【ダイの大冒険】シグマの燃えつき発言について ※ネタバレ注意
ポップが放ったメドローアをポップ自身に命中させ勝利したとシグマが思い込んだ場面。
この場面は読者の間で解釈が分かれている。
消滅させるはずのメドローアがポップを燃やしているという矛盾に、
シグマが自身の言葉から気づき驚愕しているという解釈がネット上では主流な様である。
ところで「燃えつき」という表現は作中で何度か使用される。その対象を考察してみたい。
以下は確認できた例である。
ヒュンケルの生命
死期を悟ったハドラーの力
ノヴァの生命の剣
この様に主に生命に対する表現として用いられる事が多い。
もしかするとシグマの燃えつき発言もポップの身体がというよりは、
ポップの生命に対する比喩的な表現として発したのかもしれない。
メドローアが命中したのに消滅ではなく燃えているという矛盾に気づいた説だが、
個人的にはシグマほどの相手が今更そんな勘違いをするだろうかという違和感がある。
シグマはポップをして最高にやりにくい相手と言わしめる強敵である。
・・・とは言っても、やはりギラ系は、ものを燃やす呪文らしい。
ポップのギラを受けた花びら
ポップのベギラマがポップ自身の身体を実際に燃やしていたとして、
その呪文を回避に徹する程シグマは脅威と見做すだろうか。
身体がオリハルコンで出来ているハドラー親衛騎団は、
メラゾーマ十発近いザボエラのマホプラウスさえ弾き返す。
アルビナスやブロックはメドローアの情報を知らない状態で危険を察知し回避を試みている。
メドローアに似せたとは言え、ポップのベギラマの威力にもシグマは警戒したのかもしれない。
そもそもシグマは本当にメドローアの性質を完璧に把握してたのだろうか?
ポップが初めて実戦でメドローアを使った時もブロックが咄嗟に仲間を押し倒した為、
視覚的にメドローアを充分に観察できていたとは考えにくい。
もちろんポップ達がシグマ達に、わざわざ呪文の性質を説明したはずもない。
実は何となく当たってはまずい高威力の呪文という情報しかなかった為、
ポップにベギラマが直撃した時も違和感を覚えなかったのかもしれない。
では、その場合、シグマが何に気づいてポップを振り返ったのかと言うと、
仲間が負けたはずなのに取り乱す様子が無いマァムの視線だろうか。
オリハルコンは加工する事が出来る。
ロン・ベルク級の火力ならば身体がオリハルコンであるハドラー親衛騎団にも、
メドローア以外の呪文でダメージを与えられるのかもしれない。
余談・蛇足
野暮だが、あの位置関係でポップがシグマに向かって本物のメドローアを放ってしまうと、
シグマを挟んで後ろにいるマァムにも当たってしまう気がする。
メドローアの名前の由来はメラとヒャドを合わせたアロー(矢)のアナグラムだろうか。
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