これはどんな時にでもだ。
基本的に一般人が踏切に遮断機が下りた中で立ち入るのは法律違反だ。
例外として人命救助は確かにある。
だが、4人がみんな死んでいた可能性もある。
見事な連携プレイどころか、4人とも巻き添えで死亡。運転手は自殺ということにもなりかねなかった。
Yahoo!より、
高校生4人が見事な連携プレー!踏切内で立ち往生の老夫婦を救出
5/30(木) 20:38配信 日テレNEWS24
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190530-00000410-nnn-soci
記事より、
・木村真夏輝さん(17)「(高齢男性が)倒れていたのを起こして、そのまま座り込んでしまって。『助けなきゃ』という感じで、何も考えてなかった」
・高校3年生の生徒4人は、踏切で転倒した男性を、電車が来る直前、間一髪で救助した。
・「大変ありがとうございました」(埼玉・春日部警察署)
・警察から感謝状を受けとった福田隆乃介さん(17)、木村真夏輝さん(17)、岡村和馬さん(18)、西脇海斗さん(17)の4人。救助には、高校生らの迅速な連携プレーがあったという。
・現場は、東武伊勢崎線の一ノ割駅近くの踏切。車は通れない、小さな踏切だ。事故が起きたのは今月11日の午後3時半頃で、高校生4人が自転車で下校中のことだった。
・木村真夏輝さん(17)「(踏切が)鳴る前に(高齢夫婦と)すれ違ったのは気付いたんですけど、そのまま行ったらガシャンと音が聞こえて」
・4人が踏切の方向を振り返ると、そこには線路内に倒れた高齢男性と、隣であわてふためく高齢女性の姿が…。しかもその時、遮断機が下がってきた。4人は自転車を置き、踏切に走ったという。そして、1人が即座に非常ボタンを押した。
・その後、4人で遮断機をくぐり、2人がかりで男性を外に運び出し、残り2人で自転車を外に出した。また、電車は踏切の100メートルほど手前で停止し、けが人も出なかった。
・4人で通る、見慣れた踏切。とっさの出来事でもすぐに手分けして救助することができた。高齢男性の妻は──
・見事な連携で事故を未然に防いだ高校生。そこには、4人の友情があった
死んでもいい。何も考えていなかったという行動が賞賛される異常さ。
人命救助は確かに法律違反の例外だが、それを礼賛するのは別の話だ。
高齢者の夫婦の命よりも若い高校生の命の方が一般的には高いのは事実だ。
法律はもちろん、経済学もきちんと学んでほしい。
参考)カナコロより、
横浜線踏切事故から学ぶべきものは
社会 神奈川新聞 2013年10月05日 11:30
https://www.kanaloco.jp/article/entry-42042.html
記事より、
・横浜市緑区の踏切で、倒れていた男性(74)を助けようとした会社員村田奈津恵さん(40)=同区台村町=が電車にひかれて亡くなった事故で、安倍晋三首相は「勇気をたたえる」として書状を贈ることを決めた。県と横浜市も知事と市長の名で「感謝状」を贈るという。弔意を示すことはあり得るだろう。しかし、命が失われた事故を美談にすることで、大切なものが見落とされるのではないか−。そう感じている人もいる。
・鉄道各社は「人の立ち入りを見つけたら、非常ボタンを押してほしい」と口をそろえる。「社員であってもまずは電車を止めるための行動を取る。『どうして助けないんだ』と思うかもしれないが」。電車を止め、あるいは少しでも速度を落とすことで衝突によるダメージを減らすことができるからだ。
・線路内にいる人を助けようとするより、非常ボタンを押す方が早くできる。だが、男性は「今はそういうことを口にすれば、ひどい人と言われそうなタイミング。美談としてエスカレートしていくのが怖い」とも感じる。「『線路に入らないで』とは言えても『人を助けないで』とは言えない。危険だから助けに入ることは絶対に禁止、と伝えていくしかない」
・01年1月、JR山手線新大久保駅のホームから転落した男性を助けようと、居合わせた韓国人留学生とカメラマンが線路に飛び降りた。救助は間に合わず、3人とも死亡した
このように、危険な行為だから派手で見栄えはするのだが成功する確率は半々程度のものだ。
この報道を知り、助けに入らないと勇気がない、見捨てることだと考えて多くの高校生が同じように危険な行動をすれば、どんどん助けようとした高校生たちが死んでいくことは間違いない。
表彰するにしても、今回のケースは非常停止ボタンを押したところまでにするのがまともな大人というものだ。
結果だけで評価したら、物事は悪い方向にしかいない。
マスコミも同罪だ。
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