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2016年02月23日
ありあわせの物でフランス料理……サバの黄金焼きミレイユ風
「サバだけでなく白身の魚に応用できる一風かわった魚料理」という副題のついたこの料理で、参考にしたのは今は故人の帝国ホテルの元料理長村上信夫さんの1977年発行の著書「村上信夫の西洋料理」という本。
かれこれもう40年も前ということになります。しかし、料理というのは何千年経っても基本は変わらないと思っています。ときにはじっくりと時間をかけて美味しいものを作るのも、人生の醍醐味かもしれません。定年後の十分な時間のある人の贅沢と言ってもいいでしょう。
このミレイユ風というのを村上信夫さんの説明によると「ミレイユというのは、フランスの詩人フレデリック・ミストラルの有名な叙事詩でオペラにもなった『ミレイユ』の美しくも悲しいヒロインの名前からきているともいわれています」とあります。そういうことではありますが、サバとミレイユがどこで交わるのか、分からないところがミレイユ風と解釈していますがどうでしょう(笑)
(作り方)
@サバは3枚におろして小骨をとり、両面に塩とこしょうをふり小麦粉をつける。
(サバは最初に塩、こしょうをして小麦粉をつけます。この順番が大事。私はサバをおろすのが好きですよ。小骨は骨抜きで丁寧にとりました。勿体ないなあと思うのは、骨についている身なんです。幸い我が家にはネコが2匹いますから、水からゆでてネコの晩ご飯にしましたが、喜んで食べてくれました)
Aにんにくと玉ねぎはみじん切りに、マッシュルームは薄切りに、トマトは両端を切って二つの輪切りにします。
(マッシュルームがなかったので、しいたけを代用しました。玉ねぎはしんなりすればいいでしょう)
Bフライパンにサラダオイルを少量入れてサバを焼きます。油を捨てて酢をかけたあとお皿に盛っておきます。
(このサバの焼き加減が大事ですね。焼きすぎるとパサパサして美味しくありません。はじめは強火で切った赤身の色が変わるのがサインとして、弱火にし蓋をして30秒ぐらいかな、蒸し焼きにしました。サラダオイル少量ですが、私は少なすぎました。大さじ2杯ぐらいがいいかも)
Cバターでにんにくと玉ねぎを炒め、マッシュルームを加え塩とこしょうで味付けします。それをお皿に盛り付けたサバに平均にかけます。
(バターはフレッシュバターがいいようなんですが、私は無塩のケーキマーガリンを使いました)
Dトマトの両面に塩とこしょうをして小麦粉をつける。フライパンにサラダオイルを少々入れて焼き色をつけサバの上に乗せる。さらにパセリのみじん切りを振りかけて出来上がり。
感想を一言で言えば、案外手間が掛かりますが、サバがうまく焼ければ実に美味しい料理になります。幸運にも私の作ったこの料理も美味しかったですよ。味にうるさいわが娘も美味しいと言ってくれました。
サバの味噌煮などの和風もいいですが、ワインなんかを飲むときにはこの料理を試してください。白身の魚にもいいらしいですから、鯛やタラ、トビウオなどはどうでしょう。
ついでに小骨を抜く「骨抜き」にはピンからキリまでありますね。千円以下から1万円以下まで、9千円の骨抜きには多くのレビューを見ました。私は実利主義者ですから、千円以下で十分役に立っています。
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かれこれもう40年も前ということになります。しかし、料理というのは何千年経っても基本は変わらないと思っています。ときにはじっくりと時間をかけて美味しいものを作るのも、人生の醍醐味かもしれません。定年後の十分な時間のある人の贅沢と言ってもいいでしょう。
このミレイユ風というのを村上信夫さんの説明によると「ミレイユというのは、フランスの詩人フレデリック・ミストラルの有名な叙事詩でオペラにもなった『ミレイユ』の美しくも悲しいヒロインの名前からきているともいわれています」とあります。そういうことではありますが、サバとミレイユがどこで交わるのか、分からないところがミレイユ風と解釈していますがどうでしょう(笑)
(作り方)
@サバは3枚におろして小骨をとり、両面に塩とこしょうをふり小麦粉をつける。
(サバは最初に塩、こしょうをして小麦粉をつけます。この順番が大事。私はサバをおろすのが好きですよ。小骨は骨抜きで丁寧にとりました。勿体ないなあと思うのは、骨についている身なんです。幸い我が家にはネコが2匹いますから、水からゆでてネコの晩ご飯にしましたが、喜んで食べてくれました)
Aにんにくと玉ねぎはみじん切りに、マッシュルームは薄切りに、トマトは両端を切って二つの輪切りにします。
(マッシュルームがなかったので、しいたけを代用しました。玉ねぎはしんなりすればいいでしょう)
Bフライパンにサラダオイルを少量入れてサバを焼きます。油を捨てて酢をかけたあとお皿に盛っておきます。
(このサバの焼き加減が大事ですね。焼きすぎるとパサパサして美味しくありません。はじめは強火で切った赤身の色が変わるのがサインとして、弱火にし蓋をして30秒ぐらいかな、蒸し焼きにしました。サラダオイル少量ですが、私は少なすぎました。大さじ2杯ぐらいがいいかも)
