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2023年09月22日

タイヤ革命:エアレスタイヤが車両産業を変える!

100年以上前に空気入りタイヤが誕生してから、車の乗り心地が向上し、速度もアップしました。ただし、パンクや空気圧調整など、空気を使うことに関連する不便な問題もありました。

そこで、現在、エアレスタイヤと呼ばれる新しいタイヤが開発されています。このアイテムは、空気の代わりに特別な素材や構造を使用しており、パンクの心配や空気圧の調整が不要です。

エアレスタイヤのアイデアは、2005年に登場しました。ミシュランタイヤが開発した"TWEEL(トゥイール)"というコンセプトアイテムが、エアレスタイヤの始まりと言えるでしょう。TWEELは、タイヤとホイールを一体化させるコンセプトを採用し、主に小型の作業用車両向けに設計されました。このTWEELは、高強度のポリ樹脂スポークを使用して荷重を支え、衝撃を吸収する仕組みを備えています。

TWEELは既に市販され、2014年にはアメリカのサウスカロライナ州に専用工場が設立され、スキッドローダーや芝刈り用のTWEELが製造され、北米市場で販売されました。その後、2018年にはヨーロッパとロシアでも販売が始まり、2019年には日本にも導入されました。

ミシュランは、エアレスタイヤの開発を積極的に進めており、特に商用車向けに注力しています。商用車では、パンクによる作業の中断やメンテナンス時間の削減が経済的に有益であり、稼働率を向上させ、生産性を最大化することが主要な理由です。

さらに、エアレスタイヤは公道を走る車両にも採用されています。2023年6月末から、フランス郵政公社と提携して、"ミシュラン アプティス・プロトタイプ"を装着したLa Poste車両が運用されています。La Poste車両は手紙や小包の配達に使用され、約40台が運行されています。このアプティス・プロトタイプは、乗用車やライトバン向けのエアタイヤで、シンガポールのDHLエクスプレスでも試験導入が行われています。環境への負荷も軽減される一方、日本での導入はまだ計画されていないようですが、将来的には商用車からスタートする可能性が高いでしょう。エアレスタイヤの進化が、車の未来に新たな可能性をもたらすことでしょう。






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posted by くるまっくす at 13:35| トピックス
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