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2014年06月05日

人出不足? ではなく、企業文化が問題!

40歳で事実上の現役引退?
縮まる仕事寿命 65歳まで働くどころか、40歳がキャリアの臨界点 #ldnews
http://news.livedoor.com/article/detail/8900315/

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日本は、人出不足だから、移民を入れなくてはならない…と

言われていますが、国内には、仕事のない人達がたくさんいます。

ミスマッチなどと、言われますが、

実際は、日本の企業文化が人出不足の原因です。

たとえば、アメリカの会社は、年齢不問なので、

50才を過ぎて受付で働く女性社員を見たコトがあります。

日本では、受付嬢と呼ぶぐらい、若い娘を受付におきますが、

会社の中のコトに詳しいプロの受付をアメリカで見ました。

訪問客の名前や顔も頭に全部、入っているので、

受付が正に、会社の顔になっていました。

私はかつて、そんな高齢の受付担当を見たコトがなかったので、

アメリカ人のボスに、日本ではありえない人材配置で驚いた!と言ったら、

ボスは笑いながら、彼女は何十年も受付で働いていて、

自分よりも社員をよく知っているからだと答えました。

たとえば、初めて会社に来て、誰に会うべきか?

わからない客にも、適確に正しい案内ができるからでした。

日本では、年齢制限をして、経験ある人々を閉め出し、

人出不足になっているのです。

日本の会社は、ポジションに応じた採用ではなく、

この仕事は何才までの人、と会社が勝手に決めています。

【人材のバランスを取るために、この年齢層で採用】と、

アメリカでは、完全に年齢差別とされる理由が日本ではまかり通っています。

本人が希望していても、上司や周りとのバランスで採用は難しいというのは、

日本は、年齢差別社会! が変えられず、時代環境にあっていません。

日本は、社歴の浅いベンチャー企業でさえ、

年功序列の給与体系で、年齢制限をしています。

アメリカが年齢不問+女性活用なのは、適材適所で人々を活用するからです。

日本の企業文化が、人口が増え続けた高度経済成長期のままで、

若い人々が減っているのに、経験ある中高年を活用しようとしません。

年功序列の賃金体系を守りたい人々が、職種に応じた賃金体系への転換を

はばんでいます。

アメリカで日本と同じような年齢制限の採用をしていたら、

いくら移民をいれても、人出不足は解消しません。

人出不足を解消するためには、業種ごとの職能給与体系にならないと無理です。

この業界のこの職種では、これぐらいの給与というのが、

日本では、明確でないため、転職が難しく人材が不足しているのです。

日本では、会社の規模により、給与体系が異なるので、

同じ職種でも、小さな会社に行けば行くほど、給与が低くなります。

日本の9割が中小企業で、そこで年齢制限をしていたら、

人出不足になるのは当然です。

日本は、人口が減る成熟社会になったのに、

どこの企業でも、ピラミッド型▲の年齢構成で

人々を採用しようとするので人出不足になるのです。

建前上は、年齢不問としながらも、どこも年功序列なので

人出不足が解消しないのです。

アメリカの経営手法からみたら、日本の会社はなんて愚かなんだ!と

いうコトです。

日本では、年功序列と共に女性差別も根強いです。

女性管理職が、日本では、極端に少なく、

積極的に女性を活用する会社がニュースになるくらいです。

アメリカ並に女性活用と年齢不問の採用をすれば、

日本は人出不足にはなりません。

若い移民を入れても2世や3世までには、将来、仕事はなく、

ヨーロッパでは、移民の次世代は社会的に排斥され、

犯罪者となってしまう問題に各国が悲鳴を上げています。

日本は、移民を入れる以前に、

年功序列の企業文化を変えなくては、人出不足は続きます。

人口構成が高齢化し、逆さまピラミッド型▼なのに、

どの会社も人事採用がピラミッド型▲のままなのです。

どうして、こんなカンタンな現実から目をそらすのでしょうか?

▼逆さまピラミッド型の人口構成に合わせて、

職位と年齢を切り離して考えなければ、日本の会社は生き残れないでしょう。

アメリカでは、有能な若者や女性が年上の部下を持つというのは当たり前です。

ピラミッド型▲の職位で年齢不問が普通の社会に変わらないといけないのは、

国民ひとり一人の意識なのです。

アメリカで見た50代の受付の給与は、年齢給ではありませんでした。

受付(Receptionist)という職種の給与が決っているので、

日本のように毎年、基本給が上がり続けるコトはありません。

受付の職種の給与は、決っているので、昇給はなくても、

安定して何十年も受付で働くコトができるのです。

昇給を望むのであれば、他のスキルを身につけて、

社内公募の他の職種に異動するしか、ないのです。

ある秘書は、社内公募の面接で秘書に変わったと言っていました。

かつて、工場があって、そこで働いていた人達が、

工場の人員削減や閉鎖に伴って、事務系のアシスタント職に転職した人もいました。

その方の父親は、同じ工場で定年退職まで勤めたと言っていました。

工場で働く人達が事務系の職種に転職する人達が少なからずいたのは、

地域に根づいた会社だったからです。

その地域で暮らす人々を優先的に安定雇用していました。 

アメリカでも田舎の会社は、人間関係を大切にし、知っている人々を雇用し、

親子や親戚が同じ会社に長く勤めるケースもありました。

日本では、工場で働く人達が同じ会社で事務系の職種に転職する例は、

ほとんど聞いたコトがありません。

会社が新規事業を始めたり、空きポジションがあるときは、

社内公募があり、誰にでもチャンスは与えられていました。

アメリカの中でもその地域は、マイノリティ(非白人)が少なく、

当時、日本人の私は珍しい存在でアッという間に、

日本人が働いていると社内で知れ渡りました。

人出が必要なときは、社内や地域で雇用するので、

マイノリティの移民はほとんどいない地域でした。

もう一つ驚いたコトは、会社の清掃を若い女の子がしていたコトです。

アメリカでは、清掃などは、マイノリティ(白人でない人達)の仕事になるコトが

多いのですが、移民を入れずに、白人の若い女の子が清掃をしていました。

アメリカでも田舎では、地域の雇用を守るコトで信頼を得ている会社もあるのだと知りました。

今は、変わっているかもしれませんが、古き良きアメリカを私は知りました。

さて、受付で高齢者が働くのも違和感がない社会に日本がなるのは、

いつでしょうか?
posted by marcheps at 07:00| Comment(1) | TrackBack(0) | ビジネス
この記事へのコメント
はじめまして。もう一つのブログからやってきました。
宇宙人についての考察や、様々、幅広く、納得しながら読ませて頂いております。
こちらの記事も、前から私も思っていた事で、日本の場合は(日本以外知りませんが)、買い物に行こうが、病院に行こうが、同じ年代の、同じような容姿の若い女性ばかりで、適材適所などより、おじさんの趣味で選んでるだけではないかと勘繰ります。

これからも楽しみに読ませてもらいます。
Posted by 慎之助 at 2014年06月27日 20:48
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