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2016年09月12日
ちょっと胸糞悪くなるかな!2015年制作「ヘイトフルエイト」劇場公開2016年2月
6頭立ての駅馬車が吹雪の気配に追われるように疾走する。その駅馬車を阻止するように道の真ん中に立つ男、賞金稼ぎのマークス・ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)。
駅馬車の御者が言うには「これは貸切だ。貸切主と交渉してくれ」。貸切主はジョン・ルース(カート・ラッセル)。
ルースは首吊り人で今手錠につながれているのが、悪党を率いる女ディジー・ドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)でレッドロックという町へ連れて行くところだという。
話はうまく出来ていて、ルースとウォーレンは昔ステーキを一緒に食ったという。ウォーレンが運んでいた死体を屋根に載せて駅馬車は雪原を行く。
途中でまた一人の男レッドロックで保安官になるというクリス・マニックス(ウォルトン・ゴギンズ)が乗客の仲間入り。やがて荒野に建つ「ミニーの紳士服飾店」に着き吹雪を避けるため馬は馬小屋に、人間は店に避難する。
そこには先客がいた。オズワルド・モブレー(ティム・ロス)、ジョー・ゲージ(マイケル・マドセン)、サンディ・スミザーズ(ブルース・ダーン)、ボブ(デミアン・ビチル)たちだ。
ここの家主はミニーで、留守を預かるというボブの話に疑問を持つマークス・ウォーレン。さらに首吊り人のジョン・ルースがいう「この中に女を助け出す仲間がいる」。
妄想と受け止められていたが、それも確かなものに思え始めたウォーレン。吹雪に閉じ込められた8人の男と女。謎が徐々に解け始めると同時に容赦のないバイオレンスが炸裂する。おびただしい血が流れる。生き残った人間は一人もいない。
胸糞が悪くなる人もいるかもしれない。ニガーやメキシコ野郎など差別語が満載。 ではあるがエンタテイメント性豊かな西部劇だった。
音楽は、エンニオ・モリコーネが担当して2015年のアカデミー賞作曲賞受賞とあるが、それほどのものなのか私にはよく分からない。
監督
クェンティン・タランティーノ1963年3月テネシー州ノックスヴィル生まれ。
キャスト
サミュエル・L・ジャクソン1948年12月ワシントンD.C生まれ。
カート・ラッセル1951年3月マサチューセッツ州スプリングフィールド生まれ。
ジェニファー・ジェイソン・リー1962年2月カリフォルニア州ハリウッド生まれ。
ウォルトン・ゴギンズ1971年11月アラバマ州生まれ。
ティム・ロス1961年5月イギリス、ロンドン生まれ。
マイケル・マドセン1958年9月イリノイ州シカゴ生まれ。
ブルース・ダーン1936年6月イリノイ州シカゴ生まれ。
デミアン・ビチル1963年8月メキシコ生まれ。
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2016年09月09日
報道しなかったら誰が責任を取るんだ!2015年制作「スポットライト世紀のスクープ」劇場公開2016年4月
2001年、新編集局長にニューヨーク・タイムズからマーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)が派遣された。
受けるボストン・グローブの面々、チーム「スポットライト」のデスク、ウォルター・“ロビー”・ロビンソン(マイケル・キートン)、マイク・レゼンデス(マーク・ラファロ)、サーシャ・ファイファー(レイチェル・マクアダムス)、マット・キャロル(ブライアン・ダーシー・ジェームズ)は、次の会話に見られるように親会社から派遣されてくる上司を揶揄する。どこの会社にもある風景だ。
「また二人転職よ」とサーシャ。「タイムだろ。吸血鬼だな」と言うのはマット。「局長がうちに来る」「ボストンは初めてだろ?」「そうさ、地図をプレゼントしよう」とマイク。「リストラの名人だって」とサーシャが追い討ちをかける。
そういう悪口は束の間でマーティからは、以前ちょっと報道したゲーガン事件をもっと掘り下げて証拠を中心としたものにすべきという指示を受けてスポットライトは動き出す。
ゲーガンは、六つの教区で30年間虐待を繰り返しているというものだった。それが中途半端の報道に終わっていた。映画は、実際の出来事がベースになっているので余計な脚色がない。その分、娯楽色が薄まりドキュメンタリー的な緊迫感をかもし出している。
