まずは、タイトルにもある飯倉(いいくら)氏の動画を埋め込んでおこう、
しかし、ちょっと長い動画になりますし、専門用語もバンバン出てくるんで、
そうやったな、ならば重要な部分だけを、
11分手前から自動再生されますが、15分まで視聴すれば、おおよその内容はつかめると思います。前半では、GRXがうわべの目新しさばかりで中身がイマイチな『なんちゃってコンポ』で、耐久性・応用性・経済性のいずれにおいても旧来の8速コンポがいまだに最強であるという説、後半はGRXのグリップが理解不能なほど大きすぎる点について語っておられます。どちらも、売る気満々な数ある自転車紹介動画では決して知ることができない、きわめて貴重な指摘であります。
たしかに、グラベルロードって、ロードとクロスとマウンテンの寄せ集めというか、中途半端でつかみにくいタイプの自転車ですね、
今から、20年も昔の話やけど、今でも妙におぼえてる記事があって、アメリカなんかの広大な土地では、日本みたいになめらかなアスファルトは、自動車専用道路や大都市のわずかな部分だけで、その他のかなり荒れた路面を走るには、細くて硬いロードバイク用タイヤでは振動がつら過ぎるし、フレームにも負担が大きすぎるんで、けっきょくタフなマウンテンバイクに、太めのスリック(つるつる)タイヤをはめて乗る人が多いとか・・・グラベルロードって、そういうユーザーを想定して作られてるんかなあと、
しかし、じっさいアメリカで人気のグラベルロードバイクは、ドロップハンドルではなく、いわゆるマウンテンバイクやクロスバイクのようなまっすぐなハンドルであると聞きますが、
せやねん、そうなってくると、じゃあ20年前にアメリカでよく乗られてた自転車と基本なんも変わってないやろ、
ていうか、むしろ昔みたいな耐久性の高い8速用変速システムではなくなって、ちょっとのトラブルですぐ切れたり歪んだりする、弱々しいチェーンと歯車の組み合わせが一般的なんで、むしろ改悪というか、
話は少し変わるけど、昨年思い切って、2006年からずっと使い慣れた、ブレーキと変速が一体化したデュアルコントロールレバーをやめ、1970年代には主流だった絶滅危惧種的に古風なWレバー式変速機に換(か)えたんやけど、これが驚くほど快適で、変速まわりのちょっとした不便さと引き換えに、ブレーキはブレーキ、変速レバーは変速レバーで、アウターワイヤーの取り回しもすっきりして、見た目も断然かっこよくなるし、ブレーキも変速も、各パーツの剛性感が上がって、存在感が増して来て、道具としての手ごたえが、むしろ増したような、
ただ便利にすればええというもんでもないと、
レースに勝つためなら、こんな古風なことしてたらアカンやろうけど、趣味でまったり走ることを思うと、デュアルコントロールレバーよりもひとつ昔のシステムのほうが断然気に入ってしまったわけで、
そういえば、少数ながらフィルムカメラ人気も、かなり根強いモノがありますよね、
フィルムカメラ時代、便利だからとフィルム巻き上げをすべてモーターまかせにしてた自分自身、今ごろになって、しきりと手動レバーがフィルムを巻き上げる、あの指の感触と音色が味わいたくてしょうがない・・・そのためだけに中古フィルムカメラの購入を考えるほど、
デジタルカメラ全盛の時代、ペンタックスが、フィルムカメラを図面から起こして1から作り出すプロジェクトを立ち上げています。フィルム送りはぜひとも手動レバー方式にしてほしい…
効率とかスピードとか、そういうのでくくれない味のある世界って確実にありますからね、
もともと、自転車でのんびり散歩すること自体、スピードや効率とは無縁な世界やし、
ともあれ、8速最強説をとなえる世界的にも貴重なご意見番『飯倉(いいくら)氏』の動画をもっと多くの人々に見てもらって、目先の利益追求に走り始めて、中身が薄くなるばかりなシマノ本社を、根本からゆさぶるようなムーブメントが、創業の地・この日本から、じわじわと湧き上がってくることを心から祈るばかりや、