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2024年01月14日

海と山と家B

海と山と家@
海と山と家A

ということでタイトルの話になるのですが、
山でも後継者問題や従事者の減少があるようです。
海の仕事はおそらく途絶えることはないでしょうし、いずれまた漁業をする人は現れるでしょう。
しかし山の場合は採算性が少ないため難しそうです。

今話題になってきている後継者の問題ですが、
山は放棄することができないマイナスの『負動産』として今回は見ていきます。

林業はかつて一大産業でしたが、現在は後継者といわず産業そのものがほぼなくなってしまった印象です。
戦中戦後は建築材料として木材の需要がありましたが、はげ山になり杉の木を植えたものの、今度は木材がが安くなり、切り出しても費用もかかるため利益にならなくなりました。
外国の木材を多用するのが安上がりになってしまい、植えた杉も使えるようになるには数十年かかります。間伐や手入れも負担になって山は荒れてしまいました。
地すべりや土石流、不法投棄、害獣…
近年ではソーラーパネルを斜面に置くことによる景観、排水や重量の問題もあります。

かつては山仕事の休みの時に他の手仕事もあり、生計もある程度は立ったようです。
漆、炭、焼き物窯…
家具やテーブル、まな板は高い木材を使うことで需要もありますが数が限られています。
長いスパンで考えられるので悪いことばかりでもないですが、現代人が人生のほとんどを山で暮らせるかというとこれも難しそうです。

使われなくなった山は売られ、管理をしようにも手が出ず放棄されつつあるのでは?というところも田舎に増えてきているようです。
あるいは過剰に伐採し、土砂を移動させることで『仕事』としてカウントする補助金狙いか?と思われる行為もあります。
所有者がだれか分からなくなってしまっても、山は管理をしなければならず、
事業者が行方不明になってしまい近隣住民に被害が及ぶ時には自治体が動かなければならない事例も見聞きするようになりました。

山とともにあった時代も、昔になってしまったみたいです。
最近は山で晴耕雨読を楽しみたい人もいるようですが、山奥で生活するのは重労働ですし、インフラのほぼない山では週末にキャンプは想像を絶すると思います。

山で仕事をして家は麓にある…家の前には畑と少しの田んぼ。
こんな風景がかつて日本各地にあったのでしょう。今では人のいない集落や廃村となってしまったところがたくさんあります。
山村の風景が消えつつあるのは寂しい限りです。
復興とは言えませんが、今ある里山の風景や四季折々の姿をずっと楽しめるように、守っていきたいと思います。
タグ:山 林業
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