私たちは新聞記事をスーパーマーケットのチラシと同じように毎日眺めている。しかし、実際の取材というのは、セールスの個別訪問を連想させるような門前払いもしょっちゅうの苦労の多いもの。記者に感情移入するとうんざりしてくる。まとわりつくハエのように胡散臭く見る人もいるし、味方が来たと思って饒舌になる人もいる。人それぞれだ。
カトリック教会というのは絶大な力を持っているようで、80件にも及ぶ子供に対する性的虐待が裁判記録にもない事実が明らかになる。
2001年9月11日には、ニューヨーク・マンハッタンのワールド・トレード・センター二棟が旅客機によるテロで焼け落ちるという惨事が発生する。こういう状況で教会を叩くという記事は得策ではない。
クリスマス後の年末に発表することが決定された。記事は大反響を呼び被害者からの電話が途切れることがなかった。そしてエンドクレジットに「2002年スポットライトは、600本近い虐待の記事を掲載。249人の神父が性的虐待で告発された。被害者の数は推定1000人以上にのぼる」と字幕が流れる。
この作品は、第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演男優賞 (マーク・ラファロ)、助演女優賞 (レイチェル・マクアダムス)、脚本賞、編集賞の6部門にノミネートされ、作品賞と脚本賞を受賞した。なお撮影には日本人のマサノブ・タカヤナギが担当している。
教会側の男に「こんなのを報道して誰が責任をとるんだ?」と迫られ「報道しなかったら誰が責任をとるんだ?」とマイクが言い返した。
この映画は、巷のメディアに携わる人々にしっかりと観てもらいたい。「報道しなかったら誰が責任をとるんだ」の意味を充分に理解してもらいたい。単に記事にして報道すればいいというものでもないからだ。
監督
トム・マッカーシー1966年1月ニュージャージー州生まれ。本作でアカデミー脚本賞受賞。
撮影マサノブ・タカヤナギ群馬県富岡市生まれ。アメリカン・フィルム・インスティチュートで学ぶ。
キャスト
マーク・ラファロ1967年11月ウィスコンシン州ケノーシャ生まれ。
マイケル・キートン1951年9月ペンシルヴェニア州生まれ。
レイチェル・マクアダムス1978年11月カナダ、オンタリオ州生まれ。
リーヴ・シュレイバー1967年10月カリフォルニア州サングランシスコ生まれ。
スタンリー・トゥッチ1960年11月ニューヨーク州生まれ。
ブライアン・ダーシー・ジェームズ1968年6月ミシガン州生まれ。
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2016年09月06日
永く記憶に残る同性愛映画2015年制作「キャロル」劇場公開2016年2月
スーパー16mmフィルムで撮影されたこの映画は、デジタルにない深みと暖かさを感じる。
連合軍最高司令官という軍歴を誇るドワイト・D・アイゼンハワーが1953年大統領に就任した。その年のクリスマス、テレーズ・ベリベット(ルーニー・マーラ)は、ニューヨークにあるデパートのおもちゃ売り場の店員をしていた。
混雑する来店客の中にひときわ目立つ女性を見かけ釘付けになるテレーズ。テレーズよりも年上で、気品があって優雅なその人は鉄道模型から目を上げてテレーズに一瞬目を留めた。人と人の出会いも何気ない一瞬から意図する行為がその後の発展に影響する。
鉄道模型を買ってくれたその人キャロル・エアード(ケイト・ブランシェット)もわざと手袋を置き忘れる。いつも思うのは、レズビアンの人は同類を見つめる目つきが違うのだろうか。この映画も内面には同性愛者が潜みそれが相手に伝わるとしか思えない雰囲気がある。キャロルには娘の親権を巡る夫との争いがある。
テレーズは手袋を郵送しそのお返しの電話がランチの誘い。クリスマス・プレゼントの交換。テレーズからキャロルへは、コロンビア・レコードのビリー・ホリディとテディ・ウィルソンのLPレコードを、テレーズのカメラの趣味はアマチュアを超えていて恋人からも才能があるといわれちょっとした趣味の話は、テレーズにキャノンのカメラがプレゼントされる。徐々にではあるが二人の距離は縮まり始める。
観る人はもうレズビアンの行く末が気になり固唾を呑む。とにかく不自然な流れだけは観たくない。この映画の監督は用意周到だった。
夫との審判まで時間の余裕があってキャロルはテレーズを誘う。それは二人だけの西に向かうドライブだった。モーテルやホテルのシングル・ルームを選んでいたが、あるときモーテルの女性が「スイートもありますよ」と告げたときキャロルは断るが、テレーズは「それもいいわ」と言う。
