平たくいえば、つばを飛ばし合う、つばを顔に掛け合うことをしないことだ。
飲食や会議など全てに共通するのはこれだけ。
つばさえ飛ばし合わなければ飲食店だって感染リスクが高いはずがない。
記事にもあるように、
飛沫を出さないように、浴びないように、大勢で密に集まらないようにという対策をしていれば、そのまま予防になります。
ということ。
ようするにつばを浴びない、出さないことが感染対策。
新型コロナウイルスの対策について、誰もが理解していないから公園で飲めばいい、バーベキューなら大丈夫とか訳のわからない場所で判断して、本質であるつばを浴びないこと、つばをばら撒かないこと、に意識がいかないのが日本のお粗末な現状なのだ。
政府がきちんと情報発信しないのが間違い。
飛沫を交わす行為はハイリスクです。
そもそも3密なんて訳のわからないキーワードが全ての誤解のもとだ。
Yahoo!より、
新型コロナウイルス蔓延で危機的状況の岡山!危機感を覚えにくい原因は?医療現場の実際は?
薬師寺泰匡 | 救急科専門医/薬師寺慈恵病院 院長
5/9(日) 22:34
https://news.yahoo.co.jp/byline/yakushijihiromasa/20210509-00237066/
記事より、
岡山県の新型コロナウイルス感染者数が増え続け、ついに直近1週間における10万人あたりの感染者数が、大阪、兵庫、福岡に次いで全国4位になりました(5月9日現在)。
(NHK特設サイト: https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/#latest-weeks-card)
大型連休前には患者の増加傾向を感じ取っており、このまま行くと連休明けに大変なことになると思っていました。県からは当院へもコロナ病床増床依頼が来て、今増床しておかねば間に合わないと考え、酸素の配管工事などを行い、連休前に体制構築をし直していたところです。結果、連休中にその病床は埋まりました。1週間で様相は激変しました。直近の情報を共有し、突如危機的状況に見舞われた背景、これからの行動についてまとめます。
一年前、街はとてつもない危機感で溢れていました。マスクが買えなくなるほど感染対策に注力し、外出もしないので病気にも怪我にも見舞われず、救急搬送も減少していました。ところが、徐々にその危機感は薄れていきます。何回か波が訪れましたが、岡山県においては患者数が急増することはなく、諸外国の状況や、国内で危機的状況となっている大阪などの状況を、別世界の出来事のように思っていた人もいたでしょう。飲み会をしても感染が広がることはなく、比較的通常通りの生活が送れていました。そこにウイルスが入り込んできたので、防御が間に合わなかったという部分が大きいのかと思います。改めて、飛沫感染を起こさないような努力が必要であると考えます。
先日、米国CDC(疾病対策予防センター:Centers for Disease Control and Prevention)が新型コロナウイルスの感染経路について、新たな見解を公表しました。エアロゾルを吸入することによる感染を表に出してきた感じです。
CDCが5月7日時点で提示した感染経路は次の3つです。
@感染性ウイルスを含む非常に微細な飛沫やエアロゾル粒子を含む空気を吸い込む
A呼気中の飛沫や粒子に含まれるウイルスが、露出した粘膜に沈着する(咳を浴びたり)
Bウイルスを含む呼吸器系の呼気液で汚れた手で粘膜に触れたり、ウイルスに汚染された無生物の表面に触れたりする
(CDCのHP: https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/science/science-briefs/sars-cov-2-transmission.html)
@の感染経路は、感染リスクは感染源から1-2m以内で最も高くなるとされるものの、言っていることはほぼ空気感染です。どこで感染するかわからないし、どうにもこうにも立ち向かえないという絶望感も持った人もいるかもしれません。
ただ、これにより我々がすることはほぼ変わりません。飛沫を出さないように、浴びないように、大勢で密に集まらないようにという対策をしていれば、そのまま予防になります。当然やっているけれど、感染者が増え続けており、本当にやっていることに効果があるのかという疑念もよく聞きます。ですが、これらハイリスクな環境に身を置いてしまう人たちがまだいます。
ここのところ私が関わった患者さんについては、感染経路となるリスク行為を特定できることがほとんどです。個々を特定できるような情報はお知らせできませんが、例えば、友人と何人かで遊んだ、友人と鍋をした、カラオケパーティをした、ダンス会に参加した、遠方から来た家族や親族と食事をした、などです。そして、家庭に持ち込んで、家族みんなでコロナに感染してしまうのです。さらに感染した高齢の家族が施設のショートステイを利用すれば、施設に広めることになります。
飲食店でのクラスタが発生していないから、飲食は原因になっていないのではないかとか、カラオケクラスタが発生していないからカラオケはそこまでリスクにならないのではという懐疑的な声も聞かれ始めています。しかし、これまで同様に飛沫を交わす行為はハイリスクです。家庭内感染が主たる感染経路だから、対策のやりようがないということもよく言われるのですが、持ち込むに至るハイリスクな行為を家族の誰かがやらない限り、家庭内に持ち込まれることはないです。ウイルスは自然発生するものではないので。
正念場でやるべきこと
この危機的状況を乗り切るために
・無防備な状態での多人数への接触を避けて過ごす
・いつも会わない誰かと会った場合、潜伏期間である数日〜14日程度は、自分は感染者であると思って過ごす
・リスキーな行為に関わった場合、家の中でもマスクと手洗いを徹底する様に心がける
個食や黙飲黙食が推奨されていますが、こうしたことを徹底して感染した人というのはまだ少数派です。飲食店の時短要請をしても、アルコールの提供を禁止しても、飛沫を交わさないという根本的な目標を達成しないことには、飲食店をスケープゴートにして、何か対策をした気になってしまうだけになります。ハイリスクな行為をする人が少しでも減れば、ずっと強固な感染対策を取り続けている人も報われます。
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