2015年04月02日
オーディオ機器のカリスマ性
オーディオって言葉がほとんど死語になって久しいが
レコードがCDになった頃からだんだん
興味が遠のいていき
そこそこの,ありきたりのシステムで
音楽聞いて,まあ世の中こんなモンよ
って納得してた
無理にそう思ってたのかもしれないけどね
しかし,望んでもサンスイやアカイのような
オーディオメーカーはつぶれていくし
往年の大手メーカーはオーディオ製品から
撤退していくしさ
しっかし,あるとき秋葉原の
中古オーディオショップにふらりと入ったとき
ずらりと並んだアンプやらスピーカーやらが
チラリとこっちを見て「私いい音出しますよ」って
言ってるのよ! キッパリと!
アキュフェーズとかマランツとかテクニクスとか
往年の名機が訴えてくるんだよ
そういう雰囲気が表面からにじみ出てるの
もう涙が出らんばかりだった
「お〜そうかいそうかい」
「元気にしてたかい」
「ごめんよ,ごめんよ」って
わびました
その雰囲気に飲み込まれてしまったよ
世の中変わってそんなオーディオ機器なんて
無用の長物だと邪険に片隅に追いやられてたのに
浮気したヤツを何年も何年も信じて待っててくれた
昔の恋人みたいだった
そんな雰囲気を訴えることができる
製品デザインってすごいと思う
高級品というフィルターがかかってるのを差し引いても
昔のちゃんとしたオーディオ機器には
ある種のカリスマ性が有ったと思う
傍らに寄り添うような優しさがあった
それが無きゃハイレゾ音響機器が
いくら物理的に優れた音をだしても
心には響かないと思う
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