キャロルがテレーズに化粧の仕方を教える。香水のつけ方。手首に少量、耳の裏側にも少量。テレーズは顔を近づけてキャロルの耳の後ろを嗅ぐ。頬が触れ合う。一瞬の仕草が余韻を残した。
別の日、ホテルの部屋でテレーズの裸体を見て、ただ一言「キレイだわ」とキャロル。目くるめく二人だけの時間。スーパー16mmフィルムは、ベッドに横たわるキャロルとテレーズの疲労感のにじんだ美しい横顔を描写する。実際きれいだなあと思った。
キャロルは風格を漂わせ、テレーズはオードリー・ヘップバーンに似た小妖精。同性愛に無関係な私が観ていても幸せそうなのがよく分かる。なぜ、テレーズをオードリー・ヘップバーン似にしたんだろうか。その意図はよく分からないが、1953年に「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞をオードリー・ヘップバーンは受賞している。それがヒントになるのかどうか。
それにこの映画のサウンド・トラックが素晴らしい。私はエンニオ・モリコーネの曲想を連想した。音楽担当は、カーター・バーウェル。
さらにショパンの「別れの曲」が原曲の「No Other Love」、あなただけよと目で告げるラストが印象的だった。単なる同性愛映画で終わらない精神性を見た気がした。
「No Other Love」をジョー・スタッフォードでどうぞ!
監督
トッド・ヘインズ1961年1月カリフォルニア州ロサンジェルス生まれ。
音楽
カーター・バーウェル1955年11月ニューヨーク市生まれ。
キャスト
ケイト・ブランシェット1969年5月オーストラリア、メルボルン生まれ。2013年「ブルージャスミン」でアカデミー主演女優賞受賞。2015年本作でアカデミー主演女優賞ノミネート。
ルーニー・マーラ1985年4月ニューヨーク州生まれ。2011年「ドラゴン・タトゥーの女」でアカデミー主演女優賞ノミネート。本作ではアカデミー助演女優賞ノミネート。
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2016年09月03日
三ツ星レストランの料理を食い尽くす美食ブロガー「99分、世界美味めぐりFoodies ’14」劇場公開2016年1月
ミシュランのレストランの評価は、一つ星は「そのカテゴリーで特に美味しい」。二つ星は「遠回りする価値がある」。三ツ星は「旅行をしても行く価値がある」という意味があるらしい。世界で知られる美食ブロガーも三ツ星レストランでの食事が趣味になった人々だ。写真を撮ってブログに記事を書く。世界中からファンが集まる。その美食ブロガーは5人。
アメリカ人のスティーヴ・プロトニキ、元レコードレーベルのオーナーで毒舌家として知られ2016年のアメリカでのベスト100レストランがプログに掲載されている。日本食もあってアメリカ旅行の参考になりそうだ。(http://www.opinionatedaboutdining.com)
イギリス人のアンディ・ヘイラー、シェル石油の元重役。会社を興して売却そのお陰で三ツ星レストラン制覇を達成する。(http://www.andyhayler.com/blog)
リトアニア人のアイステ・ミセヴィチューテ、元スーパーモデルで日本食が大好きという。5人の中で一番好きな人だ。私が行く国立千葉医療センターの眼科医の女性医師がちょっと似ているところとか、さらに海外ドラマ「ドクター・ハウス」のジェニファー・モリソンを思い出させるところだ。(http://www.luxeat.com)
パーム・パイタヤワットは、中国とタイの家系でロンドンに留学中(http://theskinnybib.com)
もう一人の女性で香港生まれのケイティ・ケイコ・タムは、まだ若く両親と同居中。働いたお金を美食ツアーに使っている。(http://k-luxedining.com)
イギリス人とアメリカ人は、いわゆるおじさんで両人ともお腹がせり出している。美食三昧の証拠か。
ロンドン、パリ、ニューヨークやバンコック他、それに東京と名だたる都市が網羅されている。日本については次のようなナレーションが流れる。「美食家にとって日本はぜひ訪れたい楽園です。農産物の品質も高く、金に糸目をつけない食通の存在が究極の食材作りを支えています。
最も格が高い和食は、懐石料理です。16世紀から続く形式にのっとった食事です。料理人のセンスも問われます。料理を通じて日本で感じられる季節を表現しているのです。料理だけでなく器にも季節が反映されています」
