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2012年02月01日

BUMP「jupiter」… 神々の王の名を与えられた惑星・木星

jupiter




BUMPの通算3枚目のアルバム(メジャーデビュー後としては1枚目)、「jupiter」でございます。
個人的にはけっこう思い入れのあるアルバム。
このアルバムで完全にBUMPにハマったので…。
あとは、アルバムのジャケットに、ここまで堂々と木星の写真を使ったのが個人的には「グッジョブ!」って感じでした。
(以前、「jupiter」のジャケットがボイジャー2号によって撮影された写真だと記載したのですが、よく見ると違う気もします…。ボイジャーが撮影したもののわりには、鮮明さに欠けるし、大赤班が薄い気もするし、う〜ん…)

木星は太陽惑星の中で最大の星。
地球より太陽の外側に位置する外惑星なので、真夜中でも見えます。満月の夜空の中、月の光に負けずに輝いている星が気になったら木星の可能性が高いです。
対して、明けの明星、宵の明星と呼ばれる金星は、地球より太陽の内側に位置するため、朝方や夕方などに見ることが出来ますが、夜中に見ることは出来ません。

木星はおよそ12年かけて太陽を一回りします。
自転周期はおよそ9時間55分。つまり地球では1日が約24時間ですが、木星では約10時間。
地球と比べるとアホみたいにでかいです。体積は地球の約1300倍とか。地球のでかさが分からないので、イマイチぴんときませんが。
そんな木星も、太陽と比べるとスイカとブドウ一粒くらいの小ささ。その太陽すらもベテルギウスと比べたら800分の1程度の大きさというんだから、宇宙はどっかおかしい。
地球なんか、塵にすらなりません。

縞模様が特徴の木星ですが、見えているのは大気や雲です。大気と言っても、ほとんどが水素とヘリウムらしいです。地球のような大地のある岩石タイプの惑星ではなく、ほとんどがガスで覆われた巨大ガス惑星です。たぶん、その中心には中心核(コア)があるのではないかと考えられますが、詳細は不明とのこと。まあ、人間はとてもじゃないけど住めたもんじゃないことは確実ではないかと。

地球よりはるかにでかいくせに、地球よりはるかに速い速度で自転しているので、大気や雲が縞模様になって見えるのではないかと考えられています。
木星のチャームポイントは大赤班。
地球1つまるごと飲みこめる大きさの、雲の渦。高気圧性の嵐の渦と考えられています。時によって薄かったりホントに目のように見えたりします。300年以上も前に地球で観測されて以来、消えることがなかったそうです。

あと80倍ほど大きければ、太陽のように、自分で光り輝く星になっていたと考えられます。なので、「太陽になれなかった惑星」という、中二病的な異名を持っていたりします。
子供の頃、この言葉にどれだけ惹かれたことか(笑)。

65個の衛星(地球でいう月)を従える王者の星にふさわしく、つけられた名前は「jupiter(ジュピター)」。
ジュピターは、古代ローマ神話の天空の神、ユピテルの英語読み。
そのユピテルは、ギリシア神話の神々の王、ゼウスと同一視されています。

ゼウスは、天空(ウラヌス)と大地(ガイア)の孫であり、クロノスの息子(クロノスって『時』の神かと思っていたら、ウィキペディアによると大地と農耕の神とされてます)。
祖父のウラヌスは、生まれてきた子供をガイアの奥深くに閉じ込めたため、ガイアの恨みを買い、息子のクロノスに殺されます。
そのクロノスも、ウラヌスの「お前もまた子によって権力を奪われる」という予言のため、子供を恐れて、生まれてきた子供を飲みこんでしまっていたわけです。
それに悲しんだクロノスの妻・レアは、うまいことクロノスを騙して、ゼウスを逃がすことに成功します。
成長したゼウスはクロノスを殺し、飲みこまれた兄弟を救いだし、かつ、古き神々(ティターン神族)を打ち破り、神々の王となったのです。

このゼウスは、雷帝。雷を操る神様です。必殺技は雷落とし。これにやられて命を落とした者は数知れず。
まあ、雷を操るので、気候の神とも言えるのでしょう。

アルバム「jupiter」のインタビューで、藤原さんが、

jupiterは「木星」の他にも「雨の神様」って意味があって…

と語っていたように思うのですが、ユピテルを「雨の神様」と捉えていたのが意外でした。

ネットで検索して調べてみたら、あった(笑)。藤原さんの言葉。

jupiterは『木星』のほかにも『雨の神様』って意味があって、俺はその言葉がいいなと思って。
『太陽の神様』じゃなくて、『雨の神様』だって。
じゃあ、俺はみんなを濡らしてやろうと。
俺らは泣いてもいいんだよって言いたいバンドなわけだから。


「天空の神様」でもなく「雷の神様」でもなく「大神」でもなく、何故に「雨の神様」??
確かに、ウィキペディアには

「ゼウスは天空神として、雲・雨・雪・雷などの気象を支配していた。」

とありますが、なんで雨だけを取り出して「雨の神様」??

そこが未だに腑に落ちないのですが、深い意味はないのかもしれないし、たまたま藤原さんが目にしたものでは雨の神様になっていたのかもしれないし、分からないままです(笑)。

ただ、「天体観測」を雨の唄だと言ったり、「arrows」も虹ってことはその前におそらく雨が連想されるし(ただ、この曲に関しては、雨というより涙の後の虹っぽいイメージのが強い)、「ウェザーリポート」も傘のイメージが強いからか雨を連想させるし、「友達の唄」でも最初のフレーズで雨について語られているので、BUMPの歌においては、「雨」がちょっと特別な意味合いを持つのかもしれないです。

だからこそ、藤原さんは「天空の神様」や「雷の神様」より、「雨の神様」に反応したのかな、と思ってみたりします。

『太陽の神様』じゃなくて、『雨の神様』だって。

という言葉も、

「天空神」=「太陽神」かと思ったら、そうじゃなくて、「雲・雨・雪・雷の神」だったんだ!
「照らす神」じゃなくて、「濡らす神」なんだ!
涙を乾かす神じゃなくて、涙を流させる神なんだ!

という驚きの意味にも取れなくもないかもしれないかもしれない。
(この解釈はある意味、当たらずとも遠からずと言うか、実際、ゼウスのせいでどれだけの人間と英雄と神々が泣かされたやら…笑)

まあ、そんなこんななジュピターですが、こんな巨大な惑星も、暗黒の宇宙にぽっかり浮かんでいる姿を画像などで見ると、孤独を感じてしまいます。
数多くの衛星を従えていても、そのどれも木星に対しては小さすぎて、木星の前では点にしか見えないし。
一度、木星の衛星から木星を見た映像を見てみたいなあ。空一面、木星の縞模様だったりするんだろうか。
うーん、空見るのが怖くなりそうだ(笑)。

余談ですが、木曜日の英語、「Thursday」は、「トール(Thor)の日」という意味だそうです。
「トール(Thor)」は北欧神話の雷の神様。雷鎚ミョルニルで敵を打ち砕く、英雄的な神様です。
たぶん、「thunder(サンダー)」の語源。


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↓「天体観測」「メロディフラッグ」「ダイヤモンド」「ハルジオン」などのPVが収録されたPV集。

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posted by みあ at 01:34| BUMP・用語編
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