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2017年02月21日

けふはサムトの婆が帰って来そうな日なり。

タイトルの文章の出典をご存知の方、ぜひお友達になりましょう(´▽`*)

こんばんは、昨日の夜は風が大変強く、窓などのガタガタ音でうまく寝付けず、ちょっと睡眠不足気味なみのこです!

タイトルの文章は、かの有名な『遠野物語』の「寒戸の婆」からの引用です。

「寒戸の婆」のお話を知らない方のために簡単に説明すると、大体こんな感じです。

(要約)

昔々あるところに女の子がいたのですが、お外で遊んでいるはずが暗くなっても帰って来ず、皆で探しても庭の木の下に女の子の草履があるだけで、結局女の子は見つかりませんでした。

もう女の子は帰って来まいと思った家族はお葬式を開きましたが、それから約30年後、風が強く吹くある日、女の子はボロボロの年老いた姿でその家に戻ってきました。

家族はびっくり仰天しつつも家の中へ入れようとしましたが、「みんなの顔を見に来ただけだ。達者ならそれでいい」と言い去って行き、それから二度と現れませんでした。

そのことから、遠野では風が強く吹く日を「寒戸の婆が来そうな日だ」と表現し、子供が夕方遅くまで外で遊ぶのを戒める時に使うのだそうです。

(要約終わり)


このように昔話は、いたずら盛りの子供たちを戒める(もしくは良くない行動をとらないよう敢えて脅かす)というような役割があると同時に、この世に存在する自然現象などについて子供に説明するような役割も持っています。

例えば、このお話を聞いた子供は、「風の強い日には寒戸の婆に会うかもしれない。怖いから早く帰ろう」と思うかもしれません。

もしくは、「自分も寒戸の婆のようになってしまうかもしれないから、そうならないように早く帰ろう」と思うかもしれません。

それは、夜になれば真っ暗闇に包まれ、右も左も分からなくなって、家に帰れなくなったり、川に落ちてしまったりするような時代に、子供たちの命を守るための大人たちの一種の知恵だったのかもしれません。

大人が子供を思う気持ちは、いつの時代も変わらないのでしょう。

そう考えると、このお話は、子供に読み聞かせるお話ではなく、むしろ大人にこそ読んでほしいお話なのです。

昔話は、何百年、何千年も、たくさんの人たちによって語り継がれてきたお話です。

その中には、たくさんの人たちの思いや知恵がたっぷり詰まっているのです。

ですので、「昔話なんて子供が読む(聞く)もの」「古臭いもの」という気持ちを捨てて、大人の皆さまもぜひ昔話を楽しんでみてくださいませ。



『遠野物語』でしたら、以下がおススメです(∩´∀`)∩



しっかりがっつり読みたい方はこちら。


>遠野物語/山の人生改版 [ 柳田国男 ]

価格:993円
(2017/2/21 22:53時点)
感想(3件)





いやいや、岩波文庫版だと文語体が読みにくいよ(>_<)という方には、こちらがおすすめ。


>遠野物語remix [ 京極夏彦 ]

価格:820円
(2017/2/21 23:49時点)
感想(2件)






わたくしみのこも後者の本を所蔵しているのですが、実は…

1無題.png

なんと、京極夏彦先生のサイン入りです。


ごめんなさい、こちらはちょっと自慢したかっただけです、お許しください(;'∀')


以上、今日は早く寝るぞー!と意気込むみのこでした。

ではではノシ




posted by みのこ at 21:14| Comment(0) | TrackBack(0) |
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