リトアニア生まれのアイステは、懐石料理の三ツ星「菊の井」へ2度も足を運んでいる。駐車場の端にある小さなお店「寿司さいとう」にも一人で行っている。この「寿司さいとう」は移転していて、現在はアークヒルズタワー1階にあるとか。それに予約の取りにくいお店の筆頭らしい。
この美食ブロガーについて反対意見もある。料理というのはかなり個人色の強いもので、好き嫌いやその日の体調も食感を左右する。料理というのは毎回ベストとは行かない。微妙なものでそれを一人の人間があれこれとネットで言い触らすのは容認できない。 とまあこんな感じだろう。
誰しも美味しいものが食べたいと願っている。そういう風潮の中で美食ブロガーがもてはやされる。レストラン側もそういうブロガーを宣伝に使うようになり、無料で料理を提供したり厨房を案内したりする。
リトアニア出身のアイステは、そういう招待は受けないと明言しているのも好感が持てる。とは言っても私は、こういうブロガーの記事に頼らず美味しいものを探すことにしよう。美食のジャングルの中で、一生もがくんだろうなあ。
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2016年09月01日
実在した罠猟師の復讐物語「レヴェナント:蘇りし者’15」劇場公開2016年4月
ディカプリオがアカデミー賞初受賞なるかと話題をさらった映画で、期待通りレオナルド・ディカプリオは主演男優賞を受賞した。この映画を監督したアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督賞、撮影賞をエマニュエル・ルベッキが受賞した。
アカデミー賞受賞作品ということもあって、TSUTAYAにはずらりと50枚程DVDを並べていた。ほとんどの人が絶賛といってもいい感想だ。私はそこまで手放しに褒められない。点数で表せば、70点かな。
実在した罠猟師というのは、アメリカ開拓時代の1800年代罠猟師で毛皮商人のヒュー・グラスのこと。このヒュー・グラスの伝記は、アメリカ人には人気があるようで、グラスの冒険を書いた本は全米図書賞を受賞したとウィキペディアにある。興行成績にも影響して、製作費135百万ドル、興行収入404百万ドルという。
そのヒュー・グラスを演じたのがレオナルド・ディカプリオ。悪役のジョン・フィッツジェラルドを演じたトム・ハーディともどもひげ面でどちらがどちらか分からない。役者としてはこんなひげ面は困るんだろうなあ。目と声とジェスチャーの演技だから。
1823年アメリカ北西部、極寒の荒野でヒュー・グラスと息子のホーン(フォレスト・グッドラック)が狩猟して毛皮にするハンターチームのガイドをしていた。インディアンのアリカラ族に襲われ命からがらチームの隊長以下数人が船で川を下る。船は発見されやすいと途中から陸路に変更。
早朝、グラスが見回り中巨大なハイイログマに襲われ瀕死の重傷を負う。隊長のアンドリュー・ヘンリー(ドーナル・グリーソン)は320キロ先の砦フォート・カイオワまでは持たないと判断。ジョン・フィッツジェラルドと若手のジム・ブリッジャー(ウィル・ポールター)それにグラスの息子ホークを残し「丁重に埋葬せよ」と言って先を急いだ。
ところがジョンはグラスを殺そうとする。息子のホークに見つかったが逆にホークを殺す。動けない体のグラスは一部始終を見る。さらに穴を掘ったジョンは、グラスを投げ入れおざなりに土をかけてジムを騙してグラスを放置する。
ここからがグラスの決死のサバイバルが開始され、聖書がいう受けた害に対して、同等の仕打ちをもって報いること「目には目を、歯には歯を」が実践される。
史実はフォート・カイオワまでの320キロを這ってたどり着いたとあるが、映画的な表現は、画面が変わるごとにグラスの体調が改善されていく。這っていたのが枝の杖に変わり川の魚を手づかみするときは両足しで立っていた。
演じた俳優は大変だったらしい。生の肉を血みどろになって食べ、生の魚を頭からかじり取る。火を熾すのも大変。枯れ草に火打石で着火させる。インディアンから逃れるために厳寒の川を下る。ディカプリオが流されているように見えるから、ご苦労様としか言いようがない。
アウトドア派には興味のある場面もある。一人のインディアンに助けられそのインディアンが木の枝を切って即席のシェルターを作った。あれを見ていてアウトドアに持っていくものに、鋭利な斧があったほうがいいなあと思ったものだ。
砦に着いたグラスが裸になって傷の手当を受けるが、あまり痩せていないのが気になった。2013年の「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でアカデミー主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーは、エイズ患者になりきるために体重を落として痩せ細った体にした。
