アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2022年03月28日

新しい仕事

彼との旅行を2週間楽しみ、彼はオーストラリアへ帰国、私は本格的に日本で仕事を探し始めました。


私がオーストラリアに留学したことを噂で聞いた知り合いのおばちゃんが、その海外へ行って生活した度胸を使って一緒に仕事をしないかと声をかけてきました。その仕事は、

「生命保険会社」

でした。私にとって、生命保険は正直良いイメージがありませんでした。

「どうして生命保険の仕事をする上で度胸が必要なのですか?」とそのおばちゃんが聞くと、ほとんどの人達は、生命保険の勧誘に良いイメージを持っていなくて、そんな人達を相手に挫けずに声をかけ続けていけなければいけないからよ。と言われました。私の心の中を読まれたようでした。


私はハッキリ自分の思っていることを伝えました。そんなに生命保険に興味がないこと、それからこの先英語を使った仕事を将来的にしたいので、やりたい仕事が見つかればそっちに移動したいことなど。それを伝えると、それでも構わないから、保険会社の支部に行って支部長と話をしてみないかと誘われました。こうやってどんどん勧誘されていくのだろうなと心のどこかで思いながらも、他にやりたいことが見つかり次第、仕事を辞めてもいいとハッキリ言ってくれるほど、私なんかに声をかけてくれることを有難く思い、とりあえず支部長に会いに行くことは承諾しました。


数日後、支部長に会いに指定された時間に支部を訪ねてみると、すごく歓迎されました。どういう経緯で留学することになったのか、どうして英語が全く話せないのに外国に行こうと思ったのかなど、オーストラリアへ行ったことに対しての質問をたくさんされました。私は自分が好きでやったこと、行動したことなので、何も特別なことをしたようには思っていませんでしたが、簡単に行動できることではないと賞賛してもらい、その度胸を生かしてどうにか一緒に働いてもらえないかと頭を下げられました。普通は私が仕事をくださいと頭を下げるのではないのか?どうして支部長が私なんかに頭を下げてくるのだろうか?と不思議でしたが、他にやりたい仕事が見つかったら辞めてもらっていいというので、とりあえずやってみることにしました。


最初の2か月間は、生命保険に関しての勉強会からスタートしました。保険を売ってこそ給料が出るシステムなので、勉強だけの2か月の間は、基本給しか出ないということでした。それだけだと給料が少ないので掛け持ちでバイトをすることにしました。保険の仕事が終わった夕方から、居酒屋で仕事をし、保険の仕事が始まる前の早朝にコンビニのバイトをしたりと、忙しい毎日を過ごし始めました。



勉強だけの2か月はあっという間に過ぎました。正直なところ、あんなに興味がなかった生命保険でしたが、思ったよりもすごく自分のためになったと思います。保険の大切さや、将来的に必要な年金など、今自分が将来のために出来ることなどを理解出来たと思います。保険の勉強をしたことにより、保険勧誘への嫌なイメージは払拭されました。今まで何も知らなかったからこそ、勝手な思い込みで嫌なイメージがあったことを恥ずかしく思いました。



支部長から言われたことは、
•1ヶ月に1件保険を売れることを目標にすること
•私と言う人間を知ってもらい、お客さんとの関係を作るために外歩きを毎日すること
•「飛び込み」と言われるアポイントを取らずに個人や法人の元へ訪問する営業手法を続けて開拓地を広げること


でした。今まで経験したことの無い営業という仕事。やってみて初めて、支部長がいる”度胸がいる”の意味がわかりました。生命保険会社員というだけで邪険に扱う人がすごく多かったからです。ただ、やはり海外で英語を話せないで生活した時に比べたら、邪険に扱われること、無視されることくらいは何とも思いませんでした。「あの頃に比べたら」と思うと、辛い、しんどいと思わなかったのです。これは続けられる仕事だと思いました。居酒屋でバイトをしている時にも、保険会社で会いに行っていたお客さんが居酒屋にたまたま飲みに来たりして、お客さんと話す機会が増えて距離がどんどん深まっていきました。




仕事は順調に進み、日本での生活も充実してきていました。ただ、英語を使うことは日に日に少なくなっていきました。そんなある日、居酒屋で仕事をしているときにこんな出来事がありました。


外国人のお客さんが来て、メニューを見て困ったような顔をしていました。どこの国の方かはわかりませんでしたが、日本語が話せないようで母国語で会話をしていました。英語だったら話せますが何かお役に立てますか?と声をかけると、メニューを指さし、「食べ飲み放題」のシステムがいまいちわからないと話してきました。一通り説明すると笑顔でありがとうと言ってもらえました。そのお客さんがお会計の際に他のスタッフにまた質問をしていたのですが、そのスタッフが理解出来ないでいたので私が呼ばれ話を聞くと、席料、お通し料金とは何かと質問されました。それも説明し終わると、納得してそのお客さんは帰っていきました。久しぶりに彼以外の方と英語で会話をしたことをきっかけに、やはり英語を使った仕事をしたいという思いが強くなってきました。











posted by Mookie at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11330816
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
ファン
検索
<< 2023年03月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。