Cバターでにんにくと玉ねぎを炒め、マッシュルームを加え塩とこしょうで味付けします。それをお皿に盛り付けたサバに平均にかけます。
(バターはフレッシュバターがいいようなんですが、私は無塩のケーキマーガリンを使いました)
Dトマトの両面に塩とこしょうをして小麦粉をつける。フライパンにサラダオイルを少々入れて焼き色をつけサバの上に乗せる。さらにパセリのみじん切りを振りかけて出来上がり。
感想を一言で言えば、案外手間が掛かりますが、サバがうまく焼ければ実に美味しい料理になります。幸運にも私の作ったこの料理も美味しかったですよ。味にうるさいわが娘も美味しいと言ってくれました。
サバの味噌煮などの和風もいいですが、ワインなんかを飲むときにはこの料理を試してください。白身の魚にもいいらしいですから、鯛やタラ、トビウオなどはどうでしょう。
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2016年02月22日
見どころはキアヌ・リーヴスのガンファイト「ジョン・ウィック’14」劇場公開2015年10月
一切の虚飾を排してヴァイオレンスが炸裂する映画。この映画を理屈っぽく観るとバカバカしくなることは請合ってもいい。
かつてはロシアン・マフィアの殺し屋で名を馳せたジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。若くして病死した最愛の妻。その死が受け入れがたく広大な屋敷での一人住まいはなんとも侘びしい。妻の死後、妻からのプレゼントが届く。妻は覚悟していたようで、可愛い子犬が届けられた。亡き妻の手紙を読んで涙を流すジョン・ウィック。ニヒルな殺し屋の面影はない。
ところが立ち寄ったガソリンスタンドで、大音響のカーステレオを鳴らしながら入ってきた若造ヨセフ(アルフィー・アレン)から
「いい車じゃないか。70年のマスタングだろ?」
「ああ、69年だ」
「売ってくれ」
「いや、売るつもりはない」
ヨセフと別れたその夜、このろくでなしのヨセフは仲間とともにジョンの家に押し入ってきた。車を奪い子犬を殺して走り去った。
ジョン・ウィックはコンクリートで封印していた武器を取り出した。かつての殺し屋の復活だった。ヨセフはマフィアの親分ヴィゴ(ミカエル・ニクヴィスト)の息子だ。ギャングを抹殺するジョン・ウィック。派手なアクションで目が離せない。ストレスが溜まっているときはこういうのがいいかも。
マスタングといえば、今は亡きスティーヴ・マックイーンの「ブリット」を思い出す。車の描写は断然ブリットがよかった。そんなことも思い出した映画だった。
この映画を監督したのはキックボクシングの経歴とスタント出身ということで、ただアクションだけの映画で納得。
監督
チャド・スタエルスキ1968年9月生まれ。
キャスト
キアヌ・リーヴス1964年9月レバノン、ベイルート生まれ。
ミカエル・ニクヴィスト1960年11月スウェーデン、ストックホルム生まれ。
アルフィー・アレン1986年9月イギリス生まれ。
エイドリアン・パリッキ1983年5月オハイオ州生まれ。
ウィレム・デフォー1955年7月ウィスコンシン州アップルトン生まれ。
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DVDはこちらから
ジョン・ウィック
2016年02月20日
初恋の人は忘れられないというが……「かけがえのない人The Best of Me ’14」劇場公開2015年8月
(ネタバレあり)アマンダ(ミシェル・モナハン)とドーソン(ジェームズ・マースデン)が星の霊気に操られるように21年目の再会。熱く燃え上がる二人だが、夫と子供を持つアマンダを気遣うドーソン。どんどん進めばアマンダの家庭崩壊につながる。
くやまれるのは、ドーソンが高校生のとき、親友が銃の暴発で死んだのは自分のせいだと悩み、収監されている刑務所に毎日面会にくる恋人アマンダに「今日で最後にしよう」と言って、その後の面会を拒絶したことだ。
別の道を歩んだ二人。ドーソンは海上の油田掘削プラットフォームで爆発事故にあい、爆風で海に投げ込まれる。海中で見たものはアマンダだった。ドーソンはこのことによってアマンダとの運命的な絆を信じるようになる。
育ての親タック(ジェラルド・マクレイニー)の死が再び二人に機会を与えた。やっぱりハッピーエンドになるだなあ。 と思っていると運命のいたずらというヤツ。ドーソンが麻薬売人の実の親に射殺されるという驚きが待っていた。
一方でアマンダの息子が交通事故で心臓移植しか助かる道はないという宣告。待合室に現れた医師が「今から手術をする」。アマンダ夫婦が待合室で疲れ果てる頃、手術室から出てきた医師が微笑んだ。
1年後心臓を提供したドナーが判明する。元気になった息子が問い合わせた結果は、「39歳の男性。名前はドーソン・コール」