ディカプリオもそれくらいの覚悟でのぞんで欲しかった気がする。食料もろくにない環境を生きながらえた証左は痩せることしかない。
そんな細かいことを気にしなければ、頭を矢が貫く、ハイイログマとの死闘のド迫力、激流に流され、静謐な厳寒の映像美とあわせて究極のサバイバル映画として堪能できる。
監督
アレハンドロ・G・イニャリトゥ1963年8月メキシコ、メキシコシティ生まれ。
キャスト
レオナルド・ディカプリオ1974年11月カリファルニア州ハリウッド生まれ。
トム・ハーディ1977年9月イギリス、ロンドン生まれ。
ドーナル・グリーソン1983年5月アイルランド、ダブリン生まれ。
ウィル・ポールター1993年1月イギリス、イングランド生まれ。
フォレスト・グッドラック1998年8月ニューメキシコ州アルバカーキー生まれ。
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2016年08月30日
新聞記事から「中国市場の影響を受けるハリウッド映画」
中国の映画興行収入は数年内に、北米を抜いて世界一になるらしい。そういう巨大市場に魅力を感じるハリウッドの映画界。勢いストーリーの中に中国の存在感が織り込まれる。
日本でも7月に公開されたSF大作「インデペンデンス・デイ・リサージェンス」では、エイリアンの襲来から地球を守る月面基地の指揮官は中国人。中国出身の人気女性モデルが、戦闘機の操縦士役という具合。中国語のセリフが飛び交う。
映画サイト「allcinema」でのコメントも中国色の濃さに批判的なのもあったし、「オデッセイ」でも取り残された主人公救出のロケットが中国製だった。
私はいやな気分になったが。これからは中味を充分吟味して中国色の強いのは敬遠しよう。何故かと言えば、新聞記事も皮肉をこめて「違和感を禁じえない。国際社会の救世主として描かれる中国の姿があまりにも実態とかけ離れているからだ」という。
最近のオランダ・ハーグの仲裁裁判所の判決を紙くず扱いし南シナ海や尖閣諸島で挑発を繰り返している。さらに新聞は「国際秩序に挑戦する中国こそが実像である」と言い切る。
最近の中国はやりたい放題といってもいい。そんな中国が混ざる映画は観たくない。要するにハリウッドは、日本市場が成熟しこれ以上期待できないと見ている証左でもある。時代は変わりつつあるということか。
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2016年08月28日
「とん平焼き」って知ってますか?
これは関西のお好み焼き屋ではおなじみの品です。
8月27日読売夕刊にこれに関する記事が載っていました。「豚を平たく焼いた食べ物なので、とん平焼きという。大阪市北区にある店の創業者が、ソ連に抑留されていた時に知った料理を参考にしたのが始まりとされる」と記事にあります。
記事にあるお店に若い頃、私もよく食べに行きました。記憶を辿ると平べったい豚肉を焼いてその上に卵を載せて裏返していたように思います。特製のソースと青のり、紅しょうがをふりかけて出来上がりでした。
ネットで調べると豚ばら肉を使ったいろいろなバリエーションがあるみたいです。新聞記事にも「決め手は自家製のソース」とありますから、この何の変哲もない料理の唯一のポイントでしょう。
その決め手のソースは、市販のソースに軽く火を通しながら、砂糖、みりん、だし汁を加えて作るとあります。この記事を書いたのは居酒屋ライター藤原法仁という人で、居酒屋ライターと名乗るところが面白いですね。
我が家の特製ソースを作って、ビールをキンキンに冷やして、今夜にでもとん平焼きを食べるとしましょうか。
レシピは、キャベツ、もやし、豚ばら肉、卵、とろけるチーズ入り。よく炒めた玉ねぎを入れるとどんな味になるかな……
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2016年08月27日
ABBAの曲を堪能できるミュージカル「マンマ、ミーア!'08」劇場公開2009年1月
ある人から薦められて観た映画。今考えるとメリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド、ピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド、ジュリー・ウォルターズ、クリスティーン・バランスキー等々、贅沢なキャストとアバの曲をふんだんに楽しめる本作を見逃していたとは……!!
