ところで、ジオスのピストは、その後どうすか、
そもそも重めのクロモリ素材にもかかわらず驚きの8s台を実現したジオス・ビンテージピスト…評価は高いものの、2020年当時8万円台という驚きの価格だけあって、いくつか無理してるパーツもあり、石よりも固いサドルは絶対交換パーツやし、イズミの厚歯チェーンを装着するとノイズを発生させるフリーコグはホイール一体型で、取りはずし不可能なんで、結局それなりに追加料金がかかってしまうという、
その他、気づいた点とか、
チェーンを張りすぎれば、性能の高いシマノ製のコグでもノイズが発生するし、かといって余りにゆるめるとガタピシ道で、チェーンが暴れてはずれたりするんで、ほんちょっと気持ちだけゆるめにしてやるのがミソ(=大事なコツ)、ということがわかったり・・・あとドロップハンドルについても、変速ありだとブレーキレバーが変速レバーも兼ねているため、ついついブラケット(あと付けするメカ部分のグリップ)ばかりを握ることになり、多様な握り方ができるドロップハンドルの良さがイマイチ実感できんかったけど、ピストにすると変速から解放されるんで、ブラケット以外も自由に握れるようになって、ドロップハンドルの恩恵をより味わえるように、
「変速機つき自転車をカメラでいうズームレンズとすれば、無変速のピストバイクは単焦点レンズみたいなもんやなあ」とこないだ言ってましたが、これについては、
変速機が付いてると、地形や体力に合わせてギア比を自由に変えながら走れるけど、それが無くなると、自分の側で走り方をあれこれ変えていく必要があって、より感覚も鋭くなるし、地形に合わせて色々なこぎ方をするようになるんで、走り自体が楽しくなってくる…不便になれば、そこを補(おぎな)うために、よりクリエイティブ(創造的)になるわけで、ズームレンズでは味わえない単焦点レンズならではの奥深さ・すがすがしさとまったく重なりあう、
具体的には、現在どんなギア比で乗ってるんすか、
フロントのチェーンリングの歯数をリアコグ(後輪の歯車)の歯数で割った数字でギア比を比較すると、フロント50t(teeth(歯)のt)にたいして、リアホイールの左右は、フリーコグの20tと16tなんで、メチャ軽い方のギア比は 50割る20で2.5、平野部へ出かける用の重いギア比は 50割る16で3.125、数値が高いほどペダルも重くなるという、
リアホイール(後輪)には、フリーコグと固定コグが選べますが、
坂の多い町に住む身としては、下り坂も強制的にペダルを回し続けなければならない固定コグは非常に苦痛かつ非常に危険でもあるため、鳥が少し羽ばたいてサーと滑空するあの感覚が楽しいフリーコグが圧倒的に魅力的、
ちなみに、ジオス、ビンテージピストのデフォルトの(もともとの)ギア比は、44割る16で2.75と一般的なピストよりもわずかに軽めの設定すね・・・定番ピスト FUJIフェザーがフロント46tリア16tで2.875なんで、
先日ためしに、デフォルトのギア比(2.75)にもどして走ってみたけど、アレっ?ていうほど面白さが感じられなくて驚いた・・・きっと両極端のギア比で走る面白さを知ってしまったあとなんで、デフォルトのギア比があまりに平均的、優等生的、八方美人的、ぬるま湯的に感じるようになったんやないかと、
じっさい、通常よりかなり軽いペダリングであるフロント50t・リア20tという坂の町仕様になると、どんな感じの走りに、
上(最高速)はぜんぜん伸びない代わりに、加速の楽しさに特化した乗り味で、急坂なら立ちこぎの楽しさも味わいながら、ぐいぐい登っていけるし、平地やゆるい登りなら、ペダルを回すほどにゾクゾクするような加速感が味わえるし、ペダルがすぐ回りきるから、フリーコグならではの足を休めて滑走(かっそう)する時間も多くなり、この時の静かでなめらかな走行感覚も楽しい、
逆にかなり重いペダリングとなる、フロント50・リア16のばあいは、
平地なら、重いペダルをぐいぐい踏み込めば踏み込むだけスピードが上がるもんで、前者とは反対に高速域での巡航(定速走行)が楽しく、ペダルが重いから、ほんの少しの坂でもカラダが敏感に反応して、手前からそうとうスピードを上げながら坂に入って、立ちこぎでもがいて、最後は歩くほどのスピードで登り切ったりと、そういった一連の流れが、重いギア比ならではのドラマチックな面白さを生み出して、こちらもそうとう魅力的な走りに、
ざっくり言えば、ペダルが重いほど踏み込むのが楽しく、軽いほど回すのが楽しくなると、
ちなみに、フリーコグ(フリーギア)なら、ペダルを休めて滑走の楽しさ(コースターフィーリング)が味わえるし、固定コグなら、ピストバイクならではの各種トリックに取り組む楽しさが、
しかし、ここんとこ踏み込み過ぎて、さっそくヒザを悪くしてますが、
重いペダルをグイグイ踏み込んで坂を上りたくなるんで、けっこうヒザにも無理がかかってるみたいで、とうとう先日、利き足の右ヒザに痛みが走るようになり・・・そういう意味でも、ギア比をひとつ選ぶとすれば、坂の町使用の、フロント50t・リア20tが自分にはふさわしいかも、
で、ヒザのほうもさっそく対策を、
痛みが慢性化するはるか手前で、しっかり痛まないヒザを作って、これからも一生楽しく走りたいもんなあ、
YouTubeにも専門家の先生たちがさまざまな対策法を紹介してますし、このさいクリート(spdシューズの底に装着する、ペダル固定金具)についても、総点検というか洗い直しというか、
適当に付けて走ってるけど、足の健康に直結する重要なパーツなんで、もういちど初心にかえって、正式なクリートの調整方法を勉強し直したほうが良さそうやな、