最愛の人の心臓が、わが息子の命を救った。こんな運命もこんな幸せも私だけのもの。毎日、息子の胸に耳を当てて心臓の音を聞くのだろうか。実の親が息子を射殺するという理解できない描写があるとはいえ、映画の持つ独特の雰囲気(BGMや映像)に乗せられて少しは涙が浮かぶ。
監督
マイケル・ホフマン1956年11月ハワイ生まれ。
キャスト
ミシェル・モナハン1976年3月アイオワ州ウィスロップ生まれ。
ジェームズ・マースデン1973年9月オクラホマ州生まれ。
ルーク・ブレイシー(若いドーソンを演じる)1989年4月オーストラリア、シドニー生まれ。
リアナ・リベラト(若いアマンダを演じる)1995年8月テキサス州生まれ。
ジェラルド・マクレイニー(育ての親タックを演じる)1947年8月ミシシッピ州生まれ。
私のおすすめ度:時間にゆとりがあるときに観れば損はない。
価格:3,099円 |
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2016年02月18日
懐かしいビーチボーイズのサウンド、原動力ブライアン・ウィルソンの悩める半生「ラブ&マーシー’15」劇場公開2015年6月
「Love and Mercyは、1988年にリリースされたブライアンの初ソロ・アルバムの冒頭を飾っていた楽曲。映画、あるいはテレビという間接メディアを通して映し出されるすさんだ世の中の光景を眺めながら、今夜もっとも必要なものは愛と慈悲だ…と、デビュー当時の美しく透明な歌声とはまるで変わってしまったしゃがれ声でブライアンは歌う。長い苦闘の日々を過ごしながら、ひたすら心の平静を願い続けた者ならではの無垢さが聴く者の胸を射抜く」とは、映画の紹介記事。
このラブ&マーシーは、愛と慈悲。「1966年には、傑作『ペット・サウンズ』を制作し、同年シングル盤『グッド・ヴァイブレーション』の大ヒットで、その天才的な音楽的才能を世に知らしめた。同時に、ブライアンのLSDなどへの薬物依存が増しており、音楽性にも大きな変化をもたらした。
しかし、渾身の作だった『ペット・サウンズ』が、その難解さから当時のファンに歓迎されなかったことや、次作の『スマイル』の制作が頓挫したことなどをきっかけに次第に精神に異常を来たし、スタジオに火を放とうとしたり、スタジオを訪問したキャピトル・レコードの重役夫人を悪魔呼ばわりしたり、レコーディング中に消防士の格好をするなどの奇行に走り出す。
やがて、自宅に引き篭って酒やドラッグ、過食におぼれ肥満化、自堕落な生活に浸り、バンドの活動にもあまり関わらなくなってしまうなど、彼の音楽キャリアは20年近く低迷の一途を辿る。『ペット・サウンズ』を絶賛していたポール・マッカートニーが自宅を訪れた際、家のロッカーに隠れていたというのは、当時の有名なエピソードである」とウィキペディアにあるが、ブライアンを管理しているのがユージン医師(ポール・ジアマッティ)だった。
過剰な薬物を飲ませ厳しく日常を監視し囚われの身になっているのがブライアン(ジョン・キューザック)だった。そういう状況を救うことになるのがキャデラックのセールスウーマン、メリンダ(エリザベス・バンクス)だった。
ブライアンと逃げ出すチャンスだと思ったとき、ユージンに見つかる。そこでユージンの本心が分かる。ユージンはブライアンの金が目当てだった。後にブライアンの病名も他の医師によって否定される。
ブライアンとメリンダは結婚して今は幸せのようだ。これは音楽映画ではない。当然作曲をするブライアンだから音楽が絡んではくる。
1960年代、大ヒットの「グッド・ヴァイブレーション」を夏の夕暮れによく聴いたものだ。この映画の題名になった「Love and Mercy」の歌詞を、映画の字幕から引用してみよう。
古びた映画館で頬杖をついて座っていた
スクリーンには暴力があふれている
今夜 必要なのは愛と慈悲
心からの愛と慈悲を、あなたとあなたの友達に
部屋でテレビのニュースと見てた
多く人が傷ついて、僕を恐れさせる
今夜 必要なのは愛と慈悲
心からの愛と慈悲を、あなたとあなたの友達に
ブライアンは愛と慈悲をメリンダから与えられた。その愛と慈悲がなければ、ブライアンは廃人同様の生涯だっただろう。余韻の残る映画だった。
この映画の監督ビル・ポーラッドは大金持ちの息子だ。父親は雑誌フォーブスのアメリカ国内の富豪ベスト400に入り、メジャーリーグ球団ミネソタ・ツィンズのオーナーでもある。
それではタイトルの曲「Love and Mercy」をどうぞ!
監督
ビル・ポーラッド生年不詳。プロデューサーが本業でこの作品ではじめて監督をした。ポーラッドがプロデュースした映画で私が観たのは’05「ブロークバック・マウンテン」’07「イントゥ・ザ・ワイルド」’11「ツリー・オブ・ライフ」’14「わたしに会うまでの1600キロ」
キャスト
ジョン・キューザック1966年6月イリノイ州生まれ。80年代のブライアンを演じた。
ポール・ダノ1984年6月ニューヨーク州ニューヨーク市生まれ。60年代のブライアンを演じた。
エリザベス・バンクス1974年2月マサチューセッツ州ピッツフィールド生まれ。
ポール・ジアマッティ1967年6月コネチカット州ニューヘイヴン生まれ。
DVDはこちらからどうぞ!
