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2024年05月08日

FX投資家もついに円弱気、ドル買い・円売り比率が今年最高

通貨当局による円買い介入とみられる動きは、外国為替証拠金取引(FX)個人投資家に絶好のドルの買い場をもたらした。ゴールデンウイーク中のドル安・円高をきっかけに、個人投資家のドル買い・円売りのポジション比率は今年最高に膨らんだ。

  東京金融取引所によると、外国為替証拠金取引「くりっく365」での個人投資家のドル買い・円売りの持ち高は、当局による円買い介入が行われたとみられる4月29日や5月2日の早朝に円高が進行したことを受けて急激に増加。先週末3日時点で持ち高全体に対する比率は27.3%と、今年最高だ。
相場の流れに逆らう「逆張り」の取引スタイルで知られる日本の個人投資家は、世界の個人投資家関連FX取引のおよそ3割を占めるといわれている。国際通貨研究所の橋本将司上席研究員のリポートによると、東京外国為替市場委員会の集計をベースにした2023年4月の東京市場のスポット取引で、FX取引額は79%を占めた。

  日本銀行が公表した当座預金残高の増減要因見通しからは、政府・日銀は円買い介入を実施したとされている4月29日に5兆5000億円余りを投じたとみられ、1ドル=160円17銭だった円相場は154円54銭まで上昇した。5月2日には3兆5000億円程度を投入した可能性があり、157円台半ばから153円04銭まで上げた。その後は3日の米雇用統計を受けて151円86銭を付けた。

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  市場ではイエレン米財務長官が為替介入に慎重な姿勢を示したことを受けて、介入継続に対する疑念が高まり、円は再び160円を試すとの見方が浮上している。神田真人財務官は7日午前、イエレン米財務長官の発言についてコメントを控えた上で、過度な変動によってファンダメンタルズからかい離する場合は適切な行動をとる考えを示した。

  外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は、円急騰を受けた個人投資家は「待ちこがれていたものがようやく来たという感じだった」と話す。160円でドル売り・円買いポジションの損切りも出たとし、「介入を期待したポジションは悲喜こもごもで、152円付近でドルを買った人たちが一番うまくいった印象だ」と述べた。152円は22年、23年の対ドル安値も近く、ドル買い注文を置きやすかったと言う。

  ただ、個人投資家によるドル買い持ちの持続性は長くない可能性がある。2回目の介入が157円台で実施されたとみられるため、「155円台からは売り場探しとなり、157円に近づくと介入期待のドル売り・円買いに比率が傾く可能性がある」と外為どっとコムの神田氏は指摘した。
外為どっとコムの投資家のポジション動向では、4月29日の円反発を受けてドル買い・円売りの持ち高比率がドル売り・円買いの比率を逆転し、2日早朝の円上昇で年初来最高の67%台になった。3日に一時152円を割れた後も高水準を維持している。
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