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2017年07月16日

アガサ・クリスティから (142) (ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【8】)







(ミス・マープルと十三の謎*動機 対 機会【8】)






そこには、スプラッグ夫人がペテンだと決めつけるわけにもいかないが、自分個人の考えではその心霊現象が本物とは思えない。ギャロッドが良いと思うのなら、伯父さんに(サイモン・クロード)手紙を見せてもらっても構わない。なんなら、もっと完全で堅実な霊媒師を紹介してもいいと手紙にあった。






フィリップ・ギャロッドはすぐにその手紙を伯父に見せた。
彼の予想は裏切られ、伯父は烈火のごとく怒りだした。

皆でスグラップ夫人を貶める為の罠だ。
彼女は中傷され、痛めつけられた聖女なんだ!
ロングマンだってペテン師だと見極められないというではないか。
彼女はわしが悲しみのどん底にいた時、救ってくれたのだ。わしは家族のものと喧嘩してでも彼女の味方になるつもりだ。スグラップ夫人は世界中で一番、大切な人なのだ。






結局、フィリップ・ギャロッドはけんもほろろに屋敷から追い出された。





だが、クロード・サイモンはその激怒の為か、急速に健康がおとろえ始めた。





最後の一ヵ月は寝たり起きたりの状態で、ついにはもう寝たっきりになって死を待つばかりだった。





フィリップが帰ってから二日後、弁護士のペザリックは至急、屋敷に来るようにと呼び出された。

とるものもとりあえず、クロードの家に行った。彼は床についていて、素人目にも重態だと分かり、息が苦しそうだった。






「わしももう長くないよ。自分でもよくわかる。何も言って下さるな、ペザリック。ただ死ぬ前に世界中の誰よりもわしの為に尽くしてくれたある人のためにわしの義務を果たしたいと思う・・・新しい遺言状を作りたいんだ。」








(次号に続く)






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