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2016年05月15日
1-2. 墨流し:紙による違い
紙による違いってどれくらい?
前回はじめての墨流しで、紙は『墨運堂 板締和紙』1種類のみを使った。
『墨運堂 板締和紙』はツルツルした面(滑面)とザラザラした面(粗面)で墨流し模様の見え方が少し違って見えた。
紙が違うと模様の写し取られ方や紙の扱い方に違いが出るか試してみる。
OA用紙
今回使用するのは次の5種類
1 KOKUYO 『KB用紙』
2 墨運堂『Hyper OA用和紙 墨染』
3 KOKUYO 『厚紙用紙』
4 KOKUYO 『和紙』
5 OA和紙 『華』
1 KOKUYO 『KB用紙』
裏表の別なし
前回のことを踏まえ今回は彩液を全て筆で置いている。
前回やらなかった3-2の模様の作り方もやってみた。
3. 模様を作る
3-1. 割り箸などで水面の彩液を静かに動かす
3-2. 静かに息を吹きかけて模様を動かす
バットが小さすぎるのか、コツを掴んでいないためか息を吹きかけてうまく水面の動きを調節することができなかった。
ストローを使うと直線的な流れを調節できることがわかった。
もっと大きな水面なら息を吹きかけたり団扇で風を送ったりといった方法をとっても水面の動きに異なる効果を出せるかもしれない。
(結果)発色は普通。紙を水面につけるとヘリが少し反る。
2 墨運堂『Hyper OA用和紙 墨染』
滑面と粗面がある
(滑面)
(粗面)
(結果)
(滑面) 紙に液が浸透する。発色は良い。
(粗面) 滑面とほぼ同じ。
3 KOKUYO 『厚紙用紙』
裏表の別なし
(結果)紙が反りやすい。水分を吸収してるようには見えない。発色も良くない。
厚紙なら大きな紙で転写するときに扱いやすいかと思ったがそんなに簡単じゃなかった。
4 KOKUYO 『和紙』
裏表がある
(表:滑面)
(裏:粗面)
(結果)
(表:滑面) 発色があまり良くない。紙が少し反り返る。
(裏:粗面) 表面に同じ。
5 OA和紙 『華』
4の KOKUYO 『和紙』と見た目は同じ紙。
(表:滑面)
(裏:粗面)
(結果)ほぼ4の KOKUYO 『和紙』と同じ。
はがき用紙
続いて、解説書(『墨運堂 本 ふしぎ染めの世界 35007 56p/A5』)でハガキを使うような記述があったのでハガキでも試してみる。
ハガキは性質の異なる次の3種類。
@『FUJIFILM プリンター用紙 画彩 光沢仕上げ 紙ベース はがき』
A『ELECOM スーパーファイン紙 両面 特厚 はがきサイズ』
B『EPSON PMマットハガキ』
@『FUJIFILM プリンター用紙 画彩 光沢仕上げ 紙ベース はがき』
紙面が彩液を弾きやすく、水分を除くために新聞で抑えたときに色そのものが取れた、よくない。
A『ELECOM スーパーファイン紙 両面 特厚 はがきサイズ』
悪くないと思う、紙が反りやすい。
B『EPSON PMマットハガキ』
発色が良い、ここまでで最高か、色保持性も高い、紙は反りやすい。
まとめ
紙の種類によってこんなに差が出るとは思ってなかった
OA用紙の中では(2)墨運堂『Hyper OA用和紙 墨染』がもっとも染まりが良かった
また、ハガキ用紙ではB『EPSON PMマットハガキ』がもっとも良い発色性を示した。
@『FUJIFILM プリンター用紙 画彩 光沢仕上げ 紙ベース はがき』
A『ELECOM スーパーファイン紙 両面 特厚 はがきサイズ』
B『EPSON PMマットハガキ』
発色が違うと出来上がった像の印象が全く違う。
発色の違いを理解して紙を使い分ける必要があるかと思う。
また、概して厚紙は反りやすく、紙の扱いが難しい。
こんなところかな。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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