるけど、何でもかんでもこれ一本という常用レンズとして考えると、やはり標準レンズの画角帯(がかくたい)、つまりフルサイズ換算(=35oフィルム換算)でいう 40oから60oくらいがいちばんしっくり来るわけで・・・なもんで、13万もするから絶対購入せえへんけど、2年前、画角28oひとすじのGRシリーズに突如(とつじょ)として現れた画角40oの『RICHO GRーVx(スリーエックス)』については、なんならこれ一台で済ますこともできれば、一眼レフのサブカメラ的使い方もできるんで、ココロがかなりグラついてるんや・・・画角28oの『RICHO GRーV(ジーアールスリー)』に登場したダイアリーエディションみたいな色が出たらもう買ってまうかも・・・
ところで、そろそろ話を元にもどしては、
というわけで、広角35oから本格望遠210oまでカバーする6倍ズームのハイエンドコンデジ、キヤノン『パワーショットG7』は、オリンパスミューシリーズよりひと回り大きいけれどたいへん使いやすく、フィルムカメラ時代の落ち着きを取りもどしたスタイルには持つ喜びもあって、すっかり愛着のカメラに、
カクカクとしたデザインで、手から滑り落ちることも無さそうですしね、
さほど深いグリップや無いけど、ミューよりひと回り大きいから、両手であつかうことも多くなり、この両手で包み込む感触とかサイズ感もちょうどええ感じで、
そんな愛着のカメラにまた何か異変が、
ショッキングなカメラ踏みつぶし事件もすっかり忘れた数年後のこと、その日は荒神山より少し内陸に入った田園地帯を走っていて、そこはかなり路面の悪い農道で、砂利が敷かれて水たまりの穴もあったりして、自転車もけっこうガタピシ跳(は)ねて、そんなおり、運悪くフタを閉め忘れたレンズポーチからG7が勢いよく飛び出して、こともあろうか梅雨時(つゆどき)で水かさの増した道ばたの用水路へドボン・・・カメラの姿も見えず、流れの速い用水路に入れば自分がおぼれそうで、
きついすね、数年後とはいえ2回連続で、
1回目なら、これで次のカメラが買えると、内心喜んだりするかもしれんけど、さすが2回目ともなるとすっかり意気消沈(いきしょうちん)・・・改めてパワーショットGシリーズの新型を買う気にもなれず、とにかくアウトドアに特化したような、水や衝撃にメチャ強く、なおかつ失ってもショックがそこそこで済む価格帯のコンデジは無いかと、
そんなおり、もともと生活防水が売りだったオリンパス『ミュー』シリーズに、衝撃にも強いモデルが登場したんで迷わずこれに飛びついたと、
じっさい、走る自転車から落としたこともあったけど、まったくへこたれずに動き続けたオリンパス(現在のOM SYSTEM)『ミュー1050 SW』・・・けっきょく一回も故障しなかったタフなコンデジとしばらく旅をすることに、
その数年後、G7を水没させた心の傷もすっかり癒(い)えて、ふたたびパワーショットGシリーズへもどりたくなり、
コンデジ以上一眼レフ未満という絶妙の立ち位置や外観のカメラらしさも魅力なんで、
G7から時代はすでにG12 へ、
操作系や描写もさらに洗練され、今度は一度もしくじることなく、電源オフでもズームレンズが引っ込まなくなるまで約5年間ほども愛用し続け、最後のコンデジとなる名機SONY『サイバーショット RX-100』へと、
そんなコンデジリレー最終走者のRX-100ですが、数年愛用してセンサーゴミが入った時点で、メーカー修理に出そうか、デジタル一眼レフに乗り換えるようか迷っていて、
そんなおり、海外サイトでダントツの高評価を受けていた『HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR』というAPS-C用ズームレンズ(35oフィルム換算 24.5mm〜130mm)を知り、コンデジを大きく上回るその描写に感動し、以降(いこう) PENTAXデジタル光学一眼レフユーザーへ、
ちなみに、さいきんは落としたりとか、何かやらかしたりとか、
さいわい、琵琶湖で2回もつづけて苦い経験をしたおかげか、一度もやらかすことなく・・・
筆者が愛用する PENTAX KP・・・PENTAXのレンズシリーズでも大きな割合を占めるリミテッドレンズ専用に設計された小ぶりでネオクラシックなデザインが秀逸(しゅういつ=バッチグー)な中級機・・・1代かぎりで終わらすにはあまりに魅力的なんで、再度復活させて、今後のシリーズ化を強く望みたい。