ラブ&マーシー
2016年02月16日
コーヒーの飲みすぎはリスクが大きくなるという新聞記事
14日の朝刊。コーヒーが病気を予防していると言う研究結果が、各国で次々と発表されている。東京大学や国立がん研究センターなどの研究チームが、「コーヒーや緑茶を毎日飲むと、病気で死亡するリスクが低下する」という調査結果だ。
全国の40〜69歳の約9万人を約19年間、追跡調査した。コーヒーを1日3〜4杯飲む人は、ほとんど飲まない人より死亡リスクが24%も低かったという。特に心臓、脳血管、呼吸器の病気のリスクが低かった。反面、5杯以上飲む人は死亡リスクが増えている。
「コーヒーが体に良いのはかなり前からわかっていたが、国立の機関が認めて公表したことに驚きました。日本にはなぜか、誤った有害イメージが長い間あったので」と言うのは東京薬科大学名誉教授で、日本コーヒー文化学会常任理事の岡奇太郎氏。
この岡奇太郎氏は「珈琲1杯の薬理学」や「コーヒーの処方箋」などの著書があり、わたしも持っているもので、特に「コーヒーの処方箋」は、予防医学が中心で2型糖尿病や大腸がん、アルツハイマー病、脳梗塞、妊娠関連など18項目の病気の予防についての記述がある。
さらに、コーヒーの淹れ方はドリップ式がいいとも。そして何よりも重要なのは運動だということ。薬やコーヒーだけでは所期の目的は達成できない。運動を加えることによって相乗効果が得られる。しかも長期間持続が必須だ。健康で長生きが理想だが、普段の努力なくしては実現不可能。私もそれなりの歳になってわかったこと。
2016年02月14日
冬に美味しい長ネギのサラダはいかが?
もう絶版になったシェフ北岡尚信著「皿数で楽しむ家庭フランス料理」のサラダの一つ。ネギといえば下仁田ネギを思い浮かべるが、下仁田ネギの旬が11月から1月のようで2月となれば出始めの11月ごろの味が残っているのかどうかということもあって、ここは近所のスーパーで買ったネギが材料。
高価な材料、高価な調味料も悪くないが、レストランでなければ如何に安くて美味しいものを作るかが家庭料理の前提だろう。
まず玉ねぎとにんにくをみじん切りにして水にさらしておく。次にネギに火を通す。塩ひとつまみ入れて沸騰させ、そこにネギを入れて3分。取り出したあとは冷ましておく。
そしてヴィネグレット・ソースを作る。塩、こしょう、マスタードをプラスティックのボールに入れ、そこへワインビネガーを少しずつたらしながら混ぜる。さらにオリーブオイルを少しずつたらしながら入れていく。しばらく混ぜていると少しとろみが出る。味を見て酸っぱすぎると思えば砂糖で調節する。
アメリカ合衆国で生まれた「フレンチドレッシング」(French dressing)はヴィネグレットに砂糖またはケチャップを混ぜたものであり、フランスでは見られない。とウィキペディアにあるが、まあいいでしょう。美味しければ問題はない。市販のフレンチドレッシングを使うのもいいが添加物が心配なら自作に勝るものはない。
水気を切った玉ねぎとにんにく、パセリのみじん切りをソースに混ぜて長ネギにかけて出来上がり。レシピ一覧に赤ピーマン(瓶詰)があるが、あれは飾り用で瓶詰はかなり高価だし探すのが大変。赤いトマトを代用で十分。
さて、味のほうはネギの甘みと適度なヴィネグレット・ソースの酸味がミックスされて美味しい。白ワインにぴったりだと思う。ただ、ネギの表皮が固くなるので、来客用ならそれを剥がして供したほうがいいかも。
それにワインビネガーにこだわる必要もない。いつも使っている酢でも十分だ。風味にこだわれば輸入ワインビネガーもある。価格も250ml700円程かな。日本のりんご酢もこのくらいの値段で特別高くはないから利用価値があるだろう。
価格:703円 |
2016年02月10日
たった一人で歩く長距離自然歩道……なぜ歩くの?「わたしに会うまでの1600キロ’14」劇場公開2015年8月
岩山の上で右足親指の剥がれそうな爪を強引に引っ張った。シェリル(リース・ウィザースプーン)はその痛みに振り絞る声を出した。不運なことに脱いだ靴がころころと岩場を転げ落ちていった。今度の声は「ファック・ユー ビッチ!」オープニングがこの場面。
ここはPCT(パシフィック・コースト・トレイル)のど真ん中。メキシコ国境からカナダ国境までアメリカ西海岸を南北に縦走する総距離4000キロのトレイルで靴をなくすとは命にかかわる。さて、どうするんだろう?