残念な思いがあるが、そこはDVDが補ってくれた。ABBA(アバ)は、1970年代に人気を博したスウェーデンのポップ・ミュージックグループ。そのアバのヒット曲22曲で構成されていて、既存の楽曲を使ったのでジュークボックス・ミュージカルといわれる「マンマ、ミーア」を映画化したのが本作。
私もアバの曲は好きでCDもある。よく聴いている。ストーリーは他愛ないもので、ソフィ(アマンダ・セイフライド)が母親ドナ(メリル・ストリープ)の若かりしころ次から次へと三人の男と関係を持った。ソフィからしてみると一体誰が父親なのか。それをドナの日記から名前を知り、ドナに内緒で自身の結婚式に招待状を送る。父親を知りたい娘心がドタバタを運んできて、アバの曲に乗って楽しくエネルギッシュに展開される。
この映画の女性監督フィリダ・ロイドは、音声解説もしていてオープニングのシーンは、昼間の気温37度の中で夜のシーンを撮ったという。そしてアマンダ・セイフライドの高音は、誰でも出せるのではないともいう。
歌詞の中に「凍りつきたい瞬間」というのがあって、この瞬間から忘れたくないとか動きたくないというのが誰にでもある。恋や家族の幸せな瞬間、人生でその瞬間がいくつあるのだろうか。そんなことを考えながら「ダンシング・クイーン」で高揚した気分になれた。
さて、1曲選ぶとすればどれいいのだろうか。私としてはロマンティックな曲「The Winner Takes It All」が「Dancing Queen」のあとでは気分転換にはいいのでは……それをどうぞ!
監督
フィリダ・ロイド1957年6月イングランド、ブリストル生まれ。
キャスト
メリル・ストリープ1949年6月ニュージャージー州生まれ。
アマンダ・セイフライド1985年12月ペンシルヴェニア州アレンタウン生まれ。
ピアース・ブロスナン1953年5月アイルランド生まれ。
コリン・ファース1960年9月イギリス、ハンプシャー州生まれ。
ステラン・スカルスガルド1951年6月スウェーデン生まれ。
ジュリー・ウォルターズ1950年2月イギリス、バーミンガム生まれ。
クリスティーン・バランスキー1952年5月ニューヨーク州バッファロー生まれ。
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2016年08月24日
小さな訃報記事「イタリアのソプラノ歌手ダニエラ・デッシーさん逝去」23日夕刊
1957年生まれというからまだ59歳、早い旅立ちといえる。大腸がんが命を奪ったようだが、先ごろ亡くなった日本のピアニスト中村紘子さんも大腸がんだった。多忙な人は受診を先延ばしにする結果だと思う。場所が場所だけになかなか踏ん切りがつかないのかもしれない。
実は私も20年前内視鏡で大腸ポリープを摘出した結果、がん化していた。その後も定期的な検査でポリープを摘出してもらっている。大腸がんも早期発見さえすれば怖い病気ではない。惜しいなあという気持ちが強い。
彼女の生い立ちをウィキペディアから引用しよう。「ジェノヴァの生まれ。パルマ音楽院とシエナのキジアーナ音楽院にて学ぶ。1980年にイタリア放送協会主催の国際声楽コンクールで優勝し、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージの《奥様女中》でデビューを飾った。1988年にスカラ座、1990年にウィーン国立歌劇場、1993年にザルツブルク音楽祭のそれぞれに初出演して好評を博した。2000年にプッチーニ賞を受賞」
それではプッチーニの「私のお父さんO mio babbino caro」を聴きながら冥福を祈ることにしましょう。
ねえ、優しい、優しいお父様
私が好きなあの人は美男子なの
私はポルソロッサへ
指輪を買いに行きたいの
どうしても行きたいの!
