そうらしいけど、しょっちゅう洪水をおこす暴(あば)れ川だったんで、親しみをこめてというより、ご近所の厄介者(やっかいもの)として、そう呼ばれてたんやろなあ、
そんな野洲川(やすがわ)も、戦後の大規模な河川工事のおかげで、むかしの荒々しい印象はまったくありませんけど、当時の名残(なごり)というか、あばれ川だったころの川筋は、今でも残ってるんすね、
気をつけて観察するとよう分るけど、本筋の野洲川(やすがわ)の両側に、細く長い荒れ地が続いていて、それが、あばれ者だったころの川すじ・・・場所によっては、すてきな公園に生まれ変わったり、ここでしか味わえないような独特の詩情がただよったりして、サイクリングにも最適、
ちなみに、独特の詩情というと、
かつての川筋だったもんで、手つかずの自然と言ったら大げさになるけど、家も田んぼもない荒野の雰囲気が細長く続いてて、これが周囲のコントロールされた広く美しい田園風景と合わさって、その対比が旅の雰囲気を盛り上げるというか、しみじみするというか、風景に深みをあたえるというか、
で、そんな川筋あとをずっとなぞって上流へ向かうと、いずれ現在の野洲川へつながると、
そこから風景は一変して、野洲川や近江富士の広い見晴らしが、クルマの入れないアスファルト舗装された堤防にそってずっと続くという、いわば自転車天国、
今回は、野洲駅から輪行して京都にもどる企画なんで、この地図でも、JR野洲駅が終点になってますが、
もちろん、これ以外にもルートは無限に描けるわけで・・・たとえば、野洲川の左岸にそってかつての東海道の宿場をたどることもできるし、中山道(なかせんどう)の宿場も北へずっと続いてるし、近江富士とも呼ばれる三上山(みかみやま)の向こう側には、近江富士花緑公園や希望が丘文化公園が広がってるし、まあ何回来ても毎回ちがった走り方ができるんで、このエリアの魅力にどんどんハマるわけで、
とりわけ、過密な京都の中心部で暮らす人々にとって、このエリアは、JRで気軽に輪行できる距離にありながら、劇的に別の雰囲気が味わえるんで、来ないともったいないというか、気分転換この上ないというか、
それに、古来より旅人が往来するエリアなんで、田舎の風景でありながら、よそ者に対してオープンな雰囲気が感じられて、これも地味ながら大きい魅力になってる、
公園については、コロナの影響で閉園してるかもしれません。
『かご猫Blog』さんの動画をたくさんお借りしました。ありがとうございます。
『備えあれば患(うれ)い無し』。この動画で見えづらい危険箇所をチェックして、楽しい夏を。
タグ:びわ湖
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