2016年06月19日
2-3. 板締め和紙:板締め染め
板締めって・・・
前回と前々回で板締め和紙の手法について少し慣れてきたけど、板締めって板で折り紙の水気を絞ることじゃないような・・・
教本『ふしぎ染めの世界』に書いてある板締め和紙の方法でもいいけど・・・なんかイメージがチガウ。
あらためて、折り紙のサイズに切った板で締めながら染色してみる。
(結果的に)板締め染色テスト
板で締めながら染色するときに、染色方法は前回テストしたB 浸け染めー1 セミドライでいけるだろうと思った・・・のだけど。
@ 板締めーセミドライ
意外・・・染まりが悪い・・・
もっと長い時間染色液につけておかないといけないのだろうか・・・と思いながら、比較のためにA 板締めードライをやってみる。
A 板締めードライ
ちょっと違うけど・・・こっちの方が近いような・・・
和紙の水気を絞る行程が必要なくなるので楽だし、染まり具合も理想の方向に近い。
これを基本にしていくつか試してみる
板締め和紙染色
(1)正三角形折り
(テスト1) ふと、思いついて板締めしたまま水を吸わせてから染色してみる。
正三角形折りの頂点の一つを水につけてから青の染色液で染め、他の一つの頂点はドライのまま緑の染色液で染めた。
これかなっ!
水色で染まっている模様が求める形に近い。
(テスト2) 確認のために再度、二つの頂点共に水につけてから染色する。
いい感じだけど、シャープすぎるか。
板を締める強さの問題か、水を吸わせる量(時間)の問題か、染色液を吸わせる量(時間)の問題か・・・
(テスト3) 頂点ではなく辺も同様に染めてみる。
なるほど、おもしろい。
(テスト4) 続いて、3頂点全部に同じ染色を施す。
う〜ん・・・均一な染まり(模様)にするのにはまだまだ改良の余地があるということだな。
(2)二等辺三角形折り
(テスト5) 続いて二等辺三角形折りでも同様の染色方法で模様を描いてみる。
まずは2つの鋭角な頂点にそれぞれ異なる2色(赤と緑)で染色する。
(テスト6) 次に直角と鋭角の一つにそれぞれ異なる2色(青と緑)で染色してみる。
なるほど、似たような感じだけどちょっと違うか。
(テスト7) 辺を染めたらどうなるのかも試してみる。
あれっ? 結構複雑な感じに・・・というより、なぜ場所によって形が全然違うのだろう?
でも、こういう模様の出方の変化は嫌いではないのでかえって面白く感じられる。
(3)四角形折り
(テスト8) 四角形折りもためしてみる。
単純に格子模様にすればよかったかな。
(4)ふしぎ折り
(テスト9) 最後にふしぎ折りを染めてみる。
ちょっと変わったことをしたくて二つの頂点に異なる2色(赤と青)を重ねて染めてみる。
これはこれで面白い。
まとめ
思いついたことをなんとなくやっているのでまとまりに欠けるが、得られる情報は多かった。
いくつも色を用いるよりも単色で描く模様の変化やバリエーションと均一性のバランスに重きをおいた方が面白いかもしれない。
均一な模様を得るためにはまだまだ改良の余地があるが、この方向で経験を積めば思い描く模様を描けるようになる気がしてきた。
今回も写真を取るときに紙を広げただけで撮っているので折り目が模様として残っているが、折り目を無くしたら見える模様の印象がどう変わってくるかも調べた方がよかったかもしれないが。
アイロンをかけるのか?スチーム?水で濡らす?板張りで乾燥させた方がいい?色は滲んだり落ちたりしないのかな?・・・折り目を取るだけでも考えることは多い。
では、またヾ(。・ω・。)ノ
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