2016年05月08日
1-1. 墨流し:初めての墨流し
『墨運堂 カラー墨流しセット』
片岡義男の『彼らと愉快に過ごす』の装丁にマーブリングが使われている。
こんなマーブリングをしてみたいっ!
深く考えずにAmazonで「マーブリング」を検索して『墨運堂 カラー墨流しセット 15630 教本付』というのを見つけた。
このセットの教本『墨運堂 本 ふしぎ染めの世界 35007 56p/A5』でお勉強すると...
この小冊子の中でマーブリング、マドレー、板じめなどをふしぎ染めと名付けて色々な染色方法の提案がなされていて大変興味深い。
でも、この本でのマーブリングは日本伝統の墨流しのことを示していて、このセットでは『彼らと愉快に過ごす』の装丁に見られる様な欧風のマーブリング模様を作ることはできないらしい。
もう少し勉強してから購入するべきだったなと思いながら、墨流しや板じめも面白いかもと思い直してやってみることにする。
墨流し@『墨運堂 カラー墨流しセット』
『墨運堂 カラー墨流しセット』には『墨運堂 彩液 マーブリング 6色セット 15620』が入っていて、その中に彩液が6色と簡単な説明書とフロート紙がついている。
では、説明書に沿って順に方法を見てみます。
1. 付属のバッドを中性洗剤で洗って水を入れる
2. 彩液を落とす(3つの方法)
今回彩液を落とす3つの方法についてどの方法がいいか調べる。
2-1. 水に浮かべたフロート紙に彩液を直接ドロップする
2-2. 彩液を綿棒につけて水面に触れる
2-3. 彩液を筆につけて水面に触れる
3. 模様を作る
3-1. 割り箸などで水面の彩液を静かに動かす
3-2. 静かに息を吹きかけて模様を動かす
4. 紙に写し取る
5. 紙を引き上げて新聞紙に挟んで余分な水分を除いたあと自然乾燥
彩液を落とす(3つの方法)
2-1. 水に浮かべたフロート紙に彩液を直接ドロップする
フロート紙を浮かべて赤の彩液を落としたら一気に広がってフロートがスーって移動する・・・
思っていたよりダイナミックな動き。
この方法だと液量を調節するのは難しいだろうなぁ
ところでこのフロート紙には裏表があるんだろうか?
2滴目にオレンジをフロート紙しにゆっくり乗せてみたら今度は紙上に乗ったままで流れない。
あ、フロート紙の説明に「一度水に沈め浮き上がったフロート紙の上に液を一滴ずつ落としてください」て書いてある…失敗失敗。
フロートを沈めてから使うと何かいい感じになってきた。
あれっ、緑の彩液が広がらないで沈んでる…なんか難しいな。
とりあえず6色を順番に全部落としてみて…
フロートは取り除いて
お箸でグルグルゆっくり動かして
・・・何か黒の彩液が沈んでっているんだが・・・大丈夫か?
急いで紙に写して…、う、失敗してるっぽい。
今回は『墨運堂 板締和紙』をB6くらいの大きさに切って使ってるけど…つるつるの面と(滑面)とざらざらの面(粗面)のどっちを使ったほうがいいんだろう。
で、一応・・・初墨流しできまし・・・たか?・・・なんかひどいな・・・全然うまく拾えてない。
黒があると模様がしまって見えるけど、下手に使うと汚く見えるので難しいな…
白か透明があるとバランスが取れていいんだけど。
写した後の水はこんな感じでちょいと汚い。
色が薄くなるけど2度目も写せると書いてあったのでやってみると…
こんな感じ
ん〜悪くは無いけど…やっぱりちょっと薄いね。
やってみて気になる点としては、水面を動かすとき箸の先がバット底の凸凹に引っかかって水面の像を崩す。
バットの底はフラットなものの方が良いなあ。
2-2. 彩液を綿棒につけて水面に触れる
次は彩液を落とす方法の2つ目で綿棒を使って彩液を落としてみます。
バットの6つのウェルにそれぞれ6色の彩液を入れて。
乾いた綿棒に赤の彩液をつけてから水面に触れても・・・ほとんど液が流れ出ない…液が足りなかったか…
綿棒を水で濡らし、少し拭いてから彩液につけるとほどよく彩液が水面に広がる。
綿棒を水面に付けている時間と彩液を付け足す回数で水面に広がる液量をある程度は調節できる。
少なくともフロート紙を使ったドロップ式よりは調節できる。
ぐるぐるかき混ぜて
転写すると
・・・また失敗しちまった・・・
紙に写してみるとドロップ式よりも色が弱いように思う。
2回目をすぐにやるとこんなに薄いし、1回目で写し取った部分が四角く抜けて見えるので2回目を写す方法は良くない。
2-3. 彩液を筆につけて水面に触れる
続いて彩液を落とす方法の3つ目で筆でやってみます。
セットに筆が付属しているのだけど、新しい筆をおろすのが面倒なので手持ちの筆を使う。
細筆でなので調節しやすい
ちょっと工夫をして色を置いてみたりして。
お箸でぐるぐるやってから写すと
こんな感じ・・・ちょっと泡が入ったけどこれまでよりはマシ。
筆なら彩液の滴下場所もピンポイントで調節できるのでやりやすい。
筆の大きさと時間で彩液の保持量も調節できるし
もっと大きなバットを使うなら筆も大きの使うといいだろうし。
まとめ
@ ドロップ式が一番発色が強い
A ドロップ式、綿棒、筆では筆が1番自由度が高く調節しやすい
B 筆の種類を変えてみても面白いかもしれない
C 2回目を写す事はあまり考えない方がいいかもしれない
D 水面の像を写し取るのにもっと腕を磨かないと…
E 色の種類、色の順番、彩液量の調節、像の動かし方と…調節できるパラメーターは多い
とりあえず、こんなとこかな。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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