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posted by fanblog

2014年06月06日

雇用を守るとは?

基本給の賃金アップを要求するのが、労働組合の仕事だとされていますが、

人口が減る成熟社会となった日本で、市場規模が拡がり続ける業界というのは、

限られています。

高度経済成長期の労働組合の仕事は賃上げでした。

しかし、今の時代環境で、人々は、賃上げか安定した雇用を選ぶなら、

目先の賃上げよりも安定雇用を望んでいます。

政府のムダ使いや天下りに批判があっても、

小学生まで将来の希望の職業を公務員だと言います。

これじゃ、国の特別会計のムダ使い(離れでご馳走を食べる)は減りませんよね。

民間企業だと、いつ、失業するか、わからないので、

安定雇用の公務員ぐらいしか、地方には仕事がないのでしょうか?

毎年、賃金が上がるコトを前提に生活設計をする時代は、

終わったのです。

日本の家電製品は、品質が高く、機能もいろいろとついています。

高付加価値の商品であれば、高く売るコトができます。

毎年、労働者の賃上げのために、高付加価値で高機能な商品が作られ、

顧客のニーズにあっていないから、モノが売れにくいのです。

日本のモノづくりは、徹底した顧客起点でしたが、

今では、利益を得るコトが優先されているように思います。

複雑で使いこなせない高いモノより、シンプルで使い勝手が良いモノが

日本でも望まれています。

単純で安いモノは、日本でなくても、

アジアの人件費の安い国でも生産できる…

というのは、視野が狭すぎます。

同じようなモノをアジアの他国で作っても日本製品の方が長持ちして、

壊れにくい品質のモノができます。

買い替え需要がなくなれば、テレビなどは、規格変更をして、

地上デジタル化が推進されました。

安定雇用を維持するためには、モノは10年ぐらいで陳腐化したり、

寿命が尽きないと労働がなくなってしまうのです。

でも、そうするコトが正しい答えなのでしょうか?


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*電球の寿命にまつわる陰謀論 - オルタナティブを考えるブログ

http://blogs.yahoo.co.jp/alternative_politik/30858458.html

エジソンが発明した電球が売り出された1881年、その耐用時間は1500時間だった。

1924年には2500時間に延びた。

しかし1925年に世界の電球製造会社が集まり耐用時間を1000時間に限ることを決定。

世界各地で作られた長持ちの電球は一つも製品化されなかった。

同じような考え方は現代にもある。

破れるように作られたストッキング、決まった枚数を印刷すると壊れるプリンター、

電池交換ができなかった初期のiPodなどだ。

消費者の方もモノを買うことが幸福だと考え、新しいものを買い続けている。

しかしその一方で、不要になった電機製品は中古品と偽ってアフリカのガーナに輸出、

投棄されて国土を汚している。 

電球をめぐる“陰謀”を証言と資料を元に解き明かし、消費社会の在り方に警鐘を鳴らす
 
原題:The Light Bulb Conspiracy 
制作:Arte France/ArticleZ/Media3.14 (フランス/スペイン 2010年)


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日本のメーカーは、ちょっとやそっとでは壊れない品質のモノを作る

技術はあるにもかかわらず、出し惜しみをしています。

もし、全てのメーカーが寿命が尽きない製品づくりに力を入れたら、

必要なくなった労働者は、他の職種へと移らざるを得ません。

国内の人出不足を解消するためには、人々を有効に活用しなくてはなりません。

今のように、商品サイクルを回すために労働者がムダに使われ続けば、

人出不足になって当然なのです。

日本は、横並び意識の強い国なので、メーカーの体質改善も

行政指導なしでは、無理なのでしょうか?

日本は、人出不足になるべくして、なっているのです。

自らの首を自分で絞めているとは思わず、皆が正しいコトをやっていると

思いこんでいるので、業界体質は変わりません。

日本人が長時間労働をさせられているのは、

商品サイクルの罠にハマっているからです。

商品サイクルに従って、モデルチェンジをし、

人々をムダに働かせるコトをやめたら、人出は余ります。

人口が減る日本で、移民を入れずに労働生産性を上げる方法はあるのに、

変化を拒んでいるのが、経営者たちなのです。

安定雇用を守るために、高度経済成長期にだけ可能であったビジネスモデルに

労働者も経営者もしがみついているのです。

人口が増え続けた高度経済成長期と、人口が減り続け、

高齢者が増え続ける社会で、ビジネスモデルが同じでは、

国も地域も回りません。

高度経済成長期には、ボーナスごとに、家に新しい電化製品が増え、

家族の楽しみも増え、生活の質も良くなって行きました。

オープンリールのテープレコーダーを知っている若い人々は、

今、どれほどいるでしょうか?

初めてオープンリールのテープレコーダーが家に来たとき、

夜中まで、兄弟の話し声や両親の声が録音されたのを再生しては、

笑い転げていました。

それからオープンリールは、カセットテープに変わり、

さらにICレコーダーやiPodのように手の平サイズになりました。

オープンリールのテープレコーダーは、

重たくて子どもが持ち運べるモノではありませんでした。

今は、スマートフォンで音声や動画が録画され、

世界に発信するコトができるのです。

録音機だけでも、こんなに商品が進化したのです。

モノづくり大国、日本の一番の強みは、

好奇心の強い国民性なのです。

江戸時代、からくり人形を見て、人々は驚嘆したように、

今でも新しい便利なモノは、アッという間に、

国中に広まります。

今の日本は、労働力をムダに浪費し、本来、発展すべき力が

つみ取られています。

壊れにくい丈夫なモノづくりをし、商品サイクルで回す労働力を

ほかに振り分ければ、人出不足もなく、日本は繁栄します。

今の日本を停滞させているのは、高度成長期の成功体験なのです。

あまりにも大成功したので、人口が減り続ける現実からも

多くの人々が解っていても目をそらしているのです。

本当に、雇用を守るというのは、自分の今の職にしがみつくコトではなく、

国や地域が自発的に発展する力を殺がないコトだと思います。

徹底して、消費者起点の商品づくりがなされたら、

江戸時代のように、日本の地方も豊かになるのではないでしょうか?
posted by marcheps at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス
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