一転場面はシェリルの出発点モハベのモーテル。出発準備で水の重さに驚く。バックパッカー用のフレームのついた大きなザックにすべてを収納して持ち上げてみた。全然持ち上げられない。両肩を通してサイドボードに掴まりながらやっと立ち上がれた。観ている方は、これで荒野のトレイルを歩けるのだろうかと不安に襲われる。
ただ歩くだけの実話の映画化は難しいのだろう。トレイルを進むに従ってフラッシュバックでシェリルの過去が語られる。夫とは協議離婚したこと。その原因がシェリルにあること。シェリルはだれ彼もなくセックスをするという身持ちの悪さを持っている。そんなシェリルに母の死というショックが重なる。自分を見つめなおす旅が、1600キロを歩くことだった。シェリルはこのトレイルを選んだ。
わたしもかつて登山に熱中したことがあったが、確かに大自然の中に置かれると純粋な心を感じることが出来る。だからといって過去の放埓が一転するのも人それぞれだろう。
シェリルが最初のテントを張る場面では、説明書片手に悪戦苦闘の体たらく。この辺にもシェリルという人間のいい加減さが現れている。新品のものをいきなり持ち出すことはしない。事前の練習をするはずだ。
この映画どうやらアメリカのアウトドア用品メーカーの宣伝臭もする。コンロは、MSR社製。靴はREI社製という具合。
4年と7ヶ月と3日かかった旅が終わった。最後の日、そこに着くまで行き先は分からなかった。そこは「神の橋」。4年後この橋で結婚することに。エンディングのナレーションは、なにかを悟ったようなシェリルだった。
シェリル・ストレイドの原作「WILD」は、ニューヨーク・タイムズでベストセラーを記録。このアメリカ三大長距離自然歩道の一つPCTには、年間300人ほどが挑戦しているらしい。
監督
ジャン=マルク・ヴァレ1963年3月カナダ、モントリオール生まれ。’13「ダラス・バイヤー・クラブ」の監督で、アカデミー作品賞はノミネートだったが、マシュー・マコノヒーが主演男優賞、ジャレッド・レトーが助演男優賞を受賞している。
キャスト
リース・ウィザースプーン1976年3月ルイジアナ州生まれ。’05「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」でアカデミー主演女優賞を受賞。
ローラ・ダーン1967年2月ロサンゼルス生まれ。本作でアカデミー助演女優賞にノミネート。
価格:3,016円 |
わたしに会うまでの1600キロ [ シェリル・ストレイド ] 価格:1,728円 |
タグ:洋画
2016年02月07日
房総半島最南端をぐるっとひと回り
1月にしては3月の暖かさに包まれ陽気な気分になった27日、千葉県館山方面にワンデイ・トリップと洒落込んだ。海の見える房総フラワーラインを南下して、コーヒータイムには淹れたての味を楽しみたいと小型のコンロを持参した。
おそらく今日は、暖かい日差しを受けて岩場に散らばる潮溜まりに気をとられながら、止まっているように見える遥か遠くに行き交う大型船を眺め、空の青さと海の青さに波頭の白さのコントラストが鮮やかな風景が見られるだろう。正にその風景がそこにあった。
いつも悩ましいのはドライブ・コースだ。渋滞を避けたいというのが先ずあって、幹線道路を外すということになる。従って今回も富津館山道路の富浦インターチェンジからひたすら県道、地方道を走り抜けた。ネットのルート検索やカーナビでは表示されない道ということで、交通信号機があっても地名表示板がないとか、また信号機のない交差点などはgoogleのストリートビューで確認するという手間をかけた。これらのコースを走るために、ラリーで使われるようなコマ図を作っている。
大まかなコースは、国道127号線→県道302号線→県道296号線→地方道88号線→安房グリーンライン(紅葉時に賑わう小松寺に立ち寄る)→国道410号線(410号線に入ってすぐに名倉海水浴場がある。その近くの岩場で弁当を広げた)→房総フラワーラインに重なる国道410号線→同じフラワーラインの県道257号線→国道127号線→富浦ICで帰路という計画。
京葉道の蘇我から館山道となり富津竹岡から富津館山道と名前を変えて富浦ICに至る高速道路を1時間足らずで終点の富津ICに到着した。富浦ICを下りると国道127号線に突き当たる。時刻は午前11時過ぎ、その信号を右折すると間もなく道の駅「とみうら」が見えてくる。
観光バスも止まっていてウィークデイでも賑わっている。店内も洒落た雰囲気をかもし出している。店内の階段を下りるとレストランになっていた。「とみうら」のホームページもすっきりとしたもので好感が持てる。ここは見学しただけで次の崖観音に急ぐ。
道の駅「とみうら」のホームページはこちらから。
大福寺境内にある船形山の中腹に浮かぶ朱塗りの観音堂は「崖の観音」と呼ばれ、地元の人達から厚い信仰を受けている寺院だ。国道から県道に入ると車も人も少なくなる。商店もなにかうらぶれた印象を受ける。あらゆる業種の大型店が館山バイパスの国道127号線沿いに集中して、かつての商店は見捨てられたようだ。これは日本全国どこにでも見られる現象だろう。
大福寺の駐車場に乗り入れ本堂に向かうと朱塗りの観音堂を見上げるようになる。なにやら様子がおかしい。朱塗りが足場に囲まれているではないか。なんと工事中ということで、そこまで行けない。早々に引き上げて、安房グリーンラインの出発点へのんびりと向かう。
安房グリーンラインは、白浜町までほぼ一直線の道路で、房総フラワーラインにT字形の交差点で終わる。車の少ない田園地帯と山間部を走るのは、今日のような好天にはカントリー・ミュージックがお似合いだと私は思っているが、道連れのCDには無い。その中のエンゲルベルト・フンパーティングが歌う曲に乗って時速60キロののんびり走行だ。エンゲルベルト・フンパーディンクは、 甘いマスクでバラードを得意としていて「キング・オブ・ロマンス」と称され、トム・ジョーンズとともに1960年代から1970年代にかけて、女性を中心に絶大な人気を誇った。「リリース・ミー」、「ラスト・ワルツ」、「愛の花咲くとき」、「太陽は燃えている」などのヒット曲がある。
いまCDから流れるのは「太陽は燃えているLove Me With All Of Your Heart」だ。そのエンゲルベルト・フンパーディンクも1936年生まれというからもう79歳だ。私は全盛期のフンパーディンクの歌声に酔いしれていた。
その歌声をこちらでどうぞ!
