なかなかやんの好きなもののブログ

この人、知らなかったんだけど、失礼ながら、思ったより面白かった。

奥さんといっしょに本屋に行ったら、2020年夏の集英社文庫の「一冊買うと猫柄のブックバンドがもらえるナツイチキャンペーン」をやってて、猫好きな奥さんとしては本はともかくブックバンドが欲しくなって、知らないんだけどポップだけ見て買ったらしい。まんまと集英社にやられてるじゃん。

で、読んだ奥さんに「読みやすくていいよ」と言われたので、中村文則のキツイのを読んだ後にいいかなと手にしました。

短編集なんだけど、どれもひねりが効いてて面白い。ホラーというかミステリーというか、「世にも奇妙な物語」テイストなんだけど、構成のうまさからなのか読み味がすっきりしている。なんというか、嫌みがない。

ホラー風味が好きな人は「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」「ZOO」、切ない系が好きな人は「SO-far そ・ふぁー」「陽だまりの詩（シ）」ですかね。どれも軽くどんでん返しがあって楽しめます。

この人、調べてみると結構多作ですね。次はこのミスでランクインした「GOTH リストカット事件」でも読もうかな。

あと、映画化もされてるんですが、これはぜひ見たいヤツですね。