もし、この愛が無駄だったら
私はヴェッキオ橋に行って
アルノ川に身を投げるわ!
私は焦がれ苦しんでいるの!
ああ、神様、死んでしまいたいくらいに!
ああ、お父さん、お願い、お願いです!
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2016年08月22日
通俗的に観る「裁かれるのは善人のみLEVIATHAN ’14」劇場公開2015年10月
第72回ゴールデンブローブ賞外国映画賞と第67回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞。第87回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートというロシア映画。ロシア映画は初めて観る。映画を観終わったらその映画の情報をネットで検索するのがいつものパターン。どなたも同様かもしれない。
この映画の場合、原題が「LEVIATHANリヴァイアサン」で、このリヴァイアサンは旧約聖書のヨブ記やイザヤ書に描かれる海の怪物で、一人の人間が歯向かうことのできない権力の象徴「国家」をリヴァイアサンとして例えたという解説や感想が多い。
この映画でもロシア正教会の牧師が説教をたれるが、あの「神云々」がどうも苦手で、宗教という面を頭からカットして観た時何が見えるのか。リヴァイアサンには愛や憎悪、嫉妬を表象という側面もあるらしいのでそちらに重点を置いた。
舞台はロシア北部バレンツ海に面した小さな町。季節は夏の終わりか、この町の衰退が映し出される。朽ち果てた漁船の残骸、波打ち際に横たわる巨大な鯨の骨格、色褪せた草、未舗装の道路、今にも壊れそうな建物。荒涼たる風景。
夜明け、小さなボートが水面を滑っていく。その傍らの一軒の家に電灯が点く。一人の男が出てきて車に乗り込み発進する。鉄道の駅の駐車場にその車は止まった。駐車場といっても砂利を敷いた広場。列車から降りてきた男と握手。
迎えに来たのはユーリャ(アレクセイ・セレブリヤコフ)、モスクワから列車でやってきたのは弁護士のディーマ(ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ)だった。
ユーリャには美人の後妻リリア(エレナ・リャドウ)と十代の息子ロマ(セルゲイ・ポホダーエフ)がいる。ロマはリリアを嫌っているが、ディーマを父親以上に親しみを感じているようだ。
車の修理工場を営むユーリャの生活は豊かとは言えず、リリアも魚処理工場へ早朝から出勤する。そういう庶民の家庭を襲ったのは「立ち退き命令」だった。それに対抗すべく戦友だったディーマに相談した。異議の申し立ては却下される。
そこにはヴァディム市長(ロマン・マディアノフ)の恣意が見られる。市長の黒い過去を洗ったディーマへの執拗な嫌がらせ。そしてリリアとディーマの不倫が発覚。これが家庭崩壊へと拍車をかける。さらにリリアの入水。
これを利用したのがヴァディム市長。権力者は司法をも牛耳る。夫ユーリャを殺人容疑で逮捕。裁判は15年の懲役刑。
これらのストーリーの中で印象に残ったのは、携帯電話の普及があっても狭い公営住宅や砂埃を上げる道路、うらびれた商店、無表情の人たち、ウォッカをがぶ飲みし、たばこを吸っている。社会主義国の貧しさを目の当たりにすることになる。
警官の態度も横柄で威圧的。日本の警官はサービス業に思われる。その警官も歴代の大統領には批判的で射撃の標的にもなる。
1960年の黒澤明が監督した映画「悪い奴ほどよく眠る」がぴったりか。本当に悪い奴は表に自分が浮かび上がるようなことはしない。人の目の届かぬ所で、のうのうと枕を高くして寝ているとの意味であるとウィキペディアのあった。
それにしてもリリアを演じたエレナ・リャドウは、日本的な容貌ではあるが角度によってはやっぱり別の骨格とも見える。気になる美人といえる。
監督
アンドレイ・ズビャギンツエフ1964年2月ソ連生まれ。’03「父帰る」’11「エレナの惑い」の作品がある。いずれも評価が高い。
キャスト
アレクセイ・セレヴリヤコフ1964年6月モスクワ生まれ。
エレナ・リャドウ1980年12月ソ連、タンポフ生まれ。
ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ1971年8月ソ連生まれ。
ロマン・マディアノフ1962年7月ソ連生まれ。
セルゲイ・ポホダーエフ1998年11月ロシア生まれ。
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