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2018年04月28日

羽生PA(上り方面)の「鬼平江戸処」の「五鉄」で食事















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 東北道羽生PA(上り方面)の「鬼平江戸処」には幾つかの食べ物屋がありまして、立ち寄った時、私はちょうど空腹を覚えていたので、そこで食事することに決めました。
 では、幾つかある店のうちで、どの店を選ぶか?
 一番奥に「五鉄」という店がありました。「五鉄」といえば、「鬼平」ファンなら御馴染みの店です。「鬼平犯科帳で、よく登場する軍鶏鍋屋で、主人公含め多くの登場人物がそこで軍鶏鍋に舌鼓を打ちます。
 となれば、そこで食事するのがベスト、と考え、メニューを見たのです。











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2018年04月27日

吉川英治原作「鳴門秘帖」ドラマ化

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 BS放送の「NHKBSプレミアム」で、吉川英治氏原作の「鳴門秘帖」(なるとひちょう)がBS時代劇として放送されています。
 吉川英治氏の作品では、あの有名な「宮本武蔵」だけでなく「新・平家物語」や「私本太平記」がよく知られ、これらがNHK大河ドラマの原作ともなりましたが、他にも「三国志」がとくに有名で、ファンも多いですね。
 「鳴門秘帖」も昔はドラマ化されて、たいへん人気があったようで、またドラマ化されないかな、となかなかドラマ化されないことを惜しく思っていましたが、ついにBS時代劇でドラマ化されました。
 山本耕史さん主演です。
 映画では、過去には市川右太衛門さん、嵐寛寿郎さん、鶴田浩二さん、長谷川一夫さんなどが主役を演じ、テレビドラマでは高橋悦史さん、田村正和さんなどが演じてます。
 このメンバーをみても、主役がいかに大事かわかろうものです。
 成功のカギは山本耕史さんが握っているといってもいいでしょう。



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東北道羽生PA上り「鬼平江戸処」

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 東北自動車道の羽生PAの上り側の「鬼平江戸処」についての話の続きです。
 食堂や土産店の建物の外観は完全に、江戸時代からの古い建物のようで、そのような建物が続いていますから、江戸情緒を残す古い街並みを散策しているかのような錯覚に陥る人もいるかもしれません。
 そこまでいかないまでも、なんとなく、古い街に来たかのような気分を少しでも味わえるかもしれません。












2018年04月26日

黒澤明監督作品「影武者」

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 4月24日の午後5時40分から、CS放送の日本映画専門チャンネルで、黒澤明監督作品「影武者」が放送されました。
 舞台は戦国時代の日本。
 主役は仲代達矢さんで、戦国大名最強と恐れられた(上杉謙信もまた最強といわれるのだが)武田信玄と、その影武者となった男の、一人二役を演じています。
 天正元年、強力な軍事力を誇る武田信玄の軍勢は、三方ヶ原の合戦で徳川家康を撃破すると、そのままの勢いで東三河に進み、野田城を攻めていた。
 落城も近いうちと思われていたが、ある夜、信玄は城内の狙撃にあって重傷をおい、それが原因で死んでしまう。
 己れの死を隠し内外に決して漏らさず、まだ幼い孫(竹丸)が無事に成長するまで、三年は動かずにいろ、との信玄の遺言があり、信玄の弟の信廉(のぶかど)と重臣らは、信玄の死を隠しとおす為、箴言にうり二つの男を影武者とする。
 信玄の影武者にと選ばれた男は、かつて処刑寸前のところを信廉(山崎努さん演じる)が拾ってきた盗人だった。

 「お屋形様」の信玄の姿がいつまでも見えないのでは、「おかしい?」と噂がたち、その噂が織田信長や徳川家康のもとにまで伝わってしまう。そうならないためにも、信玄健在を示さなくてはならない。が、元盗人の影武者は、「お屋形様」としてどうふるまえばいいのか、どう喋ればいいのかわからない。
 そこで信玄の弟の信廉がいろいろと教える。
 武田館へと戻った影武者は、信玄の孫の竹丸や側室たちと対面することになる。
 ここでバレたら大変だ。
 重圧に耐えきれず、ついに影武者は「じつは」と、自分は影武者であることを側室たちに打ち明けるが、それは冗談と受け取られ、笑われてしまい、誰も本気にしない。それで結局、「本物の信玄」ということで通すことになる。
 また、家臣団が集まった「評定(会議)」の場においても、なんとか信玄らしく振舞い、誰も疑う者はなかった。
 しかし織田信長(隆大介さん演じる)や徳川家康(油井昌由樹さん演じる)は、「信玄は実は野田城攻めの折に死んだのでは?」と疑っており、真偽を確かめるために陽動作戦を展開したり、南蛮人の医者を派遣し、かつて信玄が追放した武田信虎(信玄の実父)の家来を友につけたりする。
 一方、信玄の四男で、竹丸の父親である諏訪四郎勝頼(萩原健一さん演じる)は、今の信玄が実は影武者であることを知っており、表面上でも影武者に仕えて言うことを聞かねばならぬことを嫌い、独断で動くようになる。
 このようにして武田家のうちで動揺がひろがり、不協和音がもたらされる。

 そしてついに、影武者が落馬したこと、それが信玄の長年乗り慣れた愛馬からの落馬だったこと、怪我した信玄(実は影武者)の体に、川中島で上杉謙信につけられたはずの傷がないことを側室に見られてしまったことで、ついに影武者であることがバレ、「お役御免」となってしまう。
 こうなってはやむを得ぬ、と、重臣たちは勝頼を武田家の後継者にすえるが、結局、功にはやる勝頼は重臣たちの制止を振りきって、織田・徳川の連合軍との戦いに向かう。
 歴史上有名な「長篠の戦い」である。
 織田信長の戦術、鉄砲三段構えで、勇猛を誇った武田騎馬隊が次々と倒れ、武田の大敗が決定的となったとき、その様子をみていた元影武者は、戦場に出て織田軍の銃弾を浴びる。


 戦国の世の大名家の存続のためにと、影武者を利用しておきながら、いざ影武者であることがバレてしまうとゴミでも捨てるように追い出してしまう、大名家の非情さ。影武者であることがバレて、元盗人の男が館から出されたときには、門番の男までが馬鹿にするような態度をとった。
 せめてもう一度竹丸に会いたい、と元盗人で「元影武者」になってしまった男は言うが受け付けてもらえない。
 その戦国の世と戦国大名の非情さ。
 そしてこの男を追い出した武田家は長篠の戦いで大敗を喫し、多くの重臣を失うという、運命の皮肉。
 それが黒澤明監督作品の重厚なつくりのもと、描かれていました。
 














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2018年04月24日

中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳スペシャル 一本眉」















 4月21日の午後8時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳スペシャル 一本眉」が放送されました。
 これはフジテレビで放送された中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第1シリーズ第10話「一本眉」のリメイク作品で、さらに「墨つぼの孫八」の話をミックスしてスペシャル版としたもので、配役もちょっとかわっています。
 密偵の「相模の彦十」役だった江戸家猫八さんが亡くなられたため、かわりに長門裕之さんが演じています。「鬼平犯科帳スペシャル 一本眉」は2007年に制作された作品なので、すでに猫八さんは亡くなられており長門さんは生きておられたわけです(長門さんが亡くなられたのは2011年です)。
 ずっと猫八さんが演じていてそれに視聴者もなじんでいたため、いきなり長門さんをみると、ちょっと違和感があります。猫八さんと長門さんでは容姿も声も全然違いますし、経歴も全然違いますから、キャラクターそのものも全然違うように感じてしまいます。惜しいことでした。

 この作品内でも「殺さず、犯さず」の掟にこだわる盗賊が登場します。鬼平はそういう盗賊を嫌いになれないのです。そして、正体を隠して盗賊に近づき、いざというときに名乗りを上げ、盗賊をあっと言わせる。そういうシーンの面白みはあります。



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2018年04月22日

鈴木亮平主演NHK大河ドラマ「西郷どん」第15回「殿の死」







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 4月22日の午後8時から、NHK総合(地上波)で、鈴木亮平主演NHK大河ドラマ「西郷どん」第15回「殿の死」が放送されました。
 江戸城大奥にて、庭の木を見ながら絵を描く将軍家定(又吉直樹さん演じる)。それをみて、篤姫(北川景子さん演じる4)は不思議に思います。春なのに柿の実が描かれている。どうしてなのかと篤姫は尋ねる。
 家定は答えた。秋の、実った柿を想って描いているのだと。そして、秋になったら御台に柿を食べさせたい、と言う。
 喜ぶ篤姫。
 ところが、その直後に、家定は病に倒れてしまいます。
 そして死の床に就いた家定の枕頭に、幕閣の中心人物が顔をならべます。
 井伊直弼(佐野史郎さん演じる)は強引に家定に筆をとらせます。
 そして、家定は急死。井伊直弼は、将軍の遺言として、「次期将軍は紀州の慶福(のちの14代将軍家茂)に、と触れ回ります。反対する者には「これが上意である」と言い張ります。
 生前の家定の意思と違うので、当然、篤姫は激怒します。が、どうにもなりません。
 一方、西郷吉之助(鈴木亮平さん演じる)は京の朝廷に働きかけ、「将軍は一橋慶喜に」という勅命を得ますが、井伊直弼は幕府最高位の「大老」に就任し、独裁体制が始まります。紀州慶福の将軍就任は動かせない決定事項となりました。
 吉之助は島津斉彬の側近「お庭役」を解かれ、失意のうちに薩摩に戻ります。
 「万策尽きた」
 と絶望する吉之助に、大久保正助(瑛太さん演じる)は声をかけます。
 それは彼らしい、叱咤激励であり、友のもつ力・可能性をとことん信じ切ったうえでの言葉でした。
 吉之助は奮起し、強引に斉彬に会いに行き、とほうもない、思い切った提言をします。
 それは何か? 
 それこそが幕末の動乱の本当の始まりを示すものなのですが、この「動き」の中で、斉彬が倒れてしまいます。
 さて、どうなる吉之助?
 というところで今回は「つづく」となります。





 




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2018年04月19日

東北自動車道、羽生PA(上り方面)に寄ってみた

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 北関東へ行く用事があり、帰りに東北自動車道を利用しました。
 途中、羽生PAに寄りました。
 ここの食堂・土産物店などは江戸時代の建物を再現したような外観になっています。
 「鬼平犯科帳」とコラボしたPAとしてテレビ番組でも紹介されたりします。
 名付けて「鬼平江戸処」です。



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2018年04月18日

中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳スペシャル 兇賊」








 4月14日午後8時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳スペシャル 兇賊」が放送されました。
 この作品では、亡くなられた大杉漣さんが、人間の心をもっていないかのような凶悪な賊「網切の甚五郎」を演じています。
 網切の甚五郎は、「鬼の平蔵」こと火付盗賊改長官・長谷川平蔵(中村吉右衛門さん演じる)に強い殺意を抱き、何としてでも殺そうと、手下と時間かけて企み、周到な準備と策をめぐらし、長谷川平蔵を窮地に追い込むのです。
 或る時、江戸から離れた地の小さなお堂に、元盗賊の九平(小林稔侍さん演じる)が雨宿りをしていました。
 と、そこへ、九平が中にいるとも知らず、甚五郎とその仲間がやってきて、火付盗賊改方長官の長谷川平蔵を殺す、などと物騒なことを言います。
 九平は元盗賊ですが、ただ盗むだけであって、人を殺すようなことはしませんでした。それでも罪は罪。自分が捕まって処刑されるのでは、と恐れながら暮らしていたものですから、甚五郎の剣呑な話は彼の脳裏に焼き付きました。
 それから月日がたち、一年後、長谷川平蔵が火付盗賊改長官とは分からぬような姿でふらっと居酒屋に立ち寄ります。偶然ながら、その居酒屋「加賀や」は、九平が亭主となっている店でした。
 店は粗末で金持ちや身分ある者など立ち寄りそうにない店だが、酒も料理も旨い。長谷川平蔵はこの店が気に入りました。
 客は少なく、なじみ客らしい夜鷹のおもん(若村麻由美さん演じる)という者がいました。機嫌のよい長谷川平蔵はおもんに酒をおごってやったりします。
 それを見て感服し、長谷川平蔵の人柄にほれ込んだ九平は、相手の本当の身分を知らぬまま、店を出た彼のあとをつけます。
 帰り道、長谷川平蔵は浪人らしき数名に囲まれます。
 「長谷川平蔵と知ってのことか」
 だが相手の浪人らしき者たちは平蔵の名前を聞いてもひるむ様子無く、襲い掛かってきました。
 難なく撃退する平蔵。気になるのは、相手が者たちが自分を「鬼の平蔵」こと長谷川平蔵だと分かったうえで襲ってきたこと。浪人に恨まれる覚えはない。これは誰かに雇われた殺し屋か?
 ところで九平は平蔵の名乗りを聞いていないため、彼が火付盗賊改の役宅に入るのをみて、しかも平蔵が門内に入る際に振り返って九平に「ごくろう」と言ったのを聞いて、やっと九平は彼(平蔵)の正体を知るのです。そして店を休業してしまいます。
 夜道で九平に尾行されていたことを知っていた平蔵は、急な休業を不審に思い、密偵たちを使って調べさせます。
 そんなことを知らない九平がある日、一年前の雨宿りの時のお堂で見た網切の甚五郎一味を江戸の町の中で見つけます。
 甚五郎は凶悪極まりない盗賊で、長谷川平蔵が追っていたのでした。
 九平はというと、甚五郎らの隠れ家を突き止めます。
 甚五郎たちは、長谷川平蔵殺害の秘策を練っていました。
 同じころ、平蔵は妻の久栄(多岐川裕美さん演じる)の親戚の者に、或る大身旗本に会ってくれと何度も頼まれていました。あまり乗り気がしなかったものの、たっての頼みで断り切れず、その大身旗本とやらが待つという料亭(ひと気の無い場所にある)に一人で向かう平蔵。静かな場所にある広い料亭で、他に客はいない様子。入ってすぐに、店の者に、「腰のもの(刀)を預かります」と言われ、そのまま預けます。
 案内された部屋に入ると、大身旗本とは思えない身なりの男がいます。
 「俺の顔に見覚えはないか?」
 「さて」
 男は平蔵を親の仇だといいます。その男こそ甚五郎でした。
 甚五郎の父親は昔、本所界隈の者から蛇蝎のごとく嫌われ恐れられていた暴れ者で、若き日の、放蕩無頼の日々を送っていた平蔵が撲殺した相手でした。
 「親が親なら子も子だな」
 平蔵はあきれます。平蔵も若き日には義母に苛め抜かれて家を飛びだし、無頼の生活をおくっていたが、そんな平蔵でも「許せぬ悪」として殺した、鬼畜のような男がいた。その父親の悪事は置いといて平蔵を恨み、ずっと付け狙っていたわけだ。
 「親の仇を討とうというこころだけは殊勝」
 甚五郎一味に囲まれ、窮地に追い込まれながらも、余裕を見せて笑う平蔵ですが、長い刀は預けたままです。
 店にいるものはすべき敵でした。では、もともとこの店にいた主人・使用人たちはどうした?
 みんな殺したよ、と甚五郎はうそぶきます。
 平蔵の怒りが頂点に達します。
 多くの修羅場を潜り抜けてきた「鬼の平蔵」は、兇賊たち相手でも、ひるまずに戦います。
 とはいえ、多勢に無勢。平蔵、絶体絶命の危機。






 

2018年04月16日

鈴木亮平主演NHK大河ドラマ「西郷どん」第14回「慶喜の本気」






 4月15日の午後8時から、NHK総合(地上波)で、鈴木亮平主演NHK大河ドラマ「西郷どん」の第14回放送「慶喜の本気」が放送されました。
 徳川幕府の老中・阿部正弘(藤木直人さん演じる)とともに、一橋慶喜(松田翔太さん演じる)の将軍擁立を画策していた島津斉彬(渡辺謙さん演じる)でしたが、阿部の急死により計画は頓挫するかにみえました。
 斉彬の忠実な家臣・西郷吉之助(鈴木亮平さん演じる)は急ぎ江戸へ行き、越前福井藩の橋本左内(風間俊介さん演じる)とともに慶喜将軍擁立への運動をすすめます。
 たとえば、慶喜の言行録を発行して、慶喜がいかに優れた人物で次期将軍に相応しいか、と世間に訴えよう、というようなことまでします。
 しかし、肝心の慶喜は将軍になる気など全くない。
 また慶喜の実父である徳川斉昭が幕政にいろいろ口出しして煩いため、大奥の人々などから嫌われていて、斉昭の子である慶喜も将軍・家定(又吉直樹さん演じる)の実母の本寿院(泉ピン子演じる)から好かれず、「次期将軍は紀州の慶福(のちの14代将軍家茂)を」と声が上がってしまう。
 島津斉彬は「建白書」を提出して、「次期将軍は慶喜公に」と声をあげる。
 「外様大名が建白書など出しおって!」と幕閣から反発を受け、大奥では篤姫(北川景子さん演じる)が孤立感を覚える。が、篤姫は家定と親密になっており、「慶喜が次期将軍になれば世の中は末長く安定する」との篤姫の言葉を聞いて家定は「次期将軍は慶喜がいい」と言い出す。
 そして「紀州派」の井伊直弼(佐野史郎さん演じる)の刺客が襲う。
 怒った慶喜は吉之助と左内を引き連れ、井伊邸に向かう。


  個人の思惑で動く人物もいれば天下国家・民衆の平穏を考えて行動する人物もいる。それが幕末に限らず時代の転換期というもの。
 吉之助たちの働きが徐々に実を結びそうで、それでいながらまた大きな壁にぶつかりそうな今後。注目があつまるところです。
 それにしても、将軍・家定の描き方については、宮崎あおいさん主演「篤姫」の場合とは全然違っています。篤姫が主役の場合と吉之助が主役の場合では視点も焦点の当て方も全然違いますが、「西郷どん」の場合では何故に家定と篤姫が親密になれたのか、あまりよく描かれていないようです。



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2018年04月13日

中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第7シリーズ第3話「妖盗葵小僧」







 4月8日の午前9時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第7シリーズ第3話「妖盗葵小僧」が放送されました。
 或る夜、「竜渕堂」という筆屋が盗賊一味に襲われます。凶悪かつ卑劣な盗賊は、金品強奪したばかりか、主人の京屋善太郎(山本 宣さん演じる)の目の前で、善太郎の妻・お千代(岩本千春さん演じる)を凌辱します。
 善太郎とお千代は、命は助かりますが、心に深い傷を負います。
 お千代はショックから立ち直れず、入水自殺を図ろうと、放心状態のまま池に入りますが、ちょうどその近くにいた火付盗賊改方同心・木村忠吾(尾美としのりさん演じる)と密偵のおまさ(梶芽衣子さん演じる)が慌てて池に入り助けます。
 部下たちの知らせでそのことを知った長谷川平蔵(中村吉右衛門さん演じる)は、優しくお千代に語りかけていき、その心を開こうとしたのだった。
 しかし、少しずつ立ち直っていくだろうと思い「竜渕堂」に帰したところが、善太郎とお千代はともに命を絶ってしまう。
 平蔵は、お千代が語っていた、盗賊侵入時の様子を思い出した。店の知り合いの者が来たと思って、その田来客の言葉を信じて入り口の戸を開けたら賊が押し入ってきた。その知り合いの者の声に間違いはなかったが賊の中にその知り合いがいたとは思えない。役人の調べでも、その知り合いが賊と関係あるとは思えないということだった。
 では、「竜渕堂」に押し入った賊は、声色を使って他人になりすましたのではないか?
 平蔵はそのように考えた。
 声色で知り合いになりすまし、安心させて戸を開けさせた。そのような手口は十分にあり得た。
 その後も、「竜渕堂」に押し入った賊と同じ賊と思われる者たちは、同様の押し込みを繰り返し、その家の女房や娘を凌辱した。
 被害者の多くは、辱めを受けたことを語ることが出来ずに口を閉ざし、被害自体無かったとまで言う者まで現れた。
 押し込んだ先の婦女子を犯せば、このように口を閉ざすだろうとみた盗賊の、実に卑劣な犯行だった。女たちに地獄をみせて、自殺まで追い込む。それは或る意味、世間によくある盗賊よりはるかに質の悪い犯行だと言えた。
 怒りに燃える火付盗賊改方は、昼夜を問わずに探索を始めた。
 この賊は、大胆にも、葵の御門の入った紋付き袴を身に着け「苦しゅうない」などとうそぶいて犯行に及ぶこともあり「葵小僧」と呼ばれていた。
 葵小僧は火付盗賊改方の探索をあざ笑うかのように次の犯行に及んだ。
 小間物屋の「日野屋」を襲ったのだ。
 「日野屋」の主人は、世間体を恐れて表沙汰にしようとしなかった。それをいいことに、葵小僧一味は日野屋をまた襲った。
 実は、頭目の芳之助(島木譲二さん演じる)が日野屋の女房に執着し始めたのだ。
 そのことに感づいた平蔵は、日野屋に再度の押し込みはさせないと約束し、日野屋に見張りをつけ、葵小僧捕縛の準備をすすめるのだった。

 葵小僧の悪辣さ、不敵さ。それに対する平蔵のはげしい怒りと、火付盗賊改の特殊な権限がよく表れた回でした。
 そして平蔵の怒りの行動に、幕閣内から批判の声も上がったが平蔵は毅然と対応し、盗賊改の特殊な権限がどういうものかと語った、ということがラストのナレーションで語られています。






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