安房グリーンラインの途中に小松寺がある。紅葉の寺としても有名な小松寺は、なかなか古い歴史を持っているようで、「天長8年(831年)慈覚大師により堂塔が建て替えられ、山王権現が祀られる」とあり、全焼して廃墟にもなったらしい。再建したがまた全焼。
現在の小松寺は、古文書等が残っていないため本堂正面の龍の彫刻には「安政二丙辰十一月吉日、相州三浦郡浦賀 彫工 後藤忠蔵橘重武」と彫られている。この銘から、安政2年(1855年)に再建されたと考えられる。 と寺院のホームページにはある。
で、その彫工 後藤忠蔵橘重武という人はどんな人? というわけでネットを検索してみた。ある人のブログに「初代後藤利兵衛橘義光の門人で後藤忠蔵橘重武の作品です。初代後藤義光は房州千倉の出身で神奈川県にも素晴らしい作品を製作しています」との説明があった。写真も掲載されていて見事な彫刻だ。彫刻と言えば、左甚五郎と思うのは近視眼的だと思い知らされた。今後千葉県の寺院では、本堂の彫刻に注目してみよう。
安房グリーンラインと房総フラワーラインが接するT字路から国道410号線に回り込むとすぐに名倉の海水浴場がある。その近くに車を停めた。外に出てみると、風も無く穏やかで暖かな空気に包まれ1月とは思えない陽気にうれしくなる。近畿から九州まで雪に見舞われているのに、ここ千葉の海はあくまでも青く透き通っていた。
ちょうどお昼に頃合の12時半ごろになった。私はあまり外食をしない。高価なレストランなどは別にして、美味しい食べ物に出会ったことがほとんど無い。ある年の残暑の頃、青森県の七戸で買った枝豆が実に美味しかったくらいだ。この枝豆は今でも食べたくなる。豆の匂いと味が忘れられない。
そんなわけで、いつも自家製の弁当とお茶を入れたサーモスのボトルを持参する。遠くの沖合いを航行する大型船がほとんど動かないように感じるが、目を離してしばらくして戻すと位置が変わっている。それを見てやっぱり動いているんだと納得する。
食事中、同行のパートナー妻が言う。「お弁当のご飯って本当に美味しいわね。安いお米だけど粒が光っているよね。どうしてだろう?」そうなんだ。どうしてか知らないが確かに美味しい。
食後にコーヒーを淹れた。持ってきたアメリカのメーカーMSRの750グラムと軽量のコンロだ。ずいぶん昔に買った代物。でも、十分役に立っている。ただ、使用する燃料がホワイト・ガソリンで高価なことが難点と言えば難点。しかし、火力は強いし風防も付いているからアウトドアにはぴったりだ。登山をするには必携といえる。雰囲気という点でもカセット・コンロを代用する味気なさは無い。プレ・ヒートしてごうごうと燃える音には野生的な色合いもある。
野島崎灯台に立ち寄った。房総半島最南端に位置する八角形の大型灯台。「日本の灯台50選」にも選ばれ、国の登録文化財でもある。太平洋戦争では大きな被害を受けたらしい。正に目の敵にされたんだろう。
旅館や土産物屋が並ぶ国道410号線沿いの海側に駐車場がある。黄色く変色した冬枯れの芝生を貫く遊歩道が先端に伸びている。灯台は冬の日差しを浴びて白く輝いていた。灯台は登れるようになっていて、多くの人が眺めを楽しんでいた。地球が丸く感じるんだろうか。 と目をこらして見た。気のせいか丸かったようだ。
国道410号線を南下すると根本キャンプ場のバス停とその前にあるトイレが見えてくる。このあたりは強風のとき海砂が道路に堆積して車の運転には注意が必要だ。
まだまだドライブは続く。国道410号線から県道257号線に左折する。第1フラワーラインとも言われ、道路両脇の黄色く染まった菜の花が早春を告げている。このまま行くと洲崎(すのさき)灯台をかすめて大きく右に回り館山方面へとつながる。今回は洲崎灯台周辺はパス。早々に帰路につく。
ドライブとなれば食事やおやつが気になるところ。私が持参したのは、自家製弁当、お茶を入れたサーモス、コーヒーを沸かすコンロ、おやつにチロルチョコレート・コーヒーヌガーとクリームヌガー、それに森永キャラメル。あとガムを少々。
まずサーモス、私のはいささか年代物ではあるが実用に不足は無い。同じ形で進化したのが売られているようだ。
アマゾンで検索すると、使用感良、蓋つきがよいとのこと。なお、アマゾンの価格は4,850+送料540円だった。
コンロも同じ形で進化版が売られている。
MSRウィスパーライト・インターナショナル(燃料ボトルは別売り)
世界中のバックパッカーや登山家から支持されている一品。何も彼らだけがユーザーじゃない。私たちもチョットしたピクニックにも使いたい。断然、充実した時間が過ごせることは確実。特に軽量なところは登山にぴったり。
おやつのチロルチョコレート・ヌガーが私は大好きで、近辺のスーパーマーケットやコンビニではお目にかかれない。取り寄せしかない。森永キャラメルは、どこにでも手に入るのでお近くでどうぞ!
そしてドライブの雰囲気に欠かせないのが音楽。エンゲルベルト・フンパーディンクは如何でしょうか!
千葉県館山市観光協会のホームページはこちら
おそらく今日は、暖かい日差しを受けて岩場に散らばる潮溜まりに気をとられながら、止まっているように見える遥か遠くに行き交う大型船を眺め、空の青さと海の青さに波頭の白さのコントラストが鮮やかな風景が見られるだろう。正にその風景がそこにあった。
いつも悩ましいのはドライブ・コースだ。渋滞を避けたいというのが先ずあって、幹線道路を外すということになる。従って今回も富津館山道路の富浦インターチェンジからひたすら県道、地方道を走り抜けた。ネットのルート検索やカーナビでは表示されない道ということで、交通信号機があっても地名表示板がないとか、また信号機のない交差点などはgoogleのストリートビューで確認するという手間をかけた。これらのコースを走るために、ラリーで使われるようなコマ図を作っている。
大まかなコースは、国道127号線→県道302号線→県道296号線→地方道88号線→安房グリーンライン(紅葉時に賑わう小松寺に立ち寄る)→国道410号線(410号線に入ってすぐに名倉海水浴場がある。その近くの岩場で弁当を広げた)→房総フラワーラインに重なる国道410号線→同じフラワーラインの県道257号線→国道127号線→富浦ICで帰路という計画。
京葉道の蘇我から館山道となり富津竹岡から富津館山道と名前を変えて富浦ICに至る高速道路を1時間足らずで終点の富津ICに到着した。富浦ICを下りると国道127号線に突き当たる。時刻は午前11時過ぎ、その信号を右折すると間もなく道の駅「とみうら」が見えてくる。
観光バスも止まっていてウィークデイでも賑わっている。店内も洒落た雰囲気をかもし出している。店内の階段を下りるとレストランになっていた。「とみうら」のホームページもすっきりとしたもので好感が持てる。ここは見学しただけで次の崖観音に急ぐ。
道の駅「とみうら」のホームページはこちらから。
大福寺境内にある船形山の中腹に浮かぶ朱塗りの観音堂は「崖の観音」と呼ばれ、地元の人達から厚い信仰を受けている寺院だ。国道から県道に入ると車も人も少なくなる。商店もなにかうらぶれた印象を受ける。あらゆる業種の大型店が館山バイパスの国道127号線沿いに集中して、かつての商店は見捨てられたようだ。これは日本全国どこにでも見られる現象だろう。
大福寺の駐車場に乗り入れ本堂に向かうと朱塗りの観音堂を見上げるようになる。なにやら様子がおかしい。朱塗りが足場に囲まれているではないか。なんと工事中ということで、そこまで行けない。早々に引き上げて、安房グリーンラインの出発点へのんびりと向かう。
安房グリーンラインは、白浜町までほぼ一直線の道路で、房総フラワーラインにT字形の交差点で終わる。車の少ない田園地帯と山間部を走るのは、今日のような好天にはカントリー・ミュージックがお似合いだと私は思っているが、道連れのCDには無い。その中のエンゲルベルト・フンパーティングが歌う曲に乗って時速60キロののんびり走行だ。エンゲルベルト・フンパーディンクは、 甘いマスクでバラードを得意としていて「キング・オブ・ロマンス」と称され、トム・ジョーンズとともに1960年代から1970年代にかけて、女性を中心に絶大な人気を誇った。「リリース・ミー」、「ラスト・ワルツ」、「愛の花咲くとき」、「太陽は燃えている」などのヒット曲がある。
いまCDから流れるのは「太陽は燃えているLove Me With All Of Your Heart」だ。そのエンゲルベルト・フンパーディンクも1936年生まれというからもう79歳だ。私は全盛期のフンパーディンクの歌声に酔いしれていた。
その歌声をこちらでどうぞ!
安房グリーンラインの途中に小松寺がある。紅葉の寺としても有名な小松寺は、なかなか古い歴史を持っているようで、「天長8年(831年)慈覚大師により堂塔が建て替えられ、山王権現が祀られる」とあり、全焼して廃墟にもなったらしい。再建したがまた全焼。
現在の小松寺は、古文書等が残っていないため本堂正面の龍の彫刻には「安政二丙辰十一月吉日、相州三浦郡浦賀 彫工 後藤忠蔵橘重武」と彫られている。この銘から、安政2年(1855年)に再建されたと考えられる。 と寺院のホームページにはある。
で、その彫工 後藤忠蔵橘重武という人はどんな人? というわけでネットを検索してみた。ある人のブログに「初代後藤利兵衛橘義光の門人で後藤忠蔵橘重武の作品です。初代後藤義光は房州千倉の出身で神奈川県にも素晴らしい作品を製作しています」との説明があった。写真も掲載されていて見事な彫刻だ。彫刻と言えば、左甚五郎と思うのは近視眼的だと思い知らされた。今後千葉県の寺院では、本堂の彫刻に注目してみよう。
安房グリーンラインと房総フラワーラインが接するT字路から国道410号線に回り込むとすぐに名倉の海水浴場がある。その近くに車を停めた。外に出てみると、風も無く穏やかで暖かな空気に包まれ1月とは思えない陽気にうれしくなる。近畿から九州まで雪に見舞われているのに、ここ千葉の海はあくまでも青く透き通っていた。
ちょうどお昼に頃合の12時半ごろになった。私はあまり外食をしない。高価なレストランなどは別にして、美味しい食べ物に出会ったことがほとんど無い。ある年の残暑の頃、青森県の七戸で買った枝豆が実に美味しかったくらいだ。この枝豆は今でも食べたくなる。豆の匂いと味が忘れられない。
そんなわけで、いつも自家製の弁当とお茶を入れたサーモスのボトルを持参する。遠くの沖合いを航行する大型船がほとんど動かないように感じるが、目を離してしばらくして戻すと位置が変わっている。それを見てやっぱり動いているんだと納得する。
食事中、同行のパートナー妻が言う。「お弁当のご飯って本当に美味しいわね。安いお米だけど粒が光っているよね。どうしてだろう?」そうなんだ。どうしてか知らないが確かに美味しい。
食後にコーヒーを淹れた。持ってきたアメリカのメーカーMSRの750グラムと軽量のコンロだ。ずいぶん昔に買った代物。でも、十分役に立っている。ただ、使用する燃料がホワイト・ガソリンで高価なことが難点と言えば難点。しかし、火力は強いし風防も付いているからアウトドアにはぴったりだ。登山をするには必携といえる。雰囲気という点でもカセット・コンロを代用する味気なさは無い。プレ・ヒートしてごうごうと燃える音には野生的な色合いもある。
野島崎灯台に立ち寄った。房総半島最南端に位置する八角形の大型灯台。「日本の灯台50選」にも選ばれ、国の登録文化財でもある。太平洋戦争では大きな被害を受けたらしい。正に目の敵にされたんだろう。
旅館や土産物屋が並ぶ国道410号線沿いの海側に駐車場がある。黄色く変色した冬枯れの芝生を貫く遊歩道が先端に伸びている。灯台は冬の日差しを浴びて白く輝いていた。灯台は登れるようになっていて、多くの人が眺めを楽しんでいた。地球が丸く感じるんだろうか。 と目をこらして見た。気のせいか丸かったようだ。
国道410号線を南下すると根本キャンプ場のバス停とその前にあるトイレが見えてくる。このあたりは強風のとき海砂が道路に堆積して車の運転には注意が必要だ。
まだまだドライブは続く。国道410号線から県道257号線に左折する。第1フラワーラインとも言われ、道路両脇の黄色く染まった菜の花が早春を告げている。このまま行くと洲崎(すのさき)灯台をかすめて大きく右に回り館山方面へとつながる。今回は洲崎灯台周辺はパス。早々に帰路につく。
ドライブとなれば食事やおやつが気になるところ。私が持参したのは、自家製弁当、お茶を入れたサーモス、コーヒーを沸かすコンロ、おやつにチロルチョコレート・コーヒーヌガーとクリームヌガー、それに森永キャラメル。あとガムを少々。
まずサーモス、私のはいささか年代物ではあるが実用に不足は無い。同じ形で進化したのが売られているようだ。
アマゾンで検索すると、使用感良、蓋つきがよいとのこと。なお、アマゾンの価格は4,850+送料540円だった。
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コンロも同じ形で進化版が売られている。
MSRウィスパーライト・インターナショナル(燃料ボトルは別売り)
世界中のバックパッカーや登山家から支持されている一品。何も彼らだけがユーザーじゃない。私たちもチョットしたピクニックにも使いたい。断然、充実した時間が過ごせることは確実。特に軽量なところは登山にぴったり。
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おやつのチロルチョコレート・ヌガーが私は大好きで、近辺のスーパーマーケットやコンビニではお目にかかれない。取り寄せしかない。森永キャラメルは、どこにでも手に入るのでお近くでどうぞ!
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そしてドライブの雰囲気に欠かせないのが音楽。エンゲルベルト・フンパーディンクは如何でしょうか!
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