マスコミも、意味不明のままに記録的防風などという言葉を使っていたが、記録的って何?
Yahoo!より、
記録的暴風 各地で被害 台風 昼前には北海道東部へ
10/1(月) 6:29配信 Fuji News Network
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20181001-00402082-fnn-soci
記事より、
・台風の接近にともない、1日朝は、関東を中心に記録的な暴風となった
・東京都心でも39.3メートルと、10月としては、1937年の統計開始以来、最も強い風が吹いた
気象庁は気象予報などの発表に際して細々と用語を決めている。
だが、記録的とは?ということで調べてみると以下にあるものが該当するようだ。
参考)気象庁 用語
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html
風に関しては、
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kaze.html
これを見ると、
・猛烈な風 風速がおよそ30m/s以上、または最大瞬間風速が50m/s以上の風
といった定義もきちんとされている。
しかし、猛烈な風って言葉は聞かなかったような気がする。
更に、記録的で気象庁のページを調べてみると、
予報用語改定案 というPDF
https://www.jma.go.jp/jma/press/0703/29b/yougo_henkou.pdf
といものがあって、この中に、
豪雪の説明として、
重大な
災害をもたらすような大雪。
大雪注意報・警報のような明確な定義はないが、運用上は次に示すような一連の大雪を一応の目安とする。
a)「豪雪地帯」を含む複数の府県予報区にわたりおよそ2日間以上続く大雪警報基準の雪。
b)「豪雪地帯」を含む単一の府県予報区で数日にわたり大雪が降り、積雪が記録的(たとえば、その地域の歴代1〜3位)となったとき。
とあることから、
記録的=例えば、その地域の歴代1から3位となる観測値となる
ことを指すのだと推測される。
しかし、せっかく用語を定義しているのに、猛烈な風などと言わずに、記録的な暴風のように言葉を作ってしまうのは、相変わらず気象庁の発表というのはその時々で適当に担当者レベルで勝手に造語をして、かえって一般の人からはわかりにくくなっていると言わざるを得ない。
わざわざ良い不明な言葉を軽々しく使うことは大きな問題だ。
そもそも、記録的暴風などと言わずに、
歴代3位までに入るようなレベルの猛烈な風
と言えば良いわけで、全く理解しがたい。
参考)気象庁のページより、
https://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/103_01_662_20180930143640.html
平成30年 台風第24号に関する関東甲信地方気象情報 第10号
平成30年9月30日23時36分 気象庁予報部発表
(見出し)
台風第24号は、強い勢力で東海地方を北東に進んでおり、10月1日未明
にかけて関東甲信地方に最も接近する見込みで、記録的な暴風となるおそれ
があります。暴風、うねりを伴った高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川
の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
このように、記録的な暴風という表現が強いものだと考えて使っているのだろうが、きちんと用語に基づいて情報を発信する必要がある。
もし、平易にという配慮だと強弁するなら、記録的なとはどういうことかをきちんと説明して使う必要がある。どうにでも読めるような表現は伝わるどころか混乱しか招かない。
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