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2017年04月08日

「おちるやつは最後までおちていい」は本当に名言か


「おちるやつは最後までおちていい」は本当に名言か







こち亀の両さんの名言として、
ネット上でよく持ち上げられるセリフがあります。
少し長いですが、以下。
更生した不良を褒める同僚達に対するセリフです。



まておまえら!ちょっと勘ちがいしてるんじゃねえのか!

えらいやつってのは始めからワルなんかにならねえの!
正直で正しい人間がえらいにきまってるだろ!

こいつなんかわがままで勉強もしないでやりたい事やって
それがやっとふつうのレベルにもどっただけだぞ

ごくふつうにもどっただけなのに
それをえらい立派だと甘やかしてるでしょうが!

こいつから金とられたまじめな学生やバイクとられた人の方が悲惨でしょう!?
「正直者がバカをみる」の手本を示している こいつのどこが立派なんすか?

同じ年で新聞配達などしてがんばってる少年の方が立派でしょうが
どうしてそんな単純な事がわからないのですか!

だからこういう連中を救ってやる必要なし!
おちるやつは最後までおちていいし
もどりたいやつは勝手にもどればいい 自分できめる事!




この両さんの言葉に対して、
ネット上では正論だ、その通りだと、
不良という存在を全否定するような意見が多いですが
果たして、どうでしょうか。

そもそも人は何故、不良になってしまうのでしょうか。
日頃の行いでしょうか?
そもそも日頃の行いの悪い人物を不良と言うのだと思います。
そして人は絶対悪という共通の敵を求めがちですが、そんなものは現実にはありえません。

・環境
生まれた時代、場所、家族、友人、教師、
あらゆる要素の影響で人は不良になるか否かが決まるものだと私は思います。
誤解を恐れずに言ってしまえば、今、不良でない人達というのは、
運良く不良にならなかったというだけの話なのだと。

では、運悪く不良になってしまった人たちは、どうすればいいのでしょうか?
切り捨てて最後まで落ちるのを容認すればいいでしょうか?
それは所詮、運が良い人間の身勝手な理屈に過ぎないと思います。

そもそも両さんらしくないですよね。
「落ちる奴は最後まで落ちていい」だなんて。
これは恐らく冗談半分の現代社会に対する皮肉や捻くれであって、
両さんの本心では無いと思います。
両津だって子供の頃は不良でしたが、
何だかんだ出会いに恵まれて今の自分があるはずだと思います。
本来の両さん、少なくとも、今の両さんなら、
落ちていく奴は殴ってでも引き留めると思うんですよね。

「親も教師も見はなしたこいつらを だれが目を覚まさせるんだ!」

正直者がバカをみる世の中であるべきでないと思います。
その点については全面的に同意できます。
しかし、更生した不良を褒めるということが、
果たして本当に正直者がバカをみる世の中に繋がるのでしょうか?

金やバイクを取られた人の方が悲惨、確かにその通りです。
しかし、悔い改め、反省し、埋め合わせる努力をする事こそが一番大事なのだと私は思います。
今まで生きてきて、一度も過ちを犯さなかった人が、果たしてどれだけいるのでしょうか。
そして、今まで犯してきた過ちを全て償い埋め合わせてきた人が、果たしてどれだけいるでしょうか。

普段は正直者を自称している人だって、
誰も見てない所で他人の財布を拾えば、中身の現金を抜き取ってしまうものです。
その場合、財布の持ち主は泣き寝入りするしかありません。警察はそこまで動いてくれません。
これは、ある意味で正直者が正直者に損をさせていると言えるのではないでしょうか。
見るからに「ワル」だと分かる不良なんて、まだ可愛いものだと思います。
 
偉い奴は初めから「ワル」なんかにならない、それもどうでしょうか。
波も風も山も谷も無い人生で正直者になることよりも、
不良にならざるを得ないような環境から更生するということのほうが、
難しいという点では偉いかもしれませんし、
今は正直者でも人間は何が切っ掛けで「ワル」になるかなんて分かるものではありません。

では、どうすればいいでしょうか。

不良を褒めたならば、正直者をもっと褒めましょう。

それだけのことだと思います。

そもそも、正直者が得しないから褒めるのをやめよう、だなんて、
根本的な部分がズレているのではないでしょうか。それは横着だと思います。
導く立場の人間が楽をしようとするべきではないと思います。
それはコミュニケーションの放棄ではないでしょうか。
コミュニケーションを軽んじてしまう集団は大成しないものだと思います。

1回でも褒められたことがあるということが不良にとっては救いになるかもしれませんし、
正直者でも褒められることが無ければ、いつ不良になったっておかしくはないのです。
とにかく声をかけることが人間にとっては大事だと思います。

不良が更生したら褒め、祝い、
そして、その数倍、正直者を褒めて祝うべきだと私は思います。
意外と簡単な事なのではないでしょうか。



追記

おちるやつは最後までおちていいし
もどりたいやつは勝手にもどればいい 自分できめる事!


この言い方は、ある意味で両さん人の更生を信じているからこそのものなのかもしれません。
人は落ちたって戻る事が出来ると言っているとも解釈できます。そういう意見も頂きました。
ただ、

だからこういう連中を救ってやる必要なし!

人を救う方法にもよると思いますが、
助けを必要としている人も間違いなくいると思います。







posted by くさよ at 08:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 漫画
この記事へのコメント
え〜と・・・ちなみに120巻では一般市民を殴って
一ヶ月謹慎処分になった両津が部長に
「もしも私が中学生で停学になり一カ月ぶりに学校へ来た時に
 「原因はお前だろうが!何で登校して感激するんだバカ!」
 といわれたらよけいひねくれて不良になりますよ!
 もっと愛情を持って下さいよ!
 「よく登校して来たな!えらい!!私はお前を信じていたぞ」
 とか人としてそういうアフターケアが大切なんです
 先生の一言が人生を変えるんですよ」
とかいっている場面が
Posted by 通りすがり at 2017年12